小さい魔女 (新しい世界の童話 3)

  • 学習研究社 (1965年7月20日発売)
4.13
  • (82)
  • (48)
  • (51)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 851
感想 : 86
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784051046477

作品紹介・あらすじ

127歳のしんまいの魔女がいました。この魔女は、気のいい魔女で、よい魔女になろうと修行にはげみ、あの手この手の魔法を使います。でもいつも失敗ばかり……。無邪気でそそっかしい小さい魔女の、明るくてユーモラスな物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもの頃好きだった本。今読んでもおもしろい!
    1957年に発表した作品だったんだね〜。明るくてちょっぴりぬけている小さい魔女(名前もなかったことにあらためて驚き!)。いい魔女になってワルブルギスの夜に踊れるのか?読後の爽快感が良い!

  • 最後は頭を抱えてしまったけど。。

    とにかく、
    ワルプルギスの夜という、魔女たちのお楽しみ、踊り明かす夜に、小さい魔女はまだ小さいから来ては行けないとされていた。
    でも、魔女は127さい。毎日6時間も魔法の、勉強をしている。
    そこで内緒でワルプルギスの夜へ出かけて、ルンプンペルおばさんに見つかり、告げ口される。
    かしらは、来年試験だという。良い魔女になるようにと。

    そこからは、小さい魔女のがんパリと言ったらなかったし、つらそうな人を観ると胸が締め付けられそうな優しい魔女になったんだよ!

    だのに、魔女会議と来たら!

    ま、そこがこの本の面白さなんでしょうねぇ。。

  • 大好きな児童小説。実写映画を観たので原作を読み返してみたけど、アブラクサスと魔女のやりとりや一年の季節の移り変わりの描き方が素敵

  • たった127歳の小さな魔女が、“いい魔女”になるために、
    いいことをしてあげる!というストーリー。

    理不尽なことも起きるけど、でも、小さな魔女が
    『わかったわ♪』と解決してくれる姿がとても楽しい。

    小学2年生~3年生、場合によっては4年生ぐらいまで?
    魔女とか好きな子に進めてみよう!

  • ワルプルギスのよーるー ワルプルギスのよーるー ばんざい。

    このフレーズが記憶に残る、大好きな魔女の本。

    パートナーのカラスもいいサポートをしています。

    寒い日の砂糖たっぷりの熱々のお茶。屋台で食べる焼き栗。
    いじわるな大きい魔女に対抗する小さい魔女の知恵。
    箒にまたがって魔女の真似をしたのは、この本を読んでからでした。
    とっても楽しい本です。

  • 子どもの頃、母に読み聞かせてもらって、大好きだった本。
    小さい魔女の女の子が良い魔女になるために、相棒のカラス、アブラクサスと一緒にがんばる物語。
    自分で読めるようになってからは、夢中になってなんども読みました。

    すごく好きでしたが、母が学童に寄付したので手元にはありません。
    今も誰かに読んでもらっているのなら、本望。
    もう一度読みたい本、ナンバーワンかも。

  •  小さくて、可愛らしくて、頼りなって、ちょっとヤンチャな小さな魔女のお婆さんの一年間の話!素朴で楽しくて愉快な童話でありながらあっと驚く伏線もはられており読んでいて楽しかった。魔女と相棒の烏アブラクサスのキャラクターもよく二人の掛け合いが楽しかった。
     特に好きなのが初回で酷い目にあってからの最後のどんでん返しの結末。まんまと他の魔女を術中にはめ、世界で唯一の魔女として他の魔女達の本と箒を燃やしながらワスプルギスの夜を楽しむ小さな魔女は実に痛快だった!一日七時間もの魔術のお稽古をし、たびたび人のために魔法を実践して鍛えている小さな魔女らしい魔法の本に精通した解決法で、騙されたとはいえこの一年間の他の魔女達に認めらるための練習が意外な形で身を結んでいるのが見ていてこちらも嬉しかった。

  • どうしたら、いい人間になれるか?
    小学生の時、お手本になる大人を探している時に読みました。

  • 小さい魔女は127才。魔女のなかまではまだ、ひよっこみたいなものです…
    大きい魔女たちは、年に一度のイベント「ワルプルギスの夜」に、小さい魔女を参加させてくれない。一人前に扱ってくれないのです。
    それでも、こっそりまぎれこんだのですが見つかってしまい、魔女のおかしらに言われます。「もし、来年までによい魔女になっておれば(参加できる)」
    そこで、小さい魔女は魔法を使ってどんどん良いことをします。困っている人や動物を助けまくるのです。
    けれど、1年後のワルプルギスの夜、とんだ勘違いをしていたことが判明するのです。さて、どうしようか?
    物語の大部分を占める人助けの数々も胸をスカッとさせますが、最後のどんでん返しもいいですね

  • 小さい魔女が、みんなのピンチを救ってくれて、おもしろかったです。

  • 小学生の頃に初めて読んで、大人になってあらためて購入した本。
    カラスの使い魔と小さい魔女がいいコンビ。
    一年かけていい魔女になるために奮闘する小さい魔女と、最後のブロッケン山での小さい魔女のやり方が好きだった。

  • 小さい魔女が大きい魔女の魔法の本とかほうきを焼いて魔法をつかえなくしたところがおもしろかった。

  • 魔女はドイツの文化なんだと一人納得。
    ヘンデルとグレーテルとか、ドイツの昔話には必ず登場するものね。
    魔女狩りの歴史なんかを想像すると、もっと忌み嫌われていてのかと思ってたけど、意外と可愛いらしく描かれていて、魔女観も色々なんだろうなぁと思った次第。

  • 初めて読んだのは小学校5年生の頃で学校の図書館で何度も借りて読んだ記憶があります。小さい魔女は魔女の中では落ちこぼれで努力家で子供ながらに共感した記憶もあります。全体的にとても暖かい作品です。
    最近近所の図書館で久しぶりに見かけて借りて読んで初めて気づいたのですがこの作品はドイツ作品なんですね。ところどころにドイツの文化が垣間見えてとても面白かったです。

  • 面白い

    と子供が話してます。私はまだ読んでません。

  • おもしろい!

    小さい魔女(127歳とかだけど魔女としてはひよっこ)が
    一人前に認められるようにいいことをいっぱいする

    でもいい魔女っていうのは
    悪い魔女のことらしく

    最後は魔女たちのほうきと本を燃やし
    魔法が使えなくなる魔法をかけて

    魔法はひとりになる

    やりすぎではないのか‥
    まぁいいのか

    ワルプルギスの夜バンザイ!

  • 深い森の奥に、まだ百二十七歳の若い魔女が住んでいました。
    そそっかしい彼女は魔法を失敗してばかり、呆れるカラスのアブラクサスにこう答えました。
    「腹がたってしかたがないからよ!私だってワルプルギスの夜をしたいのに!」
    今日は年に一度のワルプルギスの夜、ありとあらゆる魔女達がブロッケン山に集まり大きな火を囲んで踊る日なのです。大きい魔女達は若い彼女の参加を許してはくれませんでしたが、彼女は自分も踊りたくて仕方がありません。
    小さい魔女はほうきに飛び乗りました。もちろん行き先はブロッケン山、彼女はこっそり踊りに混じってこっそり帰ってくるつもりなのです。
    でも、そんなにうまくいくのでしょうか。

    *

    小学生の頃に一度読んだ物語です。
    この小さい魔女は魔女としてはまだ未熟者(と大きい魔女達からは見られている)ですが、めげずに頑張る負けん気の強い魔女、そしてとても気が良く、たくさんの困っている人間達を見つけてはこっそり魔法で助けてあげるのです。彼女の使う魔法は無邪気でユーモアのあるものばかり、ただの善人ではなく楽しいことが大好きな性分なのでしょう。
    そそっかしくもあり、間抜けな場面失敗する場面もたくさんあります。けれど、そういった部分も彼女の魅力です。
    物語の内容もあたたかいものですが、この小さい魔女そのものがとても魅力的だからこそ読む人を惹きつけるのだと思います。

  • 久しぶりに次女が出してきた。
    そうそう、大好きだったのだ。次女が、というより、私が。自分が読んでいたのを実家から持ってきたのだった。当時の値段が650円。
    『小さいおばけ』は新訳が出たようだが、こちらはAmazonで確認したら、どうも昔の版のままのよう。

    魔女のお祭り、「ワルプルギスの夜」でみんなと一緒に踊りたい小さい魔女。127歳だけれど魔女の世界ではまだまだひよっ子。大きい魔女たちに除け者にされ、それでもあきらめきれずに祭りに潜入。あっけなく見つかってこっぴどい目に遭う。魔女のおかしらに「よい魔女になったら来年は参加を許してやる」と言われ、魔法の修行に励み、「よい魔女」になろうと奮闘する。

    相棒カラスのアブラクサスもよい味を出している(またこのカラスの声音で音読するのが楽しいのだった)。
    小さい魔女と人間達の交流も楽しく微笑ましい。

    そして1年後のワルプルギスの夜が来る。最後のオチの鮮やかなこと!
    いまだ古びない、読書の楽しさを教えてくれる本。

  • この面白さ、暖かさ、ホッツェンプロッツと同じ著者と聞いて納得です。127歳のひよっこ魔女と、相棒のカラス・アブラクサスの物語です。小さい魔女は一人前になる修行をしていて、困っている人を見つけてはいろいろな魔法を使って助けてゆきます。君だったらどんな魔法を使う?と一緒に考えながら読んでもとても楽しく、子供たちも大喜びでした。ストーリーも単純だし、章も短いし、ホッツェンプロッツより軽く読めました。

  • 『ワルプルギスの夜』! 小学生の頃に読んだ、この本の中に出てきた言葉が、今でも時々ふっとアタマに浮かんでくるの!(笑)

全66件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

大塚勇三 1921年、中国東北地方生まれ。出版社勤務を経て、外国の児童文学作品の翻訳に多く携わる。主な訳書に『長くつ下のピッピ』(岩波書店)、『小さなスプーンおばさん』(学研プラス)、『グリムの昔話1~3』『アンデルセンの童話1~4』(以上、福音館書店)など、絵本の再話・翻訳に『スーホの白い馬』『たんじょうび』『プンク マインチャ』(以上、福音館書店)などがある。2018年没。

「2020年 『あかずきん グリム童話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大塚勇三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×