断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2025年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784049160079

作品紹介・あらすじ

鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。

この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。
凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。

みんなの感想まとめ

悪夢とメルヘンが交錯する独特の世界観が魅力の作品で、主人公たちが神の悪夢と戦う姿が描かれています。高校生の少年少女が異能力バトルを繰り広げる一方で、キャラクターの背負うトラウマや重厚なストーリーがライ...

感想・レビュー・書評

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  • 完全版と銘打って復刊。”悪夢のメルヘン”というキャッチコピーそのままのストーリと言って良いかと

    ・オカルトをテーマとしたラノベで人気の甲田学人さんの著書です。高校生の少年少女が主人公、異能力バトルと要素だけはラノベなのですが、キャラの動機/ストーリ/世界観が鬱すぎて全然ライトで無い&独特過ぎる所が好きでした

    ・世界観として、心理学者ユングの提唱した”元型”と”集合無意識”をうまく取り入れています。元型は、世界各地や人種間で共通して見られる人の心の動き(会社や家等の相手や場に応じて色々な顔を取ろうとするペルソナが有名)で、集合的無意識は「元型がある=人の心の奥底には共通的&普遍的な意識基盤があるのでは?」というものです

    ・本作は、その集合無意識の海に眠る神から浮かび上がった悪夢が、人の意識から現実に溢れ出すことで起きる災禍を防がんとする主人公たちのストーリですが、悪夢なのでグロい、相手は神なので防ぐ&解決することはできず被害者ごと抹消&隠蔽が精いっぱい、主人公達も元被害者でトラウマ持ちまくりと爽快感の欠片もないのが凄いです

  • 新装版ありがとうございます。と言わせてほしい。
    作中に出てくる奇書「マリシャス・テイル」の収録だけでもこれを買う価値があった。

    軽くネタバレ

    灰かぶり→鳩怖い。あとスプーン痛い

    ヘンゼルとグレーテル→電子レンジがトラウマになる。

  • 中高生の時に読むか何度も迷って読むのをやめていた本、そしてずっと読まなかったことを後悔していた作品。偶然復刊を見かけて即購入。感動の再会。ホラーファンタジーと「あの頃」のラノベの香りがして大変良かったです。ストーリーの重厚さとボーイミーツガール、ラノベといいつつ、中身はゴリゴリのホラー(ちょいグロもあり)なので苦手な人は注意。復刊も納得の面白さです、次巻も期待。それから同作者様のmissingも気になります

  • ちょっとずつシリーズを集めていたら全巻揃える前に絶版になったので、完全版は嬉しい限り。
    童話モチーフも、ホラー描写も、騎士1人1人の闇ももちろん好み。だけど何より、『シンデレラ』の「……いいの。ありがとう」を読んだ瞬間にシリーズを追うことを決めたのを思い出した。しかし世の中にいる絶妙に嫌な人間の解像度が高い。

  • 昔読んだけど手放してしまったので電子版で購入。紙書籍は1つの童話で1~3冊だった気がするが、こちらは1つの童話が1冊にまとめてある。最初に読んだのがだいぶ昔なのでうろ覚えだが途中に色々増えている気がする。増えた部分は以前の版では名前だけでてた部分の補完って感じなので個人的にはすごく好き。

    紙書籍のを読んだのは多分もう10年以上前で誰がどの配役だったか覚えてないので普通に楽しい。痛みの表現は相変わらずすごく痛く感じる。昔ハマったな……って感じでもオススメ。

  • 初見でまず分厚さに驚いた。
    『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』が同時収録だからかと納得。
    世界観にどっぷり浸かれてたまらなかった。
    血の臭いもどっぷり濃厚だったけど……相変わらずの血生臭さである。

    『断章のグリム』シリーズは未読だったので、完全版で復刊なのは非常にありがたかった。
    個人的には『Missing』より主軸キャラが(今のところ)絞られていて読みやすかったし、童話と神の悪夢との関連性を推理するミステリ部分や蘊蓄パートが蒼衣くんではないけど好奇心を刺激されて楽しめた。
    内容は決して「楽しむ」なんて言葉を安易に使わせてはくれないのだが……主要キャラは何かしらのトラウマ持ちで、それを逆に武器にしているし、何だったら人間辞めてそうなキャラまで出てくるし。
    それぞれの能力の設定自体はいかにもラノベ!な感じなのに、気軽には楽しめない展開の重さ。
    容赦なくえげつなく人は死ぬし、その人たちは切り刻まれたあとに何だったら「生きていた」という事実ごと世界から「消されて」しまうので……本当に容赦ない。
    笑えない……だけど引き込まれる物語。

    今回は蒼衣くんの能力、雪乃さんの能力のゴリ押しで解決の2パターンが見られたので、毎回解決パターンが違うのかなと期待。
    次の話も不謹慎かもしれないが楽しみだ。

  • 『Missing』『ほうかごがかり』甲田学人の伝説的傑作、完全版!
    鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。

    この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。
    凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。

  • 完全版が出たので久しぶりに読み返した。よく知る童話が恐怖を誘発するようにアレンジされているところや、どんな風に事件のモチーフとして使われているかのミステリ要素が好きだったので、何度読んでも面白かった。ただ、二巻分をまとめられるとちょっと厚くて読みづらいかもしれない。

  • 知人にオススメしてもらって読んだ作品。
    完全版が出るのを待っていざ読み進めてみました。
    知人からは「ラノベだけどホラーです」と伺っていたので、ある程度覚悟?をして読み始めたけど…。

    グロは耐性あるので「あらあら…」という感じだったけど、とにかく痛いのが辛かった。
    想像できる痛みは苦手なんだよ〜。
    あと和ホラーも苦手。和ホラーというには少し違ってて物理も効果あるし心霊現象ではなく神様の悪夢が原因なので一応、正体不明でもない。
    対象と戦って事を収めていくので、上手く背筋を這うようなホラー要素とグリム童話、かつ不思議な力を使って戦う描写、そしてグロという和洋両方のホラーを兼ね備えた珍しい作品だなと思いました。
    好きな方が多いのも納得かも。

    そしてやはり戦う相手が神だけあって不条理さを感じる解決しか出来ないんよね。
    悪夢との戦いは悲しみしか生まないのかもしれないけど、トラウマと立ち向かう主人公たちの心の強さも垣間見れた気がします。
    若い頃に読んでたら雪乃さんは苦手だったかもしれない 笑

    続きを読むかどうかは分かりませんが、せっかくなので最後まで追いかけたい気もする。
    でも痛いのがなぁ…ウッてなっちゃうなぁ。カッターの描写がいつもキツかった。

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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