チームあかり (学研の新・創作シリーズ)

  • 学研教育出版 (2010年10月19日発売)
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本 ・本 (230ページ) / ISBN・EAN: 9784052032943

作品紹介・あらすじ

体は弱いけど、卓球を愛する気持ちはだれにも負けない。ミチルは、体力をつけるためマラソンを始める。大滝コーチが女子部も見てくれたり、卓球カフェのメンバーでクラブチーム結成の動きもありあわただしい。そんな中、ミチルは無理をしてしまい……。

感想・レビュー・書評

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  • 東小卓球部シリーズ第4作。時代も下ってルリ先輩の妹のミチルと、大地の妹の陽子が中心。シリーズ主人公たち、大地・純・広海もちょっぴり出てくる。
    卓球は決して筋が悪くはないのだけど、喘息持ちで体が弱いミチルがキャプテンになり、一生懸命がんばるお話。みんなを引っ張っていくことができないなら、それなら押せばいいじゃない、と言ってくれる純が素敵。みんながヒーローになれるわけじゃないけど、みんな役割があって、みんな大事なひとりなんだっていう発見。 みんなの灯台になろうとしたっていうミチルが本当に魅力的だし、運動音痴の葉菜ちゃんと組んだ試合途中の励ましもよかった(絶対小学生とは思えない!)。
    そう、いつもながら思うのは、この子たち小学生とは思えないよなぁ、と。うちの娘も5年で彼らと同じくらいだけど、そもそも小学校、部活動らしいものはないし、先輩とか言わないし、敬語使えないし、気を回すとか全然できないし。
    それからこれもいつもながら思うのは、吉野さん、直球でいいお話書くなあ、と。よくまとまってるし、舞台設定はいつも同じなのに内容はちゃんと違うし。キャラクターもみんなとても純朴で一生懸命で優しく魅力的。
    さあて、あとは完結の1冊を残すのみか。

  • 『チームひとり』続編でした、今回はついにミチルちゃん視点!
    あのミチルちゃんがこんなに凛々しくなって・・・やっぱりルリさんの妹君やでえ・・・。
    葉菜ちゃんもかわいかった・・・一生懸命な子はかわいい・・・そして相変わらず純くんはヒロイン(真面目)

  • 前作までが男子のキャプテンのお話で、
    今回からは女子のお話に。 
    病弱なあの子が部員達を少しでも強くするために、
    キャプテンとして頑張ります。 

    大地は当時の女子キャプテンと付き合うかと
    思ってたんだけどなぁ。
    なんだかんだで前作までの3名共、
    彼女候補はいるんだよねぇ。 
    今回のキャプテンのがんばりにウルっとした。 

    そして、町内では新たな動きも・・・

  • シリーズ四作目。
    本作品で語られるのは、自分に何ができるのかということ。

    これもなかなか良かった。
    一作目に引き続き、涙を堪えきれなかった。

    前三作よりラストの盛り上がりに欠けたけど、
    途中、登場人物たちが口にするセリフに泣いた。

    ******以下、一部引用&ネタバレ*******

    <純>
    「引っ張るのがうまくいかなかったら、おせばいいよ。」

    なんて温かいんだろう。
    この言葉こそ、ミチルの背中をそっと押したに違いない。

    <純>
    「あのふたりはね、特別なんだ」
    「きっと将来、遠くまで行くと思う。」

    聞いていたミチルは“遠くまで”を距離だと思ってるけど、
    純は多分、そういった物理的距離じゃなくて、
    手の届かない高みに行ってしまうという意味でも言っているはず。
    いつも近くにいた先輩・後輩が遠くまで行くだろうことに対し、
    喜びの中に感じる一抹の寂しさ。そんな感情が少し切ない。

    <陽子>
    「〜そんなキャプテンに教えてもらったあたしは、きっと負けない。あんたたちなんかに」
    もうね、鳥肌立ちっぱなし。鼻水出っぱなし。


    シリーズ五作目となる完結編『チームみらい』で、
    彼、彼女達はどんな未来を見せてくれるのか。

  • 卓球のチームシリーズ。今回は初の女の子主人公。
    東小卓球部キャプテンに選ばれたミチル。卓球が大好きで頑張るが、試合の日には熱がでて休んでしまう。新しい4年生たちも入ってきて、キャプテンとして、どうしていくか迷う。もう卒業した大地や純、広海の協力を得ながら、ミチルの心は決まった。灯台のあかりのように、みんなを導けるキャプテンになろう、と。

  • シリーズ第4作目です。
    美月はなかなかキャラが濃かったですね。
    憎らしいけど凄い!また出て来るかな。

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著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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