紅色魔術探偵団 (ノーラコミックス・デラックス)

著者 : 山田章博

• 学研プラス (1989年8月7日発売)

感想・レビュー・書評

[喜逸さんの感想 · 2007年1月30日]

山田ワールド全開。
本当に山田章博氏は凄い。もう筆舌に尽くし難い！
漫画としては、普段読み慣れない人には読み難いと感じてしまうかも……どうだろう……？

ちょっとだけファンタジックな世界で、美貌の小悪魔、可愛いけど性格に難有りの子娘、そして三流のマッドサイエンティストの話。
クトゥルー神話系の悪夢的な雰囲気が漂っている短い話が八つ。
初出が書いてないので分からないんですが、この八つの話が単行本にまとまるまでにかーなり長い時間経ってると思います。それくらいラインが違います。
ごちゃごちゃとした街、洋も中も和も米も混在してる、よくよく考えたら迷路みたいなマンガでした。

山田氏の作品のなかでもすっきりとしたラインで、コミカルな構成で、でもだから、ちょっと読み難いのかな。
でも本当に、頭三つ以上出ているくらい、抜群に絵がすごい。
これで、漫画家ってのまたすごい。

ちなみに続編のようなもので『おぼろ探偵帖』というのがあります。

[wickieさんの感想 · 1989年8月1日]

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著者プロフィール

1957年高知県生まれ、京都府在住。漫画家、イラストレーター。1981年、『ぱだんぱだん』で漫画家デビュー。代表作は、『BEAST of EAST～東方眩暈録～』、『ロードス島戦記～ファリスの聖女～』など。イラストレーターとしても、多くの装画・挿絵を手掛けており、「十二国記」シリーズは二十余年にわたる代表作。その他、ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザイン等も手掛ける。1996年、第27回星雲賞（アート部門）受賞。

「2023年 『火狩りの王 〈外伝〉野ノ日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」