たんたのたんけん 改訂版 (キッズ文学館)

  • 学研プラス (2021年11月11日発売)
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本 ・本 (68ページ) / ISBN・EAN: 9784052054532

作品紹介・あらすじ

八月二十九日はたんたの誕生日です。その日、どこからかふしぎな地図がまいこみました。矢印や△印の書いてある、たんけん地図のようです。さっそく、たんたはたんけんに出発です。すると、どこからか、へんなひょうの子があらわれて……。50周年改訂版。

感想・レビュー・書評

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  • 中川季枝子さんの童話ですね。
    絵は、山脇百合子さん(1941ー2022、東京生まれ)
    絵本作家、挿絵画家。中川季枝子さんの妹です。
     
     八月二十九日の あさ。
     くりのきまちで いちばん いさましい
     おとこのこ、たんの・たんたは、
     「ばんざい。」と、とびおきて まどを
     あけました。
     たんたは、くりの木の てっぺんに むかって、
     「きのうは まえの日
      きょうは ほんとうの日
      いよいよ ぼくの たんじょう日」
     と、うたいました。
     すると、白い ふうとうが、たんたの
     足もとへ とびこんできました。
      「ちずだ!」と、たんたは さけびました。
     「これは たんけんの ちずだ。
      よし、ジャングルへ いこう。」
     あさごはんが すむと、たんたは、まず、
     ぼうしやへ いきました。
     そのとき、おみせに また おきゃくが
     はいってきました。
     ねこより ちょっと 大きい ひょうの
     こどもです。
     つぎに たんたは おかしやへ いきました。
     すると また ひょうのこが やってきました。
     つぎに おもちゃやへ いきました。
     すると また ひょうのこが やってきました。
     たんたは びゅんびが できたので 
     たんけんに でかけました。
     すると ひょうのこが あとを ついてきました。
     
     こうして、たんたと ひょうのこの 
     たんけんが はじまります。

     初版が1971年で五十年後の2022年の改訂版になります。
     あとがきの『わが家の育児日記 ~「たんた」50周年によせて~』に、中川季枝子さんは『「たんた」は、ごく平凡なわが家の生活から生まれたお話です。』と、書かれています。
     「私は、お話を書くとき、はっきり分かりやすく、目に見えるように書くことを信条としていますが、特に「たんた」は、わが家の日常茶飯の出来事を書いた、育児日記のようなものでした。」とも、記されています。
     「たんた」の、伸び伸びとした性格は、中川さんの息子さんがモデルのようですね。
     元気で明るい、愉快なたんたの探検は、ひょうのことの友情をきずき、愉快に進みます。
     山脇百合子さんの、まったりとした微笑ましい絵も、しっかり物語を飾ります。
     愉しいワクワクするお話でした。

  • こんな物語を知りながら過ごす子どもの時間には
    きっと光が見えるはず。

    中川李枝子先生の作品の中でも1、2位の
    我が家大好きの作品です。

    たんけん、、、
    この響きと謎の地図のコラボは
    幼児の心を捉えて離さないです。
    誕生日の出来事、それが子ども心の特別感。
    そして、かわいい相棒が少しぬけていて、
    ステキな成長物語です。

    我が家の息子、幼稚園の時でしたが、
    食べるのに30分かかる?紐つき三角飴に憧れ、
    駄菓子屋巡りもしました。
    (知ってるママは少なくなってきたかな?)
    そんな一面も忘れられない親子の思い出です。

    変わらぬ名作。
    こんな世界を信じる子どもたちが自分の足で
    「たんけん」する未来に歩んでいっても、
    ずっと心の中のぬくもりになると信じています。

  • パリヒがかわいい。

  • たんのたんた君の誕生日に手に入れた地図を持って探検に行く話。

    なかなか不思議な話でした。
    ガリガリなんでも食べちゃうヒョウの子どもとか、そんな時間が経ってないのに家が蔦だらけになってて住んでる本人が気付かないとか、洗面台の棚で鉄棒をするとか。
    どういうこと?と思いつつも説明はされず、モヤっと終わった。

    絵はかわいくて見てるのは楽しいんですけどね。

  • へなそうるの続きだー!と言って1人で読み切りました。(本当は続きじゃないけど)とてもおもしろかった、星5だったよと言ってます(7歳)

  • たんけんの地図のふうとうに書いてあった「た」の文字は、いったい何だったんだろうと思った。

  • たんたのたんたは、誕生日の日に届いた探検の地図を持って出かけていく。たんたの後ろには、ひょうの子もついてきて…。

    探検の地図に、キリンのまつや、うしのしっぽ、わにのいし、みつばちのはら、ライオンいわ、そしてジャングルが書いてあって、それらを実際に探検していくというとても楽しい物語。

    探検の前に買い物をするところからワクワクする。たんたの真似をしながらついてくるひょうの子バリバリ・バリヒも可愛い。

    地図の贈り主はわからないし、ジャングルにある空の家も謎めいている。それが探検を続けるうちに明かされていくという面白さがある。

    「ランオン山 たんけんたい、たんの・たんた たいちょうだ」のフレーズが、息子の大のお気に入り。

    4歳9ヶ月の息子に読んだ。この本は好きで、何回かリクエストされて読んでいる。

  • ほのぼの。
    大人の私はやや退屈

  • こういう探検楽しいよね。
    家の近くなのに知らない所のような気分。
    実際山の中駆け回ってたなあ。
    こんなところにでるんだ!みたいな。
    なかなかこんなことできるところも少なくなってるのかもしれないけれど。
    こんな楽しい地図を描けたら素敵ね。

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著者プロフィール

中川李枝子 札幌に生まれる。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ<いたどり>の同人として創作活動を続けた。1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。主な著書に、童話『ももいろのきりん』『かえるのエルタ』、絵本には『そらいろのたね』『はじめてのゆき』「ぐりとぐら」のシリーズなど、多数ある。東京在住。

「2022年 『ぐりとぐらカレンダー2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中川李枝子の作品

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