本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (230ページ) / ISBN・EAN: 9784052032943
作品紹介・あらすじ
体は弱いけど、卓球を愛する気持ちはだれにも負けない。ミチルは、体力をつけるためマラソンを始める。大滝コーチが女子部も見てくれたり、卓球カフェのメンバーでクラブチーム結成の動きもありあわただしい。そんな中、ミチルは無理をしてしまい……。
感想・レビュー・書評
-
東小卓球部シリーズ第4作。時代も下ってルリ先輩の妹のミチルと、大地の妹の陽子が中心。シリーズ主人公たち、大地・純・広海もちょっぴり出てくる。
卓球は決して筋が悪くはないのだけど、喘息持ちで体が弱いミチルがキャプテンになり、一生懸命がんばるお話。みんなを引っ張っていくことができないなら、それなら押せばいいじゃない、と言ってくれる純が素敵。みんながヒーローになれるわけじゃないけど、みんな役割があって、みんな大事なひとりなんだっていう発見。 みんなの灯台になろうとしたっていうミチルが本当に魅力的だし、運動音痴の葉菜ちゃんと組んだ試合途中の励ましもよかった(絶対小学生とは思えない!)。
そう、いつもながら思うのは、この子たち小学生とは思えないよなぁ、と。うちの娘も5年で彼らと同じくらいだけど、そもそも小学校、部活動らしいものはないし、先輩とか言わないし、敬語使えないし、気を回すとか全然できないし。
それからこれもいつもながら思うのは、吉野さん、直球でいいお話書くなあ、と。よくまとまってるし、舞台設定はいつも同じなのに内容はちゃんと違うし。キャラクターもみんなとても純朴で一生懸命で優しく魅力的。
さあて、あとは完結の1冊を残すのみか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『チームひとり』続編でした、今回はついにミチルちゃん視点!
あのミチルちゃんがこんなに凛々しくなって・・・やっぱりルリさんの妹君やでえ・・・。
葉菜ちゃんもかわいかった・・・一生懸命な子はかわいい・・・そして相変わらず純くんはヒロイン(真面目) -
前作までが男子のキャプテンのお話で、
今回からは女子のお話に。
病弱なあの子が部員達を少しでも強くするために、
キャプテンとして頑張ります。
大地は当時の女子キャプテンと付き合うかと
思ってたんだけどなぁ。
なんだかんだで前作までの3名共、
彼女候補はいるんだよねぇ。
今回のキャプテンのがんばりにウルっとした。
そして、町内では新たな動きも・・・ -
シリーズ四作目。
本作品で語られるのは、自分に何ができるのかということ。
これもなかなか良かった。
一作目に引き続き、涙を堪えきれなかった。
前三作よりラストの盛り上がりに欠けたけど、
途中、登場人物たちが口にするセリフに泣いた。
******以下、一部引用&ネタバレ*******
<純>
「引っ張るのがうまくいかなかったら、おせばいいよ。」
なんて温かいんだろう。
この言葉こそ、ミチルの背中をそっと押したに違いない。
<純>
「あのふたりはね、特別なんだ」
「きっと将来、遠くまで行くと思う。」
聞いていたミチルは“遠くまで”を距離だと思ってるけど、
純は多分、そういった物理的距離じゃなくて、
手の届かない高みに行ってしまうという意味でも言っているはず。
いつも近くにいた先輩・後輩が遠くまで行くだろうことに対し、
喜びの中に感じる一抹の寂しさ。そんな感情が少し切ない。
<陽子>
「〜そんなキャプテンに教えてもらったあたしは、きっと負けない。あんたたちなんかに」
もうね、鳥肌立ちっぱなし。鼻水出っぱなし。
シリーズ五作目となる完結編『チームみらい』で、
彼、彼女達はどんな未来を見せてくれるのか。 -
シリーズ第4作目です。
美月はなかなかキャラが濃かったですね。
憎らしいけど凄い!また出て来るかな。
著者プロフィール
吉野万理子の作品





