冥官・小野篁の京都ふしぎ案内 ~からくさ図書館移動別館~ (1) (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2025年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784049162714

作品紹介・あらすじ

 悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。
 移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて――。
 異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

不思議な京都の町を舞台にした物語は、私立移動図書館を通じて現世と天道をつなぐ冥官・小野篁の活躍を描いています。シリーズ最新刊の登場に喜びを感じる読者からは、篁のキャラクターや物語の温かさが再確認され、...

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのシリーズ最新刊!
    もう読めないのかと思ってだので嬉しい限り。
    あー篁さんこんなキャラだったなぁ笑
    どの話も優して京都も堪能できて満足。

  • 懐かしい〜と思っていたら、以前の話をすっかり忘れていた事にしょんぼり。気持ち新たに読んでいます。

  • 「西園寺の狐」
    別館も無事に稼働し。
    今まで丁寧に手入れをしてきたからこそ、道を作る際に困ることなく繋げられたのだろうな。
    ようやく会えると思った矢先に、亡くなったことを知ったら悲しみと絶望は深かく大きかっただろう。

    「菊花の祝福」
    悪い気を辿っていく。
    どれだけ身近なものに例えられたとしても、こんな風にされたら困惑し不信感を抱くだろう。
    自分自身で言ってしまった言葉だったからこそ、それに縛られているなんて思わなかったのだろうな。

    「井戸龍神と萩の宮」
    道はどこへ続くのか。
    新たな客が来てくれるのは有り難いが、せめて拡張先は都度教えてもらえると助かるのでは。
    時代が違うのだから価値観なども変わってはきてしまうだろうが、眠ってまで譲る必要はないだろう。

    「傘持童子は祇園を歩む」
    人ならざるものとは。
    調査をしている最中に見つけてしまったら、何か見てはいけないものを見たかと思うだろう。
    知られて困ることだからこそ消すしかないとはいえ、それならば全てを教えるのは手間になるのでは。

  • 悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、待望の新シリーズ!
     悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。
     移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて――。
     異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。

  • 同じシリーズを以前に読んでいたので、続編とのことで楽しみにしていた。時子様も篁も晴明様も元気な過ごしていて新しい迷い人の助けになっていて良い気分。自然と語られる京都の風景がとても素晴らしく行きたくなってしまう。

  • 開始僅か数ページで「いつもの篁さんだ」という確信を得て、時子様との掛け合いシーンで実家のような安心感まで得たという。
    「あ、わたしが望んでいた話は、読みたかった話はこれだったんだ」と思い知った感じ。
    晴明様のお話も、奈良の陰陽師のお話も、かんざし屋さんのお話も大好きなんですけど、やっぱり一番読みたいのは「からくさ図書館」の話なんだよなと。

    という訳で、篁さんと時子様のからくさ図書館コンビがメインの話再びのシリーズ(になって欲しいと願いを込めて)
    かつてのシリーズそのままかというとそう単純な話ではなく、今回は篁さんが主軸。
    そう言えば、以前のシリーズは何だかんだで時子様の成長物語だったので、時子様の物語だったんだなと今更ながら気付いたという。

    今回の時子様はあくまで篁さんの補佐。
    篁さんの仕事に対して彼女の力を使うことを禁じられているので、本当にただ篁さんのなすことを見守り、冥官の力を使わずにそっと支える立ち位置という。
    時子様の力を禁じたのは某場所の某神様なのだが、個人的には作者さまが自ら足かせをつけているように感じた。
    だってこのシリーズの篁さん、放っておくと時子様に見せ場譲っちゃうじゃん。
    時子様が輝いてこそなんぼの人だもの。
    篁さんが主軸の話なのに、時子様にスポットライト当てちゃうぞ、あの人。
    時子様の力を縛るくらいしないとね。
    ただあの人、彼女がそばにいるだけでとろけるように甘い顔になるので、力縛ったくらいではあまり意味はないかもしれない。
    他者から見た時の篁さんの描写と彼に対する評価がね、なかなかに辛辣で……変人変態言われてたね……否定しづらい。

    あ、あと以前と違う点は、サブタイトルにあるとおり、図書館が「移動」する点。
    以前は図書館に持ち込まれた件を本人たちが現場に出向いて解決していたところ、今回は別館でありながら図書館ごと行っちゃうという。
    勿論篁さんの力だけではなかなか厳しいので、京都の花の力を頼って道をつくってもらうという設定。
    にしても、進化してますね、からくさ図書館。

    そして、以前は天道に行ける魂でありながら現世をさまよっている「道なし」を導く話だったと思うが、今回は前述の晴明様たちのお話のように、京都内で起こっている様々な困りごとを解決する話なので、ジャンルが拡がったイメージ。
    これまでのシリーズを全部集めて、それを一手にからくさ図書館が担ってくれているみたいな感じ。
    なので、読んでいると満足感・充足感が半端なかったです。
    心が、心が満たされていく……!
    それでいて「道なし」の話も入ってくるのだ、それも嬉しい。

    京都が舞台なのは変わらずで、実在の寺社も出てくるので、その場所を検索して調べながら読むのも楽しかった。
    またどの話も余韻が最高。
    狐のお話は、このシリーズの設定の説明というかチュートリアルな話かと思いきや、過去の思い出話でこれまた簡単に涙腺崩壊させてきたし。
    菊花の話は、お祖母さまとのこれまた思い出話が素敵だったし、ある件を「祝福」と称したところが痺れたし。
    井戸龍神の話は一番好きで、生まれた時代も経緯も違う神様たちそれぞれの悩みも興味深かったし、解決後の光景がもう本当に微笑ましくて大変癒されたし。
    最後の話は「道なし」の話なんですが、晴明様が目立つ話でもあって、話の内容云々より「やはり一度締めねばならん」と言い放った晴明様の印象が強すぎて……久々に見た気がした、こんな晴明様。
    そして、そんな中でも安定して時子様に心酔し、時には冷たくあしらわれ、それでも喜んでいる篁さんよ……変わらないね、あなたさまは。

    桃花ちゃんも登場するし、他シリーズの話も感じられるのもいつも通り。
    かといって、他シリーズを知らないと読めないということはなく、知っているとちょっと嬉しいなくらいの塩梅ではないかと。
    それに変わらないと評した篁さんですが(変態度は上がったかもしれないが)時子様が時折見せる様は師弟の関係以上のものも見えた気がして、全く変わらないというわけではないのだなとも思えてよかった。
    とにかく、本当に素敵なお話で、本当に素敵なシリーズなので、これも是非末永く続いて欲しいなと願ってなりません。
    次の別館は何処に出現するのか、楽しみに待っております。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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