- 本 ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052041563
作品紹介・あらすじ
永い冬もようやく終わり、春の足音が聞こえてきました。さあ、みんな、じゅんびはいいかい?春の訪れの喜びをリズミカルな文章とカラフルな色彩で表現。希望にあふれた新生活のスタートの季節にふさわしい人気絵本作家・荒井良二最新作。
感想・レビュー・書評
-
活き活きとしたビビッドカラーの見返しが、私には眩しすぎる(笑)
でも、それくらいの若々しさや生命力が、春にはあるんだろうな。
まずは、「そろそろ じゅんびは いいかい?」と呼びかける見開きがあって、最初は、夜明け前の目覚めようとする段階を表しているようであったが、そのうち普段の日常の場面が繰り広げられるようになり、おそらく何かをやろうとする直前の状態かと思われた、助走の段階。
そして、次の見開きでは、「いいよう!」と言って、朝が訪れたり、おはようを言ったり、やさしい風が吹いたりと、新しい何かが始まる、そうした繰り返しには、実際に始まるのかどうかというよりは、あくまでもこちらの気持ち次第であると感じさせるような、気の持ちようであることを教えてくれて、それは、その準備の段階と始まった瞬間の絵のテンションの差を極端にしていることからも明らかな、新しいことを始める時のワクワクとした期待感に満ちており、特にブランコに乗るときの、女の子のリミットを振り切ったような思い切り楽しんでいる感に、何かをしたいというのは、これくらいの弾けた気持ちがあるんだなと感じられたのが印象的だった。
また、それと同じ流れで「いいですよう!」と春がやって来ることには、長い冬の期間を経て、花が咲き、鳥がさえずり、全ての生命が活き活きと輝き、そして動き出す、それらと、上記の新しいことを始めるとき、何かを心からしたいときの気持ちが一致するのだろうなと感じられた、まるで春というのはやって来るだけで、そうした気持ちにさせられるような希望の到来であることを、改めて実感させてくれた作品でした。
ただ、あまりのポジティブさに、私はやや疎外感を覚えてしまい、荒井良二さんの絵は好きなんだけど、ミュージカル風の描写(全員が両手を挙げて微笑む感じ)が苦手なこともあって、もう少し、ゆったりと落ち着いて春を迎えてもいいかなという気持ちになりました。全編通したキラキラした感じに、全てのそれが嫌いな訳ではないのだけれど、この絵本は合わなかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【読み語り2分/〜小学1年生】春
「じゅんびはいいかい?」「いいよ」「はるですよ!」
春のお話会の導入に。この絵本から会を開き、藤田浩子さんの「つんつんつくし」につなげました。
ラスト、ふたりの子どもがランドセルを背負っているので、新入学新学期を待つ卒園児や低学年に。 -
お話会の一冊目。
じゅんびはいいかい??
春がきます。
オープニングにぴったりの一冊。
ページを開くたび、まぶしい春の日差しが溢れてくるよう。
この冬はずっと風邪をひいていたね。
ご飯も3回食べるようになったし、ブランコも乗れるようになった。
さあ、じゅんびはいいかい?
春です。
沢山お外にでよう。
お外は素敵よ。 -
冬が終わって春が来た。
準備はいいかい?と色々な生き物に尋ねる。
小鳥は歌う。
花たちは咲き出す。
男の子は自転車に乗って公園へ。
女の子も公園のブランコで遊ぶ。
そうしてもうすぐ新入学。
色々なことが新しく始まる4月。
新生活の準備もうばっちりかな?
入園する子に贈るといいかも。
タイトルから何となくホラーチックな感じを想像していたら違った。 -
ほんと荒井良二さんの絵は素敵、夢があるし色鮮やかで読んでいて楽しい
もうすぐ春です
いや、もうすっかり春かしら
どちらにしても準備はいいかあい?
いいですようとまだですようが聞こえてきそう
春色の絵がとても心地いい♪ -
永い冬が終わり、森は目覚め、小鳥たちはさえずり、子どもたちは家を飛び出す。花もいっせいに開花して、本格的な春がやってくる。さあ、みんな、じゅんびはいいかい?
待ちわびた春の訪れ。その喜びがリズミカルな文章とカラフルな色彩でぐっと伝わってくる。春は嬉しいよね。ワクワクするよね。 -
良いです、とても。
-
何の準備?いろんな準備があって,,そして春がくる.
-
「じゅんびはいいかい」のくりかえし。春待つ季節に。子供はあまり興味を持たなかった。文章は平易なのだけれど。
著者プロフィール
荒井良二の作品





