あきらめないこと、それが冒険だ: エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険! (ヒューマン・ノンフィクション)

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052025365

感想・レビュー・書評

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  • エベレストにのぼるなんてすごい
    ※図書館で借りた本。まだ49歳とは。

  •  私はこの本に出てきた「今、悪い方向に向かっているものは訂正し、良くしていき、未来へ繋げていく。」その言葉に心を打たれた。そして、良い未来に向けて生きていくことが冒険だと思った。

  • 児童向けなので読みやすい。野口健さんに興味を持ったのは、、いいとも?山にはゴロゴロ死体やゴミがあるとか、飄々と話していて新鮮でした。
    お父さんが結婚に失敗して劣等生になって、高い所から降りて自分の近くに来たことがうれしかった、というところがいいな、と思った。生活は荒んだけど、長い休みには2人で世界を旅するところ。エリートになるのだけが自立じゃない、自分がしたいことをして満足できるかどうかなんだという教え。こういう親でありたいが果たして。

  • 人生を生きる上で大切なことがシンプルに書かれている
    文章は愚直だけど、その内容は瑞々しい
    小学校高学年向けだと思うが、大人にも十分おすすめ

    ▶︎一番大事なことは、自分がしたいことをして満足できるかどうか。人が進む道と同じ道を進むことが大事なのではない。自分の道を見つけて自分の満足できる道を自分の力で進むことが大事。そうすれば、たとえ失敗しても、自分は自分なりにやった、しょうがないと満足して思える。

    ▶︎ぼくは点にすぎない。ぼくは青い空を見上げて、しみじみと透き通った世界を感じていた。美しくて透明な気持ちにおそわれていた。その時ぼくは何か大事なことを発見したような気がして感動していた。日頃の悩みや、いろいろなつらさ、さまざまなコンプレックス、そんなものはじつにちっぽけなことにすぎないことがわかった。すべては点だ。点にすぎないのだ。点にすぎないことが社会の中にいるとわからなくなってくるが、ここにくればわかる。

    ▶︎間違いや失敗はある。間違っていることを見つけたら、それを訂正して、勇気を持って新しい行動を始めることが大事。悪いのは、間違ったこと、ではなく、間違いを直さないこと。

    ▶︎いろいろな考え方をする人がいるから、自分の考えが正しいからといって、社会ではそう簡単にはうまくはいかない。いろんな立場がある。でも、だからといって悲観することはない。世の中はそんなもの。とにかく元気に前に進むことが一番。

  • 4-05-202536-9 119p 2006・6・14 1刷

  • 読みながら、やはり恵まれた人なんだなと思った。
    勉強ができなくても感受性が豊かだたら、彼のようには生きられなかっただろうということ。劣等感はあっても、明るさと単純さが、いい方向に彼を導いたように思う。
    もう一つは、家庭。彼が勉強できなくても、両親が離婚しても、のびのびと生きてこられたのは、父が外交官で、知性があり、金銭的に不自由がなかったことがものすごく大きいと思う。
    勉強できなくて、片親で、貧しくて、親が無教養だったら、かなり悲惨だ。
    大学生になってからはスポンサーを自力で見つけて費用を賄った(そのこと自体は素晴らしいと思う)が、高校まではモンブランもキリマンジャロも、かかったお金は父が出してくれたのだろう。
    子どもが学校からドロップアウトして、登山がしたいといっても、簡単に海外に行かせられる余裕のある親は一般家庭ではなかなかいない。
    そういう意味で、やはり運ってあるんだなと、思う。
    この本を読んで、子どもには「勉強できなくても、立派に社会で活躍できる人になれる」ととりあえずポジティブに感動してほしい気もするが、まあ、私が子どもだったら、そういう風には感じないだろうね、残念ながら。
    ベントレーみたいな人の伝記の方が心に沁みる。

  •  想像をはるかに超えて面白かったし、ためになりました。これはお勧めです。メッセージも良かったし、優れたノンフィクションは面白いものだということも教えてくれました。「落ちこぼれ」の学生だった野口健さんがいかにして冒険家への道を踏み出し、世界七大陸最高峰最年少登頂を成し遂げ、さらに清掃登山の活動を始めてたくさんの人たちへ広げていったかを子供にもとても伝わりやすいように書いてあります。生死をかけた登山の様子は普段想像もつかないような極限状態の冒険の話で驚かされたし、自称「落ちこぼれ」の状況からそのような影響力を持つように至った流れにも非常に納得がいきました。こういう風に人生を切り開いていくというか好転していくというか、そういうこともあるんだというケーススタディを納得のいく形で頭にしみこませておくことは、とても価値があることだと思います。小4と小2の子供たちも「この本面白いね」と素直に楽しんでいました。小2男児は「僕も環境学校に参加したい」とやる気を出していました。小4女児は「(野口健さんの)お父さんがいろいろいいこと言うじゃん。それが論語みたいで良かった」といっぱしなことを言っていました。(ただし、これは以前に「こども論語塾」を読み聞かせして、今回も途中で僕が論語の「過ちを改めざる、これを過ちと言う」みたいだね、と言ったからです)。実際、野口健さんのお父さんはすごく素敵なことを言うお父さんでした。良かったです。

  • 七つのすごい山のうち6つをやっつけた。タダで登れる山じゃないから。エベレストのゴミに驚いたらしい

  • 野口健さんは素晴らしい!!
    そしてお父様も大変素晴らしい!!

  • 小学3年生。勉強が嫌いで落ちこぼれだったところから始まる。自分がやりたいことは何なのか?見つけられなかった日から、登山を始めるところは、まさに運命というか導かれていたのでしょうね。文章もとても読みやすく、小学校中学年からの皆に読んで欲しい1冊。

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著者プロフィール

■野口 健(ノグチ ケン)
アルピニスト。1973年、アメリカ・ボストン生まれ。亜細亜大学卒業。99年、エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰最年少登頂記録を25歳で樹立。以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。野口健環境学校など子どもたちへの環境教育や、ネパール大震災、熊本大震災の支援をきっかけに災害支援活動などにも取り組む。

「2022年 『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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