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本 ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784052052408
作品紹介・あらすじ
ある晩、美しい羽をコウモリにかじられ、巨人(ニンゲン)の庭に落ちたフローリー。悲しみのなか、偶然目にした昼間の美しさに惹かれ、昼の妖精になろうと決意しますが…。弱くて強い、いじわるでやさしい。まっすぐな心で、世界を生き抜く妖精の物語。
感想・レビュー・書評
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コウモリに羽をかじられ飛べなくなった妖精フローリー。おかれた場所で生き抜く逞しさが描かれる。
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夜の妖精フローリーはコウモリに羽をもがれてしまい落ちた巨人(人間)の庭で生きようと奮闘する冒険物語。
様々な動物たちが生きていく為、子孫を残す為に厳しい世界での必死な姿が力強く描かれている。
フローリーがハチドリに乗せてもらいたい一心で蜘蛛に捕まったハチドリを助けようとして、したたかな蜘蛛とのやり取りにはヒヤリ。
厳しさも優しさもある地上の自然界で生き抜くフローリーの今後どう成長していくのかも読んでみたい。
世界観にぴったりなさとうゆうすけさんの挿絵はとにかく美しい。 -
幼い夜の妖精フローリーは、コウモリが、蛾と間違えてつばさを囓ってしまったので飛べなくなってしまった。コウモリがこわいので昼の妖精になることにして、リスやハチドリやカマキリなどさまざまな動物と出会うけど、どれもちょっと生意気だっり気難しかったり自分勝手だったり。
最後は、ハチドリが、蜘蛛の巣にかかってしまったのを、蜘蛛と交渉して放してもらったけど、その間にトーパーに入ってしまったのを見守っているときに、アライグマに襲われる。そこに加勢してアライグマを追い払ってくれたのは、フローリーの翼を囓ってしまったコウモリ。毎晩きみを探して謝ろうと思っていたという。「たいていの生き物が、コウモリはみにくいと思っているから・・・」というコウモリに「みにくいなんて思わないわ。」というフローリー
いつの間にか囓られたフローリーの翼もまた生えてきていた。
コウモリははねかえってきた音が聞こえてたり、ハチドリが一時的にトーパーに入ったり、生きものの生態が混じっているファンタジーです。コウモリの顔がけっこう可愛いのが嬉しいです。 -
妖精のお話というと、やさしくてかわいいイメージだけれど、この本に出てくるフローリーは強さと頑固さを持っていて好感が持てます。
挿絵も気に入りました。
(鳥が好きなせいかもしれません)
中高学年のファンタジー好きな女の子におすすめ。