捨て犬その命の行方 (動物感動ノンフィクション)

  • 学研マーケティング (2015年2月3日発売)
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  • 本 ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052041327

作品紹介・あらすじ

平成十八年十一月、一匹の野犬、がけっぷち犬が絶壁の崖にとりのこされ、人々の手によって救われた。ただ、本当の救助はその後に秘められていた。本書では、がけっぷち犬のその後の物語を通して、殺処分や保健所などの現状を紹介し、「犬の幸せとは」を問う。

感想・レビュー・書評

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  • がけっぷち犬としてマスコミに報道されたりんりんを取り巻く人々のお話です。
    ということで、犬側からの視点はありません。

    ただ、この本には殺処分される犬たちの様子が写真で掲載されています。心が痛みますし、そういう犬を作り出している人間に強い憤りを感じます。

  • この犬の事、記憶していました。
    救われた後、人と暮らせるようになったのを喜んだ記憶があります。
    ただ、その後のことは…救出劇の時のような全国放送もなく、こんな結末が待っていたとは。
    人間のエゴで犠牲になっている数多くの犬や猫。
    沢山のことを考えさせられる1冊です。
    最後の方で「かわいそう」という以外の言葉で表現してみようというところがありますが、これはとても良い投げかけだと思いました。
    「かわいそう」の一言では済まされないことを、人間はしているんだと、誰もが認識できるのではないでしょうか。

  • 《娘が一人で読んだ本》
    図書館で見つけ、その場で読み切れなくて借りてきた娘。家に帰ってきてから一気読みし、わんわんと声をあげて泣いていた。作者である獣医師の考え、想いを、本を読んでいない母にも伝えようと、一生懸命に語る娘の真剣な眼差しに圧倒される。
    「大人になったら獣医さんになりたい」翌日、娘が私に告白してくれた。

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著者プロフィール

児童文学作家。(公財)日本動物愛護協会常任理事。著書『ドッグ・シェルター』(金の星社)で、第36回日本児童文学者協会新人賞を受賞。執筆の傍ら、動物愛護センターから引き取った愛犬・未来をテーマに、全国の小中学校を中心に「命の授業」(講演会)を展開。主な著書に、『犬たちをおくる日』(金の星社)をはじめ、累計45万部突破のロングセラー「捨て犬・未来」シリーズ『捨て犬・未来 命のメッセージ』『捨て犬・未来、しあわせの足あと』ほか(岩崎書店)、『捨て犬未来に教わった27の大切なこと』『いつかきっと笑顔になれる 捨て犬・未来15歳』(小社刊)など多数。

「2023年 『うちの犬(コ)が認知症になりまして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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