ワンス・ワズ・マイン ゆがめられた世界 ラプンツェルの魔法の髪に命を奪う力が宿った〈もしも〉の世界 (上) (ディズニーツイステッドテール)

  • Gakken (2022年11月10日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052055485

作品紹介・あらすじ

『塔の上のラプンツェル』のどこかがゆがめられた“もしも”の物語

病で命の危機に瀕していた王女とお腹の子を救うため、王国中の人々で見つけ出した癒しの力をもつ「黄金の花」。その花をせんじて飲んだ王女は回復し、月のように銀色に輝く髪をもった元気な女の子を産んだ。ラプンツェルと名付けられたその子の髪は、“癒し”ではなく、“命を奪う”恐ろしい力が宿していた。王女は「黄金の花」ではなく、誤って「銀の花」が与えられていたのだ!
 魔法の髪でだれかを傷つけないよう、マザー・ゴーテルの管理のもと、18年間、塔に幽閉されるラプンツェル。しかし、自分の誕生日の夜に毎年浮かび上がる光の群れを見にいくため、ついに塔からの脱出を決意する。冒険に同行するのは逃亡者フリンと新米アウトローのジーナ。
さまざまな困難に見舞われる道中で、ラプンツェルは自分の髪に隠された真の力と、想像もつかなかった未来を知ることとなる!

もしもラプンツェルの魔法の髪に命を奪う力があったら?
◎銀色の魔法の花をせんじて飲むことで命を救われた身重のアリアナ王妃
◎生まれた赤ちゃん(ラプンツェル)は花の魔法を銀の髪に宿していた
◎あるとき、その髪にふれたメイドが死んでしまい、ラプンツェルはだれも傷つけないように塔にとじこめられてくらすことに

――18年後、ラプンツェルはついに塔を抜け出す!彼女を利用しようと企む者たちに狙われていとは知らずに

感想・レビュー・書評

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  • 今シリーズでは珍しく、ラプンツェル作品が好きな癌患者の子を相手に、オリジナルラプンツェルストーリーを語って聞かせるという体であり、たまにその場面が登場して物語に対する突っ込みが入る。
    ゴーテルがラプンツェルと出会う経緯など、映画とは全く異なる場面が新鮮で面白い。
    ゴーテルに抱きつくラプンツェルの挿絵が可愛い。


    ラプンツェルは金色の花ではなく、銀色の花による効果を得て、生き物を殺す力がある。
    赤ん坊の時、髪が細く絡まりやすかったので赤ん坊が嫌がる中、櫛で解いていたメイドが心臓発作で突然死ぬ。それを見ていた衛兵や王様、王妃らは、危ない子であると察する。
    なんとかできないか魔術師を募集し、何人か来る中でゴーテルも登場。経緯を聞き、詳細は明かさないがこの子は成長するともっと力が強くなる。私が育ててあげる。となり、場所も秘密にして、十分な賃金を貰い育てる。遅れて年取った魔女が来て髪について詳しいことを知っているようだったが、当の子供はもういないので断念。
    19歳にまで成長してくると、最も都合のいい条件で手放そうと考え、ラプンツェルが髪の力で雌鶏を殺すところをこっそり見せて力を証明しつつ、オークションを開催する。
    フリンが木の上に何か隠すところをみたラプンツェルは、ゴーテルが帰ってからこっそり回収しに行き、トカゲとも出会い、初めて地に降り立った感動を噛み締めつつ、一旦塔に戻る。
    連日ゴーテルに、空飛ぶ光を見に行きたいと言うが断られ、トカゲと一晩過ごしたが死ななかったと訴えるも駄目だと言われる。これで絵でも書いてなさいと、薄い羊皮紙を渡されるが、裏はフリンの指名手配ポスターだった。あの男だ!泥棒なら私を人目に触れられずこっそり空飛ぶ光を見せてくれるだろう、と決意。ゴーテル帰宅後、脱走。
    かわいいアヒルの子という酒場を見つけ、ポスターの男を探してると言うと皆に笑われるが、ジーナという女の子が話にのってくれ、野宿を共にする。フリンがいそうな場所を探し回ると発見するも、今フリンを雇ってる兄弟が冠を横取りされたとして怒り、3人で戦いつつ逃げる。
    3人でしばらく過ごすうちに友情が芽生え、人殺しの髪であることや暮らしを告げる。2人も同じ子寺院をそれぞれ出てきたのだという。ジーナはうちの母親にその髪のことを聞いてみてはどうかと提案。母親は魔女だった。

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著者プロフィール

英国生まれのアメリカのYA作家。代表作は2011年のテレビドラマ化されたTHE NINE LIVES OF CHKOE KING。

「2022年 『ゆがめられた世界 ワンス・ワズ・マイン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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