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本 ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784052007903
作品紹介・あらすじ
森のせんたくやさんモンタンの店のそばには、大きなサイカチの木があります。その木の実から作ったせんざいで洗ったせんたくものは、はだにやさしく、森のかおりがします…。
感想・レビュー・書評
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『森のせんたくやさん あなぐまモンタン』の二冊目ですね。茂市久美子さんの童話です。
絵は、中村悦子さん。
二話収録されています。
「ドーナツ でてこい」
ながい 雨のきせつが おわって、ひだまり村に、
夏が やって きました。
森では、セミが にぎやかに ないて います。
空が からっと はれた あさ、モンタンの
みせに、キツネの 子が、やって きました。
「ぼく、ポースケ。父ちゃんの ぼうし、いそいで あらって くれる?」
ポースケは、いまにも なきたましそうな かおで、もって きた ぼうしを さしだしました。
ポースケの お父さんさんは サーカスの 手品つかいです。 シルクハットから おいしい ドーナツ
が でてくるのを みて、ポースケは シルクハットに ドーナツの ざいりょうを ほうりこんだ のです。もちろん ドーナツは でてきません。
こうして、モンタンは、キツネの子の願いをかなえる事になりました。モンタンのやさしさが、キツネの子の悲しみを救うお話です。
「冬の せいの おとしもの」
ふぶきが やんで、ひだまり村に、ひさしぶりに、お日さまが かおを だしました。
モンタンが みせの まえを ゆきかきして いると、としとった クマのバンが やって きました。
「ここでは、どんな ものでも あらって もらえるのかね?」
バンは、小さな おそなえもちのような ゆきの
かたまりを、モンタンに さしだしました。
「なんですか、これ?」
「冬の せいが、ふぶきの なかに おとして いったもの。この なかに、氷の レンズが はいって いる はずなんだが。」
「氷の レンズ!」
モンタンが、びっくりすると、「せんたくものじゃ なくて わるいけど、まわりの ゆきを とかして、なかから、レンズを とりだせるかどうか、じしんが ないのでね。」と、バンは すまなそうに いいました。「わかりました。いいですよ。」
こうして、モンタンは、クマのバンさんの願いをかなえる事になりました。
氷のかたまりから、出てきたレンズを透かして見ると、不思議な妖精が踊っているではないですか?
愉しいメルヘンの世界に導かれます。
中村悦子さんの絵がふんわりとやさしく物語を彩ります。中村悦子さんの絵は、ほんとうに心惹かれて和みますね。お気に入りのシリーズです。
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著者プロフィール
茂市久美子の作品





