最後の陰陽師とその妻 (メディアワークス文庫)

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  • KADOKAWA (2024年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784049160376

作品紹介・あらすじ

天涯孤独の身であり怪異が見える千曳泉は、「知人の嫁にぜひ」という突然の手紙に導かれ、上京する。そこで出会ったのは、怪異と戦う美しい青年・比良坂拝音。
彼は帝都を守護する最後の陰陽師であり、泉の結婚相手だった。
新婚生活の中で、無愛想ながらも泉の力を認め寄り添う拝音。特異な目を持つが故の孤独を抱えていた泉はその優しさに触れ、二人の距離は次第に近づいていく。
しかし、この結婚には国の命運をかけたある秘密が隠されていて――。
神話より結ばれし二人の、不器用な愛と絆の物語。

【登場人物】
・比良坂拝音(ひらさかはいね)
陸軍で特任顧問を務め、帝都最後の陰陽師として怪異を滅する任を担う。
日本人離れした美貌の持ち主。

・千曳 泉(ちびきいずみ)
天涯孤独の身であり、怪異を見ることができる”神照目”を持つ少女。
島根から上京してきた。内気な性格だが、芯は強い。

感想・レビュー・書評

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  • 軍服と陰陽師なので少しだけ帝都物語を思い出しますが、あれほど禍々しくはありません。主人公となる少女(陰陽師の妻)の素朴さと健気さに作品の雰囲気は引っ張られてますね。妻となる過程やその後の扱われ方は、女性目線だと「ん!」と思うところはあるかもしれませんが、そういう時代ですね。
    本書ではまだ出会い編という感じです。シリーズ化するのかな。

  • 怪異を見ることが出来る特異な目を持つが故の孤独を抱えていたヒロインと無愛想ながらヒロインの力を認め不器用な優しさもみえるヒーローという夫婦のバディもの。守られるだけではないヒロインの芯の強さがいいな。人ではなさそうと思っていた人物の正体が予想以上に大物だったのには驚いたけれどなにより最後に明かされたある人物の正体には全くの予想外でびっくり。

  • 久々のメディアワークスさんでの峰守先生の作品、楽しみにしておりました。
    しかも、男女バディというか夫婦もの。
    言動は厳しいながら不器用な優しさも見える旦那様こと拝音様と、怪異を見ることができるゆえか内気な性格ながら、いざというとき自分の意志で動ける芯の強い泉ちゃんの夫婦、大変おいしかったです。
    守られるだけのヒロインではなく、直接の戦闘力がある訳ではないながら旦那様と共に闘うところがいい。
    特に最終戦はまさしく夫婦の共同作業な感じで胸躍りました。
    他に外的支えがあったにしても、実にあっさり跳ね除けたからなあ。
    凄かった!

    不器用ながら心を通わせていた二人だったのに、あることが原因で離縁を突きつけられた場面は本当に心が痛んだけれども、前述の最終決戦で、これまで積み上げてきた絆というか、相手を思う気持ちが見えて「ああ、これは絶対負けない!」と本当に本当に胸躍りました。
    意外だったのは、ある人物の正体。
    個人的に一番推しの哲斎さんの正体にも驚いたものの(これがまた個人的には大御所で驚いた)こちらはまあ人間ではなさそうというのは察せられたのだけれど、最後に明かされた正体というか落とされた爆弾が……凄かった。
    最後まで油断ならない物語だった。
    旦那様のちょっとした腹黒さも。

    なお終章の主役二人があまりに尊すぎて無事に昇天したことを追記しておきます。
    可愛すぎかよ……

  • 突然の結婚から始まる、純度100%の和風シンデレラファンタジー
    天涯孤独の身であり怪異が見える千曳泉は、「知人の嫁にぜひ」という突然の手紙に導かれ、上京する。そこで出会ったのは、怪異と戦う美しい青年・比良坂拝音。
    彼は帝都を守護する最後の陰陽師であり、泉の結婚相手だった。
    新婚生活の中で、無愛想ながらも泉の力を認め寄り添う拝音。特異な目を持つが故の孤独を抱えていた泉はその優しさに触れ、二人の距離は次第に近づいていく。
    しかし、この結婚には国の命運をかけたある秘密が隠されていて――。
    神話より結ばれし二人の、不器用な愛と絆の物語。

  • 次に読んだ本のところにあったので読んでみました。
    くらがり堂を書かれた作者さんでした。

    何もわからないまま連れてこられた泉と一方的に彼女が嫁であると押し付けられた形の陰陽師の拝音。
    いかつい同居人哲斎に見守られながら次第に近づいていく2人。
    妖怪が見える泉の目を当てにしての縁組だと思っていたらもっと大きな目的がありました。
    自信のない主人公が強さを手に入れられるのも良かったです。

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著者プロフィール

小説家。1981年生まれ、滋賀県在住。第14回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作『ほうかご百物語』で2008年にデビューし、妖怪や伝承を扱った作品を多く手がける。主な著作に『絶対城先輩の妖怪学講座』『少年泉鏡花の明治奇談録』『小泉八雲先生の「怪談」蒐集記』『ゲゲゲの鬼太郎(TVアニメ第6期ノベライズ)』『最後の陰陽師とその妻』など。滋賀県や石川県の妖怪伝承の収集活動も行っている。

「2025年 『滋賀県妖怪事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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