源氏物語 姫君、若紫の語るお話 (10歳までに読みたい日本名作 12)
- 学研プラス (2018年3月1日発売)


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本 ・本 (154ページ) / ISBN・EAN: 9784052047961
作品紹介・あらすじ
★★小学生に読まれてシリーズ累計215万部突破★★
お子さんに、お孫さんに、入学やお誕生日のプレゼントに!
[はじめて読む「源氏物語」としておすすめ]
舞台は、平安時代の都。姫君、若紫が、その後出会うことになる、光かがやくように美しい源氏の君に起きたできごとを語ります。人との出会いに別れ、楽しいだけでなくかなしいことも起きて・・・・・・。今から千年ほど前にうまれた名作の世界を、親しみやすく小学生向けにお届けします。
この本のみどころ・おすすめ
1.オールカラーイラストで、古典がぐっと身近に
1冊に50点以上ものカラーイラストを掲載。お話の世界に入りこむ手助けをします。
2.物語をわかりやすく紹介「物語ナビ」
登場する人物の紹介や、貴族の住まいの図解など、本を読む前にイメージがわく「物語ナビ」つき。お話の世界にいざないます。
3.小学生向けに、言葉の解説入り
小学生が楽しめるように現代仮名づかいにし、難しい言葉や表現は、注釈で補足しています。
感想・レビュー・書評
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源氏物語とはそもそも主人公の光源氏が不倫の女性遍歴を続ける話なので、子ども用の読み物となるのか、なったとしても面白く読めるのかという疑問がありました。
そもそも非モテに分類される私は始めから『源氏物語』にはいい印象はありません。
しかし毎週大河ドラマ『光る君へ』は見ているので『源氏物語』を知っておく方が楽しめるのではと思ったことと、子ども用にどう訳しているのか興味あったので図書館で借りてきました。
桐壺の更衣が光源氏を産んで亡くなって夕顔の生霊事件を経て若紫をさらってくるまでが描かれていました。
「姫君、若紫の語るお話」
という副題がついているように、若紫が語り手となっていますが、前半は若紫が登場しないので三人称体で書かれています。中途半端に若紫が語り手にならなくても良かったのにと思います。
しかし光源氏が若紫をさらってくるのはかなり強引です。
本書を読んだ子ども達はどんな感想を持つのでしょうか。
最後には若紫も納得しているようなので、最終的には西洋の童話のように
「お姫様は王子様と結婚して幸せに過ごしました」
という形で終わることになります。
だから本書もそのパターンで読まれたのでしょうか。
平安時代の貴族のきれいな衣服が挿絵に描かれているので、日本版のお姫様と王子様が結婚して幸せになる話として受け取られたのかもしれません。
それはともかく、源氏物語は日本文学の基礎教養なので、西洋の基礎教養におけるシェイクスピアのようなもんでしょう。そういう作品を10歳までに読めるようにしてくれた本書はいい企画だと思います。
OLDIES 三丁目のブログ
10歳までに読みたい源氏物語
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/11/08/210603詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想書き忘れてたので書きます。
源氏物語ってこんな話だったんだという感想。私は光源氏に好感も何も持てないし、プラスちょっと気持ち悪いと思ったりもしたけど……当時は夜這いが当たり前だったみたいだし、女性は光源氏にきゅんきゅんしたのかな。やっぱり今とは違いますね。 -
若紫がかわいい
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源氏物語
子供が図書館で借りてきたので、一緒に読みました。恥ずかしながらなんとなくの概要しか知らなかったので、子供むけであっさりと読みやすかったです。
若紫から目線のお話で、光る君の魅力は分かりにくい。当時で言うと、権力も含む魅力だろうから、初めから光る君何だろうなと思いました。
親目線でいくと源氏物語は本当に読む~?と及び腰だったが、「10歳までに読みたい」のシリーズだから、子供むけに良い具合に端折られていました。
挿絵も可愛く子どもには魅力的で、手軽に歴史的な名作に触れられるいい本だなと思いました。 -
《図書館》【再読】若紫からみた源氏物語。お子様向きだったから、あっさり描かれている。
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子ども向けで優しく読める本ですが、当時の風習がわかりやすく書かれていてよかったです。大河ドラマ「光る君へ」を毎週見ている私にとって、ドラマで描かれている世界とも重なって興味深かったです。当時の身分社会においてはやはりお母さんの家柄が大事だと理解しました。
一方で、源氏の君が大人になったらすぐに夕顔の話までとんだのは驚きました。この本を読んでいた小学生の子どもも「源氏物語の途中でこの本が終わってしまった」と話していたので、別の源氏物語関連の本を図書館で借りてきてあげたいと思いました。 -
短くまとめすぎてて、分かりにくかった
でもまあおもしろかった -
あれだけの長編を短いお話にするのは、無理があるのでしょう…端折りすきていて理解できないところも正直多いてす。
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NHK大河「光る君へ」に乗り切れないので拝読。
結論、読んで良かったです。
高校時代、古典(教師)が嫌で嫌で…源氏物語もサッパリ分からない。そのような状態の私にピッタリな本作。
高校時代に出会えていたら、もう少し古典の成績が良かったかも知れません。
それはさておき。
スーパーイケメン源氏と、スーパー美女・藤壺をおばにもつ若紫姫の王道ストーリー。
一目惚れした夕顔との死別、決められた結婚により冷めた関係の葵の上、謎の悪女弘徽殿…現代のベタストーリーの根幹は源氏物語だったんですね。
おとぎ話のようにはいかない、貴族社会の現実性が源氏物語の価値であるのだと気づきました。
「光る君へ」でまひろが来ていた山吹色の着物や籠の中の雀の由来も分かりました。結構ロマンチックな場面だった。
物語は、若紫が源氏の元で養育される場面で終わります。普通に続きが気になる。
古典の源氏物語に挫折した人、大河ドラマで源氏物語に興味を持った人、是非。
著者プロフィール
紫式部の作品





