吹きぬけの青い空 (学研の新・創作シリーズ)

  • 学習研究社 (2006年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (156ページ) / ISBN・EAN: 9784052026010

作品紹介・あらすじ

第14回小川未明文学賞大賞受賞作品。主人公の5年生の真を中心に、老朽マンションに住む4家族が、管理人から嫌みとも思える行為で立ち退きを迫られながらも、それぞれの立場、考えをぶつけ合い心の交流を描く読み物。

感想・レビュー・書評

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  • 真の住むマンションは取り壊しが決まっている。住民の殆どは引っ越していった。けれど、ぼくの家ではなかなか新しい引っ越し先が決まらない。同じように、引っ越し先が決まらないのはあと4軒。
    荒木田のじいさんと、津島のおばさんと、大久保えりこさんというお姉さん、そして真の家だ。
    荒木田のじいさんは、ちょっと怖いじいさんで、フェンスの所で遊んでいたら怒られたりする。見張られているみたいで嫌い。津島さんは気の良いご近所さん。大久保さんは外出もほとんどしない、やせた女の人。立ち退き期限が近づくにつれ、それまで避けてきた荒木田さんと話すようになった。そして、みんなを知ってゆくうちに、真の気持ちも変わってゆく。
    夏から冬にかけての物語。

  • 昔はおしゃれなマンションだったけど、今はお化け屋敷といわれるような古いマンションに住んでいる真。
    もうすぐ取り壊されるから引っ越さないとといけない。
    今、マンションに残っているのは、うちとやさしそうな津島のおばさん、謎めいた女性えり子さん、怖そうで苦手なじいさんの荒木田さんの4組。
    ひょんなことから荒木田のじいさんと親しくなったけど―。
    「生きていく」って大変だって、大人は大抵知っています。まして、独りで生きていくことは…。でも子どもは、まだそんなことには気づきません。
    そのことが荒木田さんの転居を通して、真にも伝わります。
    独りで生きていく苦しさ、人に迷惑をかけたくない気持ち、支援することの難しさ、人の優しさ、人のつながり。
    マンションは壊されてしまいますが、あの人たちはずっとつながっていくのだなぁと思うと、ほんのり心が暖かくなりました。

  • 2005年 第14回 大賞

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