みんなえがおになれますように ちがうってすてきなこと

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感想 : 10
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784052055386

作品紹介・あらすじ

小学生のういさんによる、多様性、LGBTQ+についての絵本。ういさんが、オードリー・タンさん、さとうさん、杉山文野さん、ロバート キャンベルさんにきいたこと、考えたこと、たくさんの人につたえたいと思ったことをまとめました。

感想・レビュー・書評

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  • 実際にういさんが当事者の方にインタビューしていて、大人が聞けないような質問もしてくれているので、こんな感覚なのか。と違う世界に踏み込めるような気がする。LGBTの話題は学校や社会でも主流になってきて、私の大学でもLGBTウィークというものが開催されていた。好きになる人や、自分の性を自分で選べる時代に、どんな自分になりたいのか。どんな自分を見てもらいたいのか。年代によってはまだまだ理解されなかったり、特殊な嗜好を持っていたりすると「気持ち悪い人、変な人」だと思われて、社会から疎外してしまうこともあると思う。アメリカに留学をしていた友達がいるが、アメリカでは(言い方が正しいのか分からないが)レズ、ゲイなど普通に受け入れられていたみたい。完全に理解するということは不可能だろうけれど、知ろうとすることはできる。もし、子どもや自分より年齢の低い子どもにLGBTについて尋ねられた時、1人の大人としてどう説明すれば良いのか、参考になった本だった。あと、イラストが髪の毛が紫だったり、緑を背景とした表紙だったり、色使いも自由でポップで可愛い。最初と最後のページに付いているういさん直筆のメッセージは、小学生ながらもしっかりとした文字で、意志の強さ、なるほどなと私たちに気づかせてくれる文章で、これから先、ういさんがどのような作家になっていくのか少し楽しみになった。

  • 小学生のういさんが、当事者のみなさんに聞いたこと伝えたいと思ったことをまとめた本です

    ◎みんながえがおになるためにみんなで考えよう
     みんながうれしいことと、かなしいことを

    ・「人っていう、わくではちがわないよ」
    ・「人として、あいてをだいじにするってことこな」
    ・「わたしはわたし、あなたはあなた。それでいいんだよ」
    ・「なりたい自分になるっていうのは、すごく大切なこと」
    ・「男の子だから男の子らしくするとか、女の子だから女の子らしくする、という思い込みをのりこえるためにも」
    ・「生物学的なとくちょうが、かならずしも自分たちの運命を決めるわけではないということ」
    ・「自分らしく生きられるように、社会の全体でしていかないと、ほんとうのやさしさにはならないんじゃないかな」
    ・「ふううということばを、人におしつけることは、よくないと思うんですね」

    ◎ウェルカミングアウト

    〇小学生の子がしっかりとインタビューして、インタビューされた人も真っ直ぐな言葉で回答されています
    〇ジェンダーの本というより、みんなの幸いを考えていこう…という本に思えました

  • 小学生のういさんがLGBTQ+当事者に聴いたことや考えたことをまとめて自費出版していたものを、新規にインタビュー、挿絵も加えて絵本化したもの。
    インタビューイーは、一般人と思われるさとうさん、フェンシング元女子日本代表の杉山文野さん、オードリー・タンさん、ロバート・キャンベルさんの4名。
    「ふつう」も「あたりまえ」も、集団の中で同じものを指しているように思ってしまうけど、個々を取り上げればみんなそれぞれちょっとずつ違う。みんなが笑顔になれるように、自分ならなにができるか、「違い」を活かすことができるか、外側に向けた想像力が必要。
    作:うい、絵:早川世詩男、監修:松中権

  • LGBTQ+の本棚から
    第315回 みんな えがおになれますように

    小学生のゆいさんが、トランスやゲイのかたにインタビューしてまとめてくれたレポートです。
    読みやすく、わかりやすく、素直で、柔らかいけど鋭いです。
    読み聞かせもできます。

    2024年06月24日

    ※こちらは以前もご紹介済みですが、再度ご紹介しました。 


    以前のご紹介ーーーーーーー

    LGBTQ+の本棚から
    第245回 「トランスジェンダーの人は、何に困っているの?」発売前に増刷も…小学6年生作家による“多様性の絵本”が話題

    「トランスジェンダーの人は、何に困っているの?」発売前に増刷も…小学6年生作家による“多様性の絵本”が話題(ORICON NEWS) 小学6年生の作家・ういさんによるLGBTQ+の本
    ORICON NEWS10/30(日)8:40
    https://beauty.oricon.co.jp/news/2254889/full/

    2022年11月07日

  • 小学6年生のういさんが、LGBTQ+の人たち4人にインタビューして作った絵本。子どもの言葉で問いかけて、答えてもらっているため、小学生の子たちに分かりやすい内容だと感じた。「子どもに、トランスジェンダーのどんなことを知ってほしいか」「ふつう、あたりまえ、という言葉はいやか」など、質問が具体的。「聞きたかったけれど、直接聞いても大丈夫かな」と躊躇いそうなとこまで聞いてくれている。LGBTQ+に限らず、人と違う自分を受け入れて大切にする、という多様性がテーマになっていると感じた。

  • 「トランスジェンダーの人が困っていることはなんですか?」「ふつう、あたりまえということばはいやに感じますか」など、小学生ならではの率直な質問を投げかける本書。特に「どんなことを、子どもたちにつたえていくといいでしょうか」という質問は、小学生の親である私自身も知りたかったこと。
    小学2年生の息子は、男の子と女の子の違いに興味を持ち始めたばかり。LGBTQ+のことは、これから知っていくことになるでしょう。その時に、大人としてどんな風に説明したり、疑問に寄り添っていけばいいのか。この本を読んで、ヒントをもらいました。
    ういさんの巻末のメッセージが、一番大切なことだと思います。手書きなのも温かみがあって良いです。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
    https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11538371

  • さらっとした本でした。

    LGBTQ+という意味を知るきっかけになりましたが、もっと知ることはやっぱり大事ですね。

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著者プロフィール

作/うい 2010年生まれ。自身の経験をもとに小学校入学前の子に向けたアドバイスをまとめ、『しょうがっこうがだいすき』を小2で自費出版、その後、学研から出版。小3でトランスジェンダーの方にインタビューをしてまとめ、『小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。』を自費出版。夢は俳優さんやパンケーキ屋さん。

「2022年 『みんな えがおになれますように』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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