すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。

  • 学研プラス (2022年6月30日発売)
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本 ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784052055607

作品紹介・あらすじ

土の入った電子レンジ、大量の人形やキノコ料理!?
だれが、なぜすてたのか……ゴミの世界はおくぶかい。
現役ゴミ清掃員で、お笑い芸人でもある滝沢さんが「ゴミ」の回収エピソードや、いま起きている問題を、現場から楽しく分かりやすく紹介。
「ゴミこぼれ話」やゴミ清掃車の図解、4コマにクイズなど、コラムも充実……!
イラストや図、写真も豊富に入っています。

無関係な人などいない、身近な「ゴミ」のウラを知るうちに、これからの社会のあるべき未来がみえてくる。
全小学生必読の一冊!

【読者の感想】
わらいながら読みました。(小3男子)
ゴミぶくろの口をしばるだけで環境をよくできるなんて、すっごくびっくりした。(小3女子)
図や写真などが分かりやすかったです。(小4女子)
「ゴミ清掃員あるある劇場」おもしろかったです。(小4男子)
「ゴミとはいったい何?」この問いかけに考えさせられた。(小5男子)
心の中のゴミについての疑問のモヤモヤが、いっきに掃除された気分です。(小6女子)
おもしろくて、すらすら読めました!(小6女子)

・学校現場でも大好評!
滝沢さんの語り口調でつづられる体験談を読みすすむにつれ、
頭でっかちの知識がスッと実生活の自分ごととして寄せられてきます。
環境、SDGs学習時の導入や発展学習にも使えます。(学校司書教諭)
ぜひ家族で読んでほしい。さまざまな角度から考える視点を与えてくれる、素晴らしい本だと思います。(小学校教諭)

感想・レビュー・書評

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  • お笑い芸人さんでゴミ清掃員滝沢秀一さんによるゴミのお話。これは良い!!大人の私も知らなかったことを分かりやすく書かれ、そしてゴミ問題をより考えるようになります。文章もうまい!!さすがは話を仕事にしている人だなあ。

    ゴミって人の生活が現れますからね。ゴミ収集所にあった不思議なゴミ、ゴミを見て世間の流行りが分かるということなど、人間の生活に直結していることが感じられます。

    そしてこのゴミの捨て方や、ゴミ処理施設についても説明してくれます。
    自分の出したゴミが、だれが処理してくれて、どのような設備でどのように処理して灰はどうしているのか、そして日本のゴミ処理場はもう容量が殆ど無いことを知れば、もっとゴミを減らそうとか、正しく収集所に出さなくちゃとか思えますよね!

    大人の私が、今更ながらゴミの出し方で間違っていたことや、ゴミ処理場のことを知ることができました。
    ぜひもっと本を出したり、小中学校や自治体で講演行っていただきたい!!
    おすすめ!!

    • jinminさん
      これ、私も読んでみたいです!ご紹介ありがとうございます。
      なんか、社会インフラの中でもとても重要な部分なのに、「なかったこと」にされてしま...
      これ、私も読んでみたいです!ご紹介ありがとうございます。
      なんか、社会インフラの中でもとても重要な部分なのに、「なかったこと」にされてしまっている仕事の代表格な気がしていて、でもできることといえば自宅で清掃員の方と偶然出くわしたときに、「いつもありがとうございます」というぐらいなので。。。
      2024/11/10
    • 淳水堂さん
      jinminさん
      この本は児童向けにルビが付いていたりわかりやすい言葉が使われていますが、大人が読んでも納得です。
      そしてごみ問題のそん...
      jinminさん
      この本は児童向けにルビが付いていたりわかりやすい言葉が使われていますが、大人が読んでも納得です。
      そしてごみ問題のそんな大切な話を分かりやすく、楽しいネタを交えながら書かれているのでとてもわかり易くてさすが芸人さん!
      他にも児童向けも一般向けも書いているので、他の本も読もうと思いました。

      2024/11/11
  • 小学生の娘に図書館から借りてきた本。
    娘の読んだ感想は「すごい良かった、絶対みんなに読んで欲しい」。

    ゴミ清掃員でもあり芸人でもある滝沢秀一さん。ゴミ清掃員の仕事を始めたことをきっかけに、ゴミ問題や環境問題解決に向けた取り組みを始めている。

    私が読んでも娘と同じ感想。たくさんの小学生に読んでもらいたいな。もちろん大人にも。

    燃やせるゴミは燃やしたらどうなるか?ゴミが無くなるのではなくて、当然灰が残るんですよね。体積としてはたった20分の1になるだけ。その灰を最終処分場に埋めている。だけど最終処分場も無限に敷地があるわけではなく、日本各地の最終処分場はあとだいたい20年〜30で満杯になると言われている。埋める場所がなくなってしまうのだ。議論はされているものの、今はその後の代替案は出ていない。地球はゴミで溢れてしまうのか?このままだと、困るのは自分の子どもたちが大人になった時。
    できることをやるしかない。ゴミを減らすしかない。少なくとも3Rがもっともっと身近な社会になりますように。

  • タイムリーとでもいうのだろうか、我が家の近くにある清掃工場が火災で半年以上止まってしまった。
    モバイルバッテリーが焼却ゴミに入れられて火災になってしまったそうだ。
    市内で稼働する清掃工場が1ヶ所になってしまったので、市から盛んにゴミの減量を求められた。
    そこでまずは家から出る野菜クズを庭の畑に埋めてみた。
    すると出すゴミの量が驚くほどに減った。
    水気が全く出ないので臭いもない。
    埋めたジャガイモの皮から芽が出て収穫もできた。
    ゴミだと思っていた物がゴミではない物に変わった瞬間だった。
    それでもゴミは出るし、清掃員さんには感謝しかない。
    この本は子どもにも分かりやすく面白く書かれているので、娘にも勧めよう。

  • 私は滝沢さんの本は何冊か読ませてもらっているが、
    当たり前だけど本書は小学校中学年くらいが対象で語りがやさしくとても読みやすい。
    でも、読みやすいが内容はかなりハードである。

    ビックリしたのが、ゴミこぼれ話。
    「焼却炉の数は、日本が世界でもっとも多い。
    なんと世界の半分以上の焼却炉が日本にある。」

    これはどういう事だ?

  • お笑い芸人で現役のゴミ清掃員でもある著者の児童向けすごいゴミのはなし。
    ゴミ袋いっぱいに詰められたえのきバター、土の詰まった電子レンジ、人形の生首などなど、なぜこんなものが?という謎のゴミ。
    コミック版のものは以前も読んだけど、これは実際の体験談からゴミの驚くべき実情、3R(リデュース、リユース、リサイクル)について、イラストや写真を添えてわかりやすく、かつ面白く伝えている。特に大事なのはリデュースだと言うこと。ゴミを出さないように無駄なものは買わない、捨てないで使い切る、特に食べ物は残さない(これは私も注意しないと!)
    子どもと一緒に親も読むべき本だなと思いました。

  • 3.4年から。お笑い芸人兼ゴミ清掃員の滝沢さんが、危険なゴミや信じられないゴミだけでなく、写真でリアルにゴミの汚染も見せてくれる。そんなゴミ処理の未来の行方、そもそもゴミは何なのかなどの問題も分かりやすい口語体で書かれているので、児童にはとても読みやすい。

  • ゴミが臭くなる原因ってなんだと思います?
    A.生ゴミを各家庭の人達がきちんとギュッとしぼらないからです。この一手間で自分たちの払う税金も少なくなります。水を多く含むとその分多くのエネルギーを使ってゴミを燃やす必要があります。水を含む量が多ければ多いほどお金がかかり、地球温暖化にも繋がります。ゴミときちんと向き合うことで社会をより良くできます!

  • 大袈裟ではなく、この方を知ってから親子でかなり細かくゴミの分別をするようになってめちゃくちゃ役立っている。Twitterもいつも見て学ばせていただいています!

  • 初めて知ったことがたくさんありました!
    いろいろ私たちにもやれることがたくさんあると
    気付かされました。ゴミの世界の
    知られざる現状や、ゴミ清掃員として
    びっくりしたゴミなどが面白かったです。
    お笑い芸人ということもあって
    ユーモラスな口調で、スラスラ読めました!
    一番びっくりしたことは、
    ゴミ処理中に出てくる灰を埋めておく
    埋立処分場は、平均であと20年ほどで
    なくなってしまうということです。
    私たちも、知らず知らずのうちにゴミを
    どんどん増やしていっているかも知れません。
    ゴミ袋をキュッと結んでいない、
    ただそれだけのことが海を汚すことになってしまったりすることに驚きました。
    ゴミを減らすことは、私たちの税金を減らすことにもつながります。
    みんなが積極的に出すゴミを減らせるように、
    様々な人が協力することが大切です。
    まずはみんながこの本を読んで、
    今の現状を知って欲しいです!

  • ゴミ清掃員の著者の10年間清掃員をやってみたゴミに関する本です。

    ゴミが減れば環境破壊はへる。最終処分場の寿命も長くなる。
    ゴミ清掃員はゴミが無くなったら、資源を集めるリサイクル回収員になる。だからどんどんゴミを減らしていくべき。

    自分たちで出したゴミや資源は、自分たちの目の前でちゃんと責任を持って処理することが大切。

    世界のゴミ問題。

    日本は残念ながら主要な先進国の中で、中国、アメリカに続き三番目に食べ物を捨てている国。
    そのために日本人の誰でもがゴミを減らすために取り組むことができる食品ロスをなくすこと。

    ギニア出身の清掃員が、ゴミ集積所に捨てられていた革ぐつを手に持ち「これゴミ?ギニアにいたころは、穴のあいたくつしか、はいたことがなかった。これ、きれいだよ。あと三年はけるよ。」
    しかしそのクツは、どうみても彼がいうほどには、きれいには見えなかった。

    ゴミとは人の心だ。
    ゴミとして生まれてきたものはこの世には一個もない。
    人の気分で物はゴミとなる。
    ぼくらのしている生活や、その理想のすべてゴミに反映されている。

    住んでいる地域によってもルールが異なりますが、ゴミ分別の大切さ。
    不燃ゴミ、可燃ゴミ、資源。

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著者プロフィール

1976年、東京都生まれ。1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年から芸人を続けながらゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)などゴミ収集の体験記を数多く出版。「THE MANZAI」2012,14年認定漫才師。2020年、環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。ゴミを減らす活動や、SDGsに関するさまざまなアクションを共有・実践できるオンラインコミュニティ「滝沢ごみクラブ」を開設。

「2023年 『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日 アクション!今日も、身近なSDGs!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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