作品紹介・あらすじ
世界で最も愛される探偵、シャーロック・ホームズと、助手ワトソンの活躍を描いた推理小説のオールカラーマンガ版。名作のほまれの高い、「まだらのひも」「赤毛連盟」「最後の事件」などをオリジナル構成で収録。巻末解説つき。
感想・レビュー・書評
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ホームズ作品の中から選んだエピソードを、時系列を度外視して再構成した漫画。
あまり期待していなかったのだが、予想外の出来だった。話の繋ぎ方がなかなか良い。「瀕死の探偵」から「最後の事件」に持って行くという荒業もやってのけている。
使われている主なエピソードは、「緋色の研究」「赤毛連盟」「まだらの紐」「最後の事件」「空家の冒険」「六つのナポレオン」「瀕死の探偵」。
本来登場しない人物が出演したり、原作での設定を変えている部分もあるが、話をスムーズに進ませる上手い改変だと思う。
巻末に事件の発生順の一覧があるのも有難い。
背景をもう少し頑張ってほしいとか、ロイロット博士がイマイチとか、難は結構あるが、初めてホームズに触れるという方にも取っつきやすいのではないかと。
著者プロフィール
アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。
「2023年 『コナン・ドイル① ボヘミアの醜聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」
アーサー・コナン・ドイルの作品