必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 (荒野の果てに編) (ザテレビジョン文庫)

  • 角川書店 (2001年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784049300260

作品紹介・あらすじ

ピカレスク時代劇『必殺シリーズ』前期に登場した殺し屋を完全網羅!梅安が、主水が、市松が、死神の勇姿が今君の手に蘇る!!

感想・レビュー・書評

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  • 幼い頃の日曜日の夜の事。
    寝ていると隣の茶の間から声が聞こえてきて目が覚め、何だろう?と寝ぼけ眼で襖を開くと父母とその友人が談笑していた。
    テレビに目をやると時代劇らしい物をやっている。
    そこには ヒーロー番組の主人公のようなカッコイイ青年が金属製の棒を二つに分け、それを又一つに合わせてキリキリと回している姿が映し出されていた。

    その時代劇を最後まで観たのか すぐ布団に入って寝直したのかは覚えていない。
    でも青年の姿は記憶に残った。
    後に青年の名前(キャラクター名)が棺桶の錠といい、時代劇の題名が必殺仕置人と知った。
    これが自分のオタク人生にとって無くてはならない存在の一つである「必殺シリーズ」との出会いだった。

    前置きが長くなったが、本書は先に本棚登録した「必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編」で紹介された作品に登場した殺し屋(主人公及びゲスト)約260人を紹介,解説した本。(なので、お馴染みの せん・りつ等の裏稼業に関わりのない人物は収録されていない)

    「闇知識」同様 音羽屋の面々が執筆しているので正に隙のない仕上り。いや、この場合は仕掛と言うべきか?(笑)

    自分にとって必殺ベストキャラクターは誰か?となると、子供の頃だと棺桶の錠(必殺仕置人)、市松(必殺仕置屋稼業)、島帰りの龍(助け人走る)の三人。
    理由としては「闇知識」のレビューでも同じ様な事を書いたが時代劇なんていつも老人と中年が主人公と思っていた自分の前に現れた三人を演じていたのがヒーロー番組に出てもおかしくないような沖雅也(錠,市松)とヒーロー(V3,アオレンジャー)そのものだった宮内洋だったから。
    どこから見ても特撮ヒーロー(変身前)にしか見えない(自分にとって)三人は時代劇のみならず大人向けドラマで初めて好きになったキャラクターでもあった。

    錠はその後 夕方の再放送で観たのだが ジャンプして頭上高く持った手槍を刺すというよりも叩き込む姿が特撮ヒーロー(例えるなら怪人にキックを放つ仮面ライダー)と何ら変わりがなく自分の中では「好きなヒーロー」の一人として見ていた。(同時に沖雅也のファンにもなった)

    その錠とは対照的な市松。
    初めての出会い(笑)はリアルタイムでの放送なのだが、当時 仕置屋は75年にあった放送局変更の関係でなんと!日曜の23:00頃に放送されていたので翌日が祝日とかでなければとてもじゃないがまともに観る事が出来なかった。
    それでも何回か観る事が出来た。
    初めて観たのは第4話(「一筆啓上仕掛が見えた」)。
    睡魔と格闘しながらの視聴だったので内容(ストーリー)は殆ど頭に入ってはこなかったが仕置シーンはしっかり脳裏に焼き付いた。
    白い折り鶴の付いた竹串を悪徳商人(演じるは名優 大滝秀治!)に投げる市松。
    首筋に刺さる竹串。
    指し口に折り鶴の口が当たっていて折り鶴が血で赤く染まっていく。

    なんだこれ!?
    眠気が一気に吹っ飛んだ。
    折鶴による殺しは2,4話だけのもので、通常は竹串を首筋に刺す、もしくは根元まで刺した竹串を折って親指で押し込むという同じ沖雅也が演じた錠の荒々しいそれとは違う華麗とも言える殺し技。
    人物(性格)設定も錠とは真逆のクールでニヒルでカッコ良い。
    当然、市松も好きなキャラクターとなった。

    島帰りの龍を初めて観たのは夕方の再放送。
    当初(1~19話)助け人は中山文十郎(田村高廣)と辻平内(中谷一郎)の二人が殺しを行っていて、子供だった自分には「おっさん二人だけ~?錠みたいなカッコ良い奴は出て来ないの~!?」と かなり不満だったのだけど平内の仕込み煙管と殺しのテーマ,主題歌が好きだったので週2,3回くらいは観ていた。
    そして、第20話(「邪恋大迷惑」)で龍が登場するのだが観てビックリした。
    「あっ!!風見志郎だ!!」(幼い頃は俳優を役名で覚えていたので)
    髪形(地毛のまま)、外道達に迫られて後退りするポーズと動きは完全に風見志郎そのもの。
    そこから助け人と龍のファンになったのは言うまでもない。

    子供の時はキャラクターの見た目で好き嫌いを決めていたが、歳を重ねると今まで嫌いだったキャラクターも好きになってきた。

    例を挙げるなら中村主水と念仏の鉄。

    旧 仕置人の時は錠のカッコ良さにだけ目が行っていたので主水は「正義の味方で同心のくせに袖の下なんか貰ってとんでもない奴だ!」
    鉄は「正義の味方のくせに女の人にいやらしい事をして ろくでもない奴だ!!」と観ていて嫌悪感しかなかったのだが、後に必殺関連の書籍、第1話(「いのちを売ってさらし首」)のみ収録されたビデオソフト、再々放送を観て(読んで)見る目が変わった。

    仕置人の時は殺しはたまにしかやらず、基本的にはチームの作戦参謀的な存在だったが仕留人から徐々に殺しがメインとなり商売人では剣の達人としてその強さ(腕前)を見せる主水。

    外道を仕置きする時など身体中がゾクゾクしてくるというサディストな一面を持ち、金に汚く、女好きの享楽主義者。
    旧 仕置人では割と常識人ではあったが新 仕置人では奇人変人的要素が強くなった鉄。(これは演じた山崎努が一度やった役は二度はやらない主義の為)

    子供の頃には分からなかった人物(性格),作品設定が分かるようになると、すっかりこの二人のファンになった。

    上記のキャラクター以外だと、
    ・中山文十郎(助け人)
    ・糸井貢(仕留人)
    ・大吉(仕留人)
    ・知らぬ顔の半兵衛(仕事屋)
    ・夢屋時次郎(からくり人)
    ・土左衛門(からくり人血風編)
    ・巳代松(新 仕置人)
    そして錠,市松に続く沖雅也が演じた三人目の必殺キャラクター 唐十郎(からくり人富嶽百景殺し旅)達が個人的ベストキャラクター。

    その中でベスト1を選ぶなら唐十郎。
    かなり強い個性を持つ先の二人(錠,市松)に比べて落ち着きのある常識的な人物で、殺し技は先端に針の付いた金属製(と思われる)釣竿で遠距離にいる相手の首筋もしくは喉元を刺し、近距離の相手の場合は柄に仕込んだ握り手の付いた針で仕留めるといったもの。
    その際に右手に赤い皮手袋を着けているのだが、結んだ紐の先を口に咥えて締めるといった動作が様になっているというか ホント カッコ良いとしか言い様がない。(勿論、相手を仕留める姿も)

    個性ではアクの強い二人(錠,市松)には及ばないがカッコ良さでは個人的には唐十郎の方が断トツだと思っているし、沖雅也の必殺キャラクターのなかでも一番好きだったりする。

    ベストキャラクターのみを挙げたが作品同様 前期はどのキャラクターも好きと言える。
    逆に後期は嫌いなキャラクター(特に何でも屋のお加代)がいるのだがそれはまたいずれという事で。

    幼い日に棺桶の錠を見て以来多くの闇の仕事師達が目の前に現れて来た。
    そして、その姿は今も色褪せる事はなく自分を魅了し続ける。

    では「完全闇知識」と同じくこの言葉でレビューを締めたい。

    時代劇は必殺です!
    歌は「夜空の慕情」!(必殺必中仕事屋稼業 挿入歌)

    • yhyby940さん
      こんにちは。必殺シリーズがスタートした頃は、従来の時代劇とは全く違う切り口に驚きましたね、当時の朝日放送の制作陣は、切れる人がいたんでしょう...
      こんにちは。必殺シリーズがスタートした頃は、従来の時代劇とは全く違う切り口に驚きましたね、当時の朝日放送の制作陣は、切れる人がいたんでしょうね。ほぼ同時期に放映されていた「斬り抜ける」も好きでした。主題歌も凝ってましたね。
      2020/06/23
    • darkbonkuraさん
      yhyby940さん こんばんは。
      いいね、コメントありがとうございます。

      自分は「必殺」以外にも「おしどり右京捕物車」「江戸の激斗...
      yhyby940さん こんばんは。
      いいね、コメントありがとうございます。

      自分は「必殺」以外にも「おしどり右京捕物車」「江戸の激斗」「影同心」「長崎犯科帳」といったアウトロー系時代劇が好きなんです。
      だから「斬り抜ける」も好きな作品の一つです。
      どんな名刀でも二人斬れば血と脂で斬れなくなるという設定がリアルでしたね。
      2020/06/23
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