新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XII 羊たちの宴<上> (12) (電撃文庫)

  • KADOKAWA (2025年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784049161830

作品紹介・あらすじ

 コルを殉教者に仕立て上げようとした異端審問官ローシェと選帝侯たちの非道な計画は、空から駆け付けたディアナの協力により砕かれた。
 無傷の生還という偉業は、帝国内に薄明の枢機卿の名声をますます轟かせ、コルを一目見ようとウーバンは謁見を願う者たちで溢れかえることに。
 そして、多忙な兄を支えるミューリの下にも真面目で頑固なコルを説得してほしいと陳情が集まり……。
 そんな中、薄明の枢機卿の暗殺計画が再び持ち上がって!?
 上下巻でお贈りする、賢狼の娘と若き羊皮紙が世界を変える運命の前夜祭!

みんなの感想まとめ

物語は、異端審問官ローシェの陰謀を退けたコルが、薄明の枢機卿として注目を浴びる中で展開します。多忙な日々の中、彼を支えるミューリは、兄の存在が周囲に与える影響を実感しつつ、彼を街から連れ出す計画を立て...

感想・レビュー・書評

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  • 「第一幕」
    有名になってしまった。
    自分の意見が世間に与える影響を理解しきれていないからこそ、苦言を聞いても答えが違ったのだろうな。

    「第二幕」
    闘いの前に協力を願う。
    正しいことをしてきたとしても、それによって被害を被ったら敵が増えることも考慮して動くべきだよな。

    「第三幕」
    誰が護ってくれるのか。
    血生臭いことが嫌いであったとしても、自分が狙われている立場である限り誰かが引き受ける役割だろう。

    「第四幕」
    旅の終わりは近づいて。
    今までは色々なことがありながらも二人で歩んできたが、同じ夢を描いていない限り違う道を歩むのだろ。

    「第五幕」
    売ってたのは何なのか。
    商人として生きていくうえで大切なことであるが、これを手にするには時間と多大なる苦労があるだろ。

  • いよいよ公会議が迫ってきた状況のお話なのだけど、今回はコル視点はほとんどなく、これまで語り手にならなかった人物たちが主役だった。
    イレニア、ディアナ、クリーブランド、エーブ。
    それぞれの立場からコルたちの冒険を見てきた、そして一緒に冒険してきた面々のそれぞれの想いがなんとも良い。
    良くも悪くもコルとミューリは人々に大きな影響を与えてきたのだ。

    それにしても今回のコルのポンコツさには笑う。
    うーん、やっぱり人って適材適所だよなあ笑 

    次回、いよいよ公会議。
    色々不穏な動きもあるけれどどう決着がつくのか、見届けたい。

  • 南に向けた道作りが始まったウーバンで、ミューリから見るコルや周りの動きと、つながりを持つ友人たちとのやり取りから、旅の終盤に向かう中でそれぞれの成長を感じられ、気がつけば親や親戚目線で読んでいた。

  • 異端審問官ローシェを退けたコルは、薄明の枢機卿との面会を望む者に囲まれウーバンで忙しく過ごしていた。
    さらに南への道の開削計画に口を挟み、会議や謁見の場で口を出し、あちこちでコルが正論を述べるたびにミューリへの陳情や報告書、新たな提案書が山積みになっていく。
    ミューリは、はたと思い至った。
    ――全員が忙しいのは、兄様がこの街にいるからだ。
    そこでミューリはイレニアやディアナと相談してコルを街から連れ出す計画を立てるのだが……
    狼と羊皮紙12巻、上巻。

    今回は羊皮紙シリーズ初の上下巻で、さらにコル以外の視点から物語が語られており、これまでとまったく違う景色を見せてくれる。
    ミューリが恐れていた旅の終わり。
    その先のことを話すふたりに、ミューリの成長に気づいたコルに、こちらの目頭まで熱くなってしまった。
    クリーベントもどんどん好感度を上げにくるからズルい。
    徐々に不穏な気配が満ちてきて、いよいよ羊皮紙シリーズもクライマックスに近づいているのかとドキドキ。下巻が楽しみ!

  • コルとミューリはウーバンから脱出、公会議に向けて準備をすすめる中、辺鄙な村で静養する。
    イレニア、ヴァダンらと合流し聖遺物の神様の杖の情報を得るため西の港へ。
    主人公ら以外、ウィンフィール王国第二王子のクリーベント、羊の女商人イレニア、錬金術師の鳥のディアン、悪徳商人のエーブ・ボラン、黄金羊のハスキンズらの視点からも語られる。エーブと教皇庁の大枢機卿の取引。
    二人の物語に巻き込まれていく彼らの楽しげな様子。

  • 12巻はシリーズ初の分冊。

    主人公としてのコルには
    何度かその転換の鈍さに焦らされてきているけれど、
    今回もそういう展開。

    内容的には
    話の大きさのために町に釘付けになっているところ、
    周囲でラストに向けた準備が進んでいく。

    もともと群像劇としては読んでいないので、
    それぞれのエピソードの質には満足でも
    やっぱりコルたち自身が動かないと少し退屈。
    後編では目一杯暴れてほしい。

  • ウーバンでの騒動は前巻で一段落と思ったけど、なかなか余波は収まらない様で。
    そりゃあ薄明の枢機卿の名前があれだけデカくなっていた上にあの活躍じゃそうですよね。
    そんな中で公会議は着々と開催の日が迫ってきている。
    そうなるとそれに関わる人の周りは騒がしくなるのは間違いない。
    コルとミューリはもちろんの事、王国も商人も教会も自身の思惑を通したいし、相手の思惑に踊らされる事も…

    そんな中でも若い二人は着々と成長します。ただ、その成長度合いはミューリの方が上で。さすがは賢狼の娘と言えるような感じになってきました。
    しかし、自身の感情はなかなかそれについていけない。その戸惑いは上手にお姉さん方がフォローしていたのはいいなぁ。
    今作ではディアナの存在感がなんやかんや大きい。お姉さんポジションは美味しい。

    教会中枢部の人が出てきたり、そろそろクライマックスが近いのかな?
    行商人賢狼コンビとの邂逅を楽しみにしているんだけどどうなるんだろう。

    それにしてもタイトル通り羊だらけだったな。
    王国だったり羊のような人だったり文字通り羊だったり。
    下巻ではハスキンズとイレニアの活躍が読めるかな?

    次は夏の終わりまでには刊行されるようので楽しみに待とうと思います。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2023年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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