やがらす魔道具店と黒い結末 (新しい物語)

  • 学研プラス (2020年4月16日発売)
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感想 : 9
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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784052052286

作品紹介・あらすじ

悩みを抱えた、子どもや大人たち。彼らの前に忽然と現れるどこか不気味な店主と、彼が差し出す不思議な道具。今、もっとも注目を集めるショートショート作家・田丸雅智が描く、ちょっとダークで奇妙な味わいの10編の連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 田丸雅智版「笑うせぇるすまん」といった感じだろうか。
    全てが黒い結末というわけではないので、少し救いがある。
    ショートショートということもあり、サクサク読める。
    小学校中学年~中学生向けという感じ。

  • こわ〜い

  • 2021.11.19 4-2
    ショートショート(田丸さんの本)

  • 手に取る機会があって、図書館で借りた。

    「あなたのお悩み解決します ーーやがらす魔道具店」
    その奇妙な店は、悩める人の前に現れる。
    店主は夜烏聖(やがらすひじり)、助手はセンリ。その人の悩みに役立ちそうな魔道具を扱っていて、お代はその人の大切なもの。
    そしてひとつの約束があって……。

    個人的には好きじゃないです。
    短編集なので、最初の3つを読んでもうやめちゃおうかな、と思いながら4つめを読んでちょっと変わって、何とか最後まで読めました。
    あからさまな示唆と、後味の悪さがどうかなと思います。
    人の欲望のおそろしさの話。
    欲望に呑み込まれる人の弱さ、対して、欲望を制して自分を律する強さと尊さ。
    絵が怖いです。
    私も小学校中学年から高学年のころ、学校の怪談などの怖い話が好きだったので、その延長のようなものなのか、はたまた、不条理な現実に折り合いをつける準備なのか。
    もやもやをそういうものとして受け入れたり、反面教師的に学んだり?
    こういうのが好きな層がイヤミスに進むのか?、なんだかもう、わかりません。
    とにかく、もっと違う本をすすめたいです。

  • 題名のとおり、とにかく結末があと味悪い。欲望にのまれなかった「夢枕」はほっとした。

  • 本当に黒い結末ばかりで後味悪い。イラストも子供向けにしては不気味でさらに読後感が悪い…。こういう魔道具ものって何だっけ、ともやもやしながら読んだが、他のレビューを読んでなるほど、「笑うせぇるすまん」か。どーん!

  • 暗い欲望を抱えた人の前に現れる「やがらす魔道具店」 
    怪しげな店主と三ツ目の烏が、大切なものと引き換えに願いを叶える魔道具をくれる。

    『擬擬像』が良かった。
    欲望に引きずられてしまう客が多い。
    この本を手に取るであろう読者を考えると、お話の主人公はみんな子どもか学生でも良かったかも。

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著者プロフィール

(著者プロフィール)
田丸雅智(たまる まさとも)

1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。
「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。
坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、
現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。
2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。
17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。
メディア出演に情熱大陸、SWITCHインタビュー達人達など多数。

「2023年 『憂鬱探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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