バーナバスのだいだっそう

  • 学研プラス (2021年9月24日発売)
4.10
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本棚登録 : 308
感想 : 32
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  • 本 ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052054303

作品紹介・あらすじ

おもちゃ屋の地下に、秘密の新種生物をつくる実験室があり、そこに、ネズミとゾウのかけあわせ「バーナバス」もいます。「失敗作」のレッテルを貼られたバーナバスでしたが、何とか仲間たちと地下から脱出することに成功しして…

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃を受けた!
    どなたかの本棚で見つけ図書館予約
    静かなかわいい絵本かな?って思っていたけれど
    なんと!
    著者はカナダ在住の三兄弟 ファン・ブラザーズ
    以前読んだ「夜のあいだに」の作者だった!
    (お二人だけれど)
    カナダの大きな賞を贈られる

    「パーフェクトペット」店の地下
    「FAIL」のスタンプを押された、びんの中のペットたち
    遺伝子組み換え、失敗作ってなによ!
    彼らは脱走するのだ

    ドキドキ応援する
    絵と名前を指でなぞる

    大きな公園で仲間と暮らす
    がんばれー!

    ≪ くらそうよ なかまがそばに バーナバス ≫

  • 2020年カナダ総督賞・絵本賞受賞! 世界10か国以上で翻訳され大評判!『夜のあいだに』も描いたファン・ブラザーズの傑作冒険ファンタジーが日本上陸! | 学研プラス公式ブログ
    https://gkp-koushiki.gakken.jp/2021/09/24/42155/

    訳書リスト12(56冊目〜 ) - 翻訳者の部屋から
    https://haradamasaru.hatenablog.com/entry/2021/10/01/101630

    『バーナバスの だいだっそう』 | 学研出版サイト
    https://hon.gakken.jp/book/1020543000

  • バーナバスは、半分ネズミで、半分ゾウ。生まれたときからずっと、パーフェクトペットの店の地下の秘密の研究所で、暮らしていた。〈失敗作〉のバーナバスは、作り直されることになるとわかり、他の仲間たちと研究所を脱走しようと声をあげる。バーナバスは、入っていたガラス瓶を何とか壊して、仲間たちを一人残らず助け出す。みんなで、力を合わせて空気を通す管の中を進むと、巨大な「化け物」のいる場所にたどり着く。バーナバスたちは、防護服の人たちに見つかるが、化け物が入っていたタンクを開き、全員が、水で店に吹き上げられる。そして、ゴキブリのピップが話していた外の世界に出ることができる。みんなで、日当たりのいい、草や木のある場所で暮らし始める。

    ※まず、絵が気に入りました。キャラクターはカラフルなんだけど、絵全体にいい感じの陰影があって、私好みの渋さがあります。
    お話の中にも、バーナバスの言動でいくつか心に残るものがありました。その一つ。バーナバスは、自分が完璧に作り直されると聞いて悩んで、失敗作でも、姿や考えや思いもこのままがいいと思うことに、心動かされました。私はどうだろうか。もうちょっと、きれいだったらとか、もっと賢かったらとか、思う時もあるから。でも、今の私には、生きてきた歴史があるから、それを無しにはできないなあ。
    バーナバスの場合は、楽なことばかりじゃなくても、ペットとして生きるのではなく、自由を選んだことに納得します。仲間と一緒だから。なんか、清々しい結末と思えました。
    2か月以上前に読んで、レビューを書くのをやめようかと思っていたけれど、心に残る絵本だったので、やっと書けました。

  • 生物の遺伝子を人間の都合でいじくっておいて、「FAIL(失敗作)」のスタンプを勝手に押す、人間の傲慢さに怒りを感じます。研究所が人知れぬ地下にあることや研究員(?)が防護服を着ていることが、営利優先で後ろ暗く環境に悪そうなことをやっていると思わせます。
    自分の存在を「これでいい」とするバーナバス、偉い! 仲間たちと「大脱走」して、苦労はあっても自由を満喫してほしいですね。

  • キャラクター、ストーリー、絵、どれも素晴らしくて引き込まれる作品。完璧じゃないバーナバスの脱走劇は、自分にコンプレックスを抱えていたり、いまの環境や状況に不満があるすべての人を勇気づけるような物語だった。

  • 絵がとても美しい
    カナダの3兄弟が制作した絵本
    いろいろなペットが出てくるが、やはり主人公が1番かわいい。
    逃げ出したくて、瓶を突き破ろうとするところ、割れた時のワクワク感、また本を縦にして読むページ、アイデアと絵がとてもいい!と思った。表紙が暗い色調ながらも目を引く
    ページ数が多く、たくさんのペットを描くのが大変だったろうと思うが、最後に3兄弟の合作と知って納得。

  • 2022.7.14 6-3

  • 自由だ!!とでかでかと書かれたページでそこが児童書コーナーであることを忘れて涙を流しそうになった。社会的マイノリティの立場を優しく迎え入れてくれる世界観に、心がじんわりと温かい気持ちになった。ポップなキャラデザに興味を持って、ページを開いたら、意外な展開だった。たまに、児童書から優しさを感じたくなる。

  • 978-4-05-205430-3
    C8737¥2300E.

    2021/10/05. 第1刷発行

    作:ファン・ブラザーズ.
    訳:原田勝
    発行所:株式会社 学研プラス.


    表紙は小さな象がガラスの蓋に閉じ込められている
    中表紙 ファイル・フォルダー・クリップ 鉛筆 へんてこな生き物たち
    バーナバスのファイルも 中には 「ネズミ + 象=?」
    秘密の研究所で生まれた謎の生命体。名前はバーナバス


    =著者さんについて 別サイトより=
    テリー、エリック、デヴィンの三兄弟。カナダ・トロント在住の作家・画家。
    『バーナバスのだいだっそう』(学研)は兄弟3人で作った初めての絵本。
    テリーとエリックは、著書に『夜のあいだに』(原田勝 訳、ゴブリン書房)、『海とそらがであうばしょ』(増子久美 訳、化学同人)。
    絵を担当した本に『くらやみのなかのゆめ』(さくまゆみこ 訳、小学館)
    --------------------------------

    理想的な姿をした、箱入り バーナビーは「完璧だ!」調教済みのシール付きw
    自分は完璧ではないけど 「自由だ」

    裏表紙はバーナバスを閉じ込めていたガラスの蓋が割れている図


    作者さんたちは、カナダのトロント在住
    へんてこな生き物の中に おしりがぽわんと光るものがいる。
    ホタルのようにも感じたけど、カナダにホタルがいるのかな?
    昆虫ではなくて、別の生き物かな・・・。

    子どもから大人まで(一応Cコードは8始まりだけど、発行所のHPには大人も対象になっていた)

    私の記憶違いでなければ、ゴキブリが出てきた絵本は始めてだ。
    ゴキブリをよ~く見たことはないが、私の知っているのとは違う絵面だった。
    ゴキブリのなまえは「ピップ」外の世界を知っている。
    バーナバスたちは、合成ペットとして製造されたが、失敗作として地下にいた。
    店舗の前には二重らせん構造のオブジェ、遺伝子操作によって作られたペットなのかも。それでも店舗の屋上には鳩(ドバトの にびき)がいて猫がいて、給水タンクがある。電柱には「駐車禁止」「除雪ルート」の看板(カナダらしいw)
    道行く人はターバンにヒゲの男性・色の薄い人、濃い人、髪色も様々。へんてこな生き物にヒモをつけて散歩させている人もいる。

    建物は上げ下げ窓にレンガ積みの二階建て。

    失敗作たちが協力して逃げ出し、水の力によって地上に出てきたときの絵の迫力ったら!
    奥付には、仲間と一緒にピーナッツを食べるバーナバス。
    一番大きな緑色のクラゲのようなのは、きっと池にいるんだね。水の入ったタンクにいたもの。公園に行けばみんな会えるね。

    日本ではどうかわからないけど、かわいがっていたペットのクローンを作ってくれるところがある事を知っている…。

  • ねずみとゾウの失敗作バーナバス
    パーフェクトペットを売っているお店の失敗作

    地下の失敗作たちで協力して脱走する

    絵がかわいい

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