ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)

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  • 学研プラス
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レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052024948

作品紹介・あらすじ

夜中から降りつもった雪。ぼくは、とびおきて外に出ようとしたんだ。でも、ママが風邪ひくから、ダメって…。雪の日のワクワクする気持ちと、白銀の世界の美しさを描いた、酒井駒子待望の新作。

感想・レビュー・書評

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  • 雪が降った日の日常。
    擬人化された小さいこうさぎと母親うさぎの話。
    感動はないけれどとても優しい親子の1日が垣間見れた気がする。
    絵もとても良い!!

  • 2005年発表


    しんしんと降り積もる雪。

    時が止まったかのような
    閉ざされた世界に、
    息をするのは
    たった二人だけだと感じる瞬間。



    雪に閉じ込められた
    うさぎの母子の
    静かな一日を描いた美し過ぎる絵本。




    大人にとっては迷惑な雪も
    子供にとっては
    思いがけない
    天からの贈り物なのかも。


    ウキウキする心を抑えきれずに
    お母さんが洗いものをしている隙に、
    こっそりベランダに出て
    雪のおだんごを作るうさぎの子供が
    なんとも微笑ましくて
    あったまるこな気分をくれる(笑)



    雪が音を吸い込んでしまう
    真っ白な無の世界に
    まっさらな足跡を付ける喜び♪


    雪が止んだ夜に
    約束を守って
    外に連れて行ってくれる
    うさぎママは
    いいお母さんですね。



    大雪で外に出れない経験はないけど、
    昔は台風の時は
    窓や玄関に板や戸を打ちつけたりして
    まさしく家に籠城してたのを
    思い出しました(笑)


    雨が止むまで
    母と二人きりの時。


    世界に二人だけが取り残されたような
    心細い気持ちは、
    幼いながらも
    確かに味わったような気がします。




    大人や老人になって、
    自分を支えてくれるのは
    他でもない
    子ども時代の
    『あなた』の記憶。



    辺り一面銀世界の夜を
    母子で遊んだ記憶は
    うさぎの子供にとって
    一生忘れられない記憶となって、

    彼を支える
    核となっていくんだろうな。



    酒井さんの
    荘厳で繊細な絵も
    ページをめくるのを忘れてしまうくらい、
    いつまでも眺めていたくなる
    豊潤で深い味わいです。

  • 大人になっても、雪のなか、世界で自分だけしかいないような気持ちによくなります。

  • きっと誰も覚えがあるはず。

    子どもの頃、突如として降って湧いた「非日常」に
    ドキドキして、わくわくして、そばの大きな手をぎゅっと握ったこと。

    しぃんと静かな真っ白な世界が
    少しだけ怖かったこと。

    いつか私の子どもも
    同じ気持ちになるんだろうか?

    その時まで、忘れないように
    この本を持っておきたい。

  • 雪が降って、幼稚園に行かなくなって家にいるうさぎ。
    風邪をひくからと外には出してもらえないけれど、こっそりベランダにでて雪のお団子を作る
    雪のために買い物に行くのをやめたお母さんと一緒に家の中で遊ぶ
    お父さんも雪で帰ってこれないという

    お母さんと一緒にベランダに出てみると、
    そとはさむい
    すごくしずか
    くるまもとおらない
    だれもとおらない
    ゆきのサラサラふるおとがきこえてくるだけ
    「ぼくとママしかいないみたい、世界で」

    夜ごはんを食べて窓の外を見ると、雪がやんでいて、
    もう寝る時間だけれど、お母さんに頼んで一緒に外へ出る



    雪で誰も、お父さんすらも入れない温かいおうちで、
    お母さんとたったふたりで幸せに過ごす優しいお話
    もちろん期間限定だから楽しいのですが、
    たまに降る雪には、幸せな閉鎖空間機能がありますよね(出かける用事のない日限定)

  • 雪の降り続く一日は、いつもと時間の流れ方が違うように感じる日。その雪の深い静けさに満ちた特別な一日がどこか懐かしくなる絵本だった。雪がやんだとはいえ、もう寝る時間に真っ暗な外に出るのを園児の子に許すママ、太っ腹だな~。あ、滅多に雪が降らない地域なら、これは貴重な機会なのか。たまにの、こんな「ちょっとだけね」の経験が、ママとの秘密の思い出として残っていくのかもしれない。
    「こんこん(雪)あった!」と2歳4ヶ月の息子も夢中。来冬また親子で読みたいな。

  • 酒井駒子さんの絵本に外れなし。
    雪の日の子供のウキウキした気持ちがとても良く伝わってきます。
    3~6才向け。

  • 都会でめずらしい大雪が降って園はお休み、
    出張のおとうさんも帰ってこられない、
    そんなリアルな日常のひとこまでありながら、
    雪に降り籠められたうさぎのぼうやとおかあさんの
    ふしぎに静かであたたかな一日を描ききっていて、
    このうえなく詩的なお話。

    やっぱり酒井駒子さんの世界はいいなぁ。

  • 雪に閉じ込められるような、
    世界と遮断されるような、
    あの静けさ。

    シンシン降る雪の音が聞こえそうで大好きな作品です。子供ができたら、読んであげたいなぁ。

  • パパは飛行機パイロット。団地住まいの、うさぎの子供。
    雪が降って、保育園はお休み。
    だけど、降ってる間は外に出られない。パパも帰って来られない。
    嬉しくて、哀しい雪がやんだら・・・。

    「ぼくと ママしか いないみたい、 せかいで。」
    「ぼくと ママは まっさらゆきに たくさん たくさん あしあと つけた。」
    の、絵が素敵すぎ。

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著者プロフィール

酒井駒子 絵本作家、画家。絵本に『よるくま』(偕成社)、『ロンパーちゃんとふうせん』(白泉社)、エッセイに『森のノート』(筑摩書房)など。『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金牌、『くまとやまねこ』(河出書房新社)で講談社出版文化賞など国内外で受賞多数。

「2020年 『梨の子ペリーナ イタリアのむかしばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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