現代の日本画 (7)

著者 :
制作 : 尾崎 正明 
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784051044022

作品紹介・あらすじ

美しい自然を祈りの心をもって描きつづける東山芸術の世界。心の窓辺にひろがる風景たち。初期の傑作「残照」から最新作まで120余点を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 日本を代表する風景画家、東山魁夷の作品集。

    柔らかいタッチで描かれているため、一見ぼんやりとしてつかみどころがないような印象を受けるが、葉や枝の一つ一つが緻密に描き込まれているため、遠目から見てみると、むしろ陰影の鋭さや深さを強く感じ、風景が立体としてありありと迫ってくる。これが表現できる色彩感覚や観察眼に感服した。

    東山魁夷美術館では、完成前の下図が多数展示されており、本制作までの過程を垣間見ることができ、面白い。

    10年もの歳月をかけて描いた唐招提寺障壁画は、写真で見ても圧倒されてしまった。ぜひ実物をこの目で拝んでみたい。

  • 長い中国勤務が終わった後、後藤純男とともに、心を奪われたのが東山魁夷の山霧幽玄と平山郁夫の平等院だった。
    東山魁夷は白馬シリーズや道もいいけど、山雲や滝の絵に、何とも言えない魅力というか雰囲気を感じる。後から思うには、中国から帰って、そこに日本の良さを感じたからかも知れないし、作家の「何か」に触れたからかも知れない。
    北欧には行ったことはないけど、そこにも「何か」があるのだと思う。

  • 日本画で一番好きです

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著者プロフィール

1908年横浜に生まれる。31年東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科卒業。33-35年ドイツ留学。69年文化勲章受章。74年日展理事長。75年唐招提寺御影堂障壁画「山雲・濤声」82年唐招提寺全障壁画完成。99年死去(90歳)。

「2022年 『東山魁夷アートカレンダー 2023年版 <大判>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東山魁夷の作品

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