チ-ムあした (学研の新・創作シリーズ)

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052030857

作品紹介・あらすじ

東小卓球部のキャプテンになった純は、新しいコーチをむかえて、はりきっていた。だが、ある日そのコーチがとつぜん姿を見せなくなる。そのうえ、西小の手強そうなライバルも現れて…。純と大地の物語、『チームふたり』の待望の続編。小学校中学年から。

感想・レビュー・書評

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  • チームふたりの続編。今回もおもしろかったです。
    純がキャプテンになった東小卓球部。顧問の辻先生が腰を痛めて、代わりに全日本選手権経験者の大滝コーチがやってきた。「目標は県大会優勝」と言ったコーチは突然練習に来なくなり、純はどうにかしようと考える。
    大滝コーチ、いいこと言ってました。
    「100%の状態で戦えることなんて、めったにない。」「県大会に行けなくたってどうってことないだろ。」「東小卓球部を引退しても、おまえは卓球を続けられる。」「将来のことが見えなくて、今がすべてと思っちゃうのが、子どものいけないところだ。」

  • 「将来のことが見えなくて、今がすべてと思っちゃうのが、子どものいけないところだ。逆に言えば、あしたあした、って言い訳して、今日のことを考えないのが大人のいけないところなんだけどな。」……本文中より。

    確かに。
    「小学校中学年より」の児童書ですが、よい作品でした。

  • 「チームひとり」の前作。純くんがキャプテンでがんばっている年のところ。なんで無理して混合ダブルスも出たのかわかりました。大滝コーチは純くんに余計な心配をさせたので好きになれず。

  • 『チームふたり』の続編なので純くんがキャプテンになって感情表現が豊かになった姿が楽しめます。
    相変わらず大地先輩だいすきでかわいい・・・。
    まさかルリさんの方がこんなに出張るとは・・・妹のミチルちゃんかわいい・・・。
    今回もいとさわやかです。

  • 純くんの一生懸命さがいい

  • チームふたりの続編。純君がキャプテンになってからのチームの成長。
    コーチの言葉とか、大地先輩ルリ先輩らの言葉がすてきですね。

    試合に向けていっぱいいっぱいになっている純君に、コーチが、
    「将来のことが見えなくて、今がすべてと思っちゃうのが、子どものいけないところだ。逆に言えば、あしたあした、って言い訳して、今日のことを考えないのが大人のいけないところなんだけどな。」と。

  • 『チームふたり』に引き続き、非常に良かった。

    大地の後ろを歩いていた純が、今度は自分がキャプテンとなり、
    チームを後輩を引っ張っていく。
    丁寧に優しく描かれる心の成長がとても瑞々しい。

    『チームふたり』も本作も、終わりがとてもいい。
    なんかこう…とにかくジーンとくる。

    本作で描かれるのは、“長”や“リーダー”のあり方。
    そういう立場にならないとわからない悩みってあるよね。
    そんな困難に立ち向かい、乗り越える姿が涙ぐましい。

    宮尾和孝氏のイラストもいい感じ。

  • チームふたりもあしたも良いですよね。
    大地先輩を慕っている純くんが可愛いなぁ…と思って仕方がないです。
    内容は、ふたりの主人公、大地と正反対におどおどしていてネガティブな純くんが主人公な為か、悩みや葛藤が正反対で面白いです。

  • 前回5年生だった純が主人公。唯一の6年生として悩みながらも後輩指導にあたる。そんな中、コーチが入院。代わりのコーチは、才能があるのに、適当ですぐに練習にも来なくなってしまう。純は、OB大地や周りに支えられながら、コーチを取り戻すために試合にのぞむ。自信過剰な大地とは対照的に、実に真面目で控えめ。もっと自信持って!と応援したくなってしまう。

  • 「チームふたり」シリーズ2冊目。
    主人公・純。6年になってキャプテンになった純。
    あいかわらず、誰よりも真面目で努力家。顧問の辻先生が腰を痛めて指導になかなか来られない分、一人で後輩の面倒もみて、キャプテンとして頑張っている。ダブルスの相手は転入生の広海。かなり上手い。双子の兄弟の片割れだが、兄は転入と同時にサッカーに行ったが、兄弟ダブルスで、かなりの腕前だった。そこに来た新コーチ。若く実力もあり、熱血な大滝コーチ。みんなで県大会出場とか熱く語ってその気にさせておいて、そのあと、来なくなってしまう。実は、家の事情で、母親のかわりに喫茶店を切り盛りするのでコーチは出来なくなってしまったのだ。純は卓球部をまとめ、コーチを訪ねては喫茶店がもうかるようにアイディアを出してみる。いいかげんだけど、憎めない、卓球については頼れるコーチが帰ってきてくれるように。大会では広海とのダブルス、女子混合ダブルス、シングル、どの戦いにも力いっぱい頑張って、体力は消耗して作戦はたてられなかったけど、卓球の楽しさを後輩につないでいった。

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著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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