- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052026614
作品紹介・あらすじ
ヘンリーくんは小学3年生。どこにでもいるごくふつうの男の子です。ある日、街角でやせこけた犬を拾いこっそりバスに乗せて帰ろうとしたら、とちゅうで犬が大あばれ。それ以来、ヘンリーくんのまわりには、つぎつぎにゆかいなドタバタがおこります!
感想・レビュー・書評
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小学校中学年向け。
1968年12月に初版が発行されており、私が図書館で借りたのは2021年3月の第15刷のもの。
予想通りおもしろかったです。
小学3年生のヘンリーを主人公にした短編集。ヘンリーが痩せた犬を拾ったお話から始まります。グッピーを増やしすぎちゃう話、金策のためミミズをとる話などなど、どれも楽しく、ワクワクしながら読みました。シリーズになってるようなので、他のも読みたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校でやらされるお芝居について
「死ぬほどくだらない!」と言ったり、
話し方を親に直されたり。
お友達と揉めたり、やせ細った汚い犬を拾ったり、
小学3年生のヘンリーくんの日常が、
これでもか!と詰め込まれた良き児童書。
いつもトラブルが起きて
ドタバタしているんだけれど、
なんだかんだと乗り越えてしまう、
素直なヘンリーくんが可愛い。
特別頭がいいとか変なやつとかじゃなく、
そこらへんにいそうな小学3年生っていうところが、いい。
さっきまで小競り合いして揉めてたのに
アバラーがいなくなるかも?!となった瞬間、
いっせいに仲間になったりする、
あの友だちの感じ。妙にリアルだし、みんないい子。笑 -
よき時代の児童書を読むとき、よく感じるのは、日常の豊かなことです。今の生活のように便利なのでなく、手に入れるのも難しいのばかりなのですが、子どもたちはあれこれと作戦を練ります。そして、その考えは建設的で、決して泥棒しようとか、誰かからとってしまおうとはしないのです。私が求めているのは、まさしくこういった類いの本です。
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1950年から発表された「ヘンリーくん」シリーズの第一弾。小3の少年の生活をありのままに描く。
痩せ犬の名前に「アバラー」とつけるセンス、控え目に言って最高。さすがの松岡享子である。 -
『エーミールと探偵たち』の元気な男の子たちがいいなーと思って、思い出したのがこのシリーズ。子供の頃、大好きだったシリーズで、2012年頃にも一度再読してます。
お隣の家、さらに隣の家と続く緑の芝生、自転車から投げ込まれる新聞、ハロウィンのトリックオアトリート。憧れのアメリカンのイメージはこの物語によって私の中に植えつけられました。
(子供の頃はまだハロウィンは日本でほとんど普及していなくて、めちゃくちゃ憧れました。芝生の上を回転する水撒き機も今ならわかるけど子供の頃はイメージできなかった気がする。)
ヘンリーくんはいいやつだけど、とくに努力家でもなく、まじめなわけでもなく、ふってわいてくるトラブルをラッキーで乗り越えていく。これが橋田寿賀子の朝ドラかっていうくらいの都合の良さなんだけど、そこが何度読んでもおもしろい。
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「ヘンリーくんは小学3年生。どこにでもいるごくふつうの男の子です。ある日、街角でやせこけた犬を拾いこっそりバスに乗せて帰ろうとしたら、とちゅうで犬が大あばれ。それ以来、ヘンリーくんのまわりには、つぎつぎにゆかいなドタバタがおこります!」シリーズあり
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スクーターがいつもアバラーのことを「まぬけな犬」と言っていたけど、最後だけ、「みんなあばらーのことがすきなんだ‼︎」と言っていてびっくりした。
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大人の叱り方がいい。
アバラ―が来てからたいへんだけど、毎日が楽しいって、いいこと。 -
子どもってその日その時を懸命に生きているなぁ
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面白かったです。特にヘンリーくんが緑のペンキをかけられたところにとても大笑いしました。