母親の再婚により、美しいクラスメートの周防薔子と従妹になった由子。
彼女は冬休みに地方きっての旧家、周防家に招待される。
すべて周防家のものだというブドウ園を抜けて彼女が目にしたのは立派な屋敷。
そこで彼女は若く美しい丹穂生と出会う。
優雅で生身の人間とは思えない雰囲気の丹穂生。
彼女は驚いたことに人妻だった。
さらにかっこいい大学生の勘解由が帰ってくる。
美しい屋敷で美しい人々に囲まれ、夢見心地になる由子。
しかしそこに一人だけ冷めた目をして何もかもを見ている同じ年頃の少女がいた。
これは個人的にとても好きな話で何度も読み返してます。
とても深い話だと思う。
他人を全く無視できるならどれほど楽だろう?
自分だけが現実とは切り離された世界にいられたら・・・。
そんな事をひととき思い、いいや、そうじゃないのだと最後に思う作品。
「ウンディーネ」は人嫌いのカメラマンが撮影のために訪れた湿地帯で出会った少女とのお話。
幻想的で少し悲しいお話です。
「ハーピー」は美しい転校生の異変に気づいた少年の話。
最初に気づいたのは彼女の異様な臭い。
そして彼女の恐ろしい視線。
だがそれに気づくのは主人公だけ。
やがて彼は彼女は実はハーピーではないかと疑い始める。
「メデュウサ」は人間を石に変える恐ろしいメデュウサの話。
メデュウサにはたまに石にできない人間がいて、今はその女性と二人で古い屋敷で暮らしている。
この「メデュウサ」も「ドリーム」とテーマは一緒だと思います。