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本 ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784052057540
作品紹介・あらすじ
暗い。重い。でも、絶対に読んでほしい。孤独の中に、光を求めて生きる、少女たちの姿を描いた、傑作YAアンソロジー。表題作の「翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった」を含む、三編の短編を収録。中学生~一般成人向け。
感想・レビュー・書評
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幻想的な表紙のイラストとは相反して、内容はリアルでとても重苦しい。
両親が離婚して苦しむ少女と、震災で家族を失ったことで声が出なくなってしまった少年の話。
高校生なのにろくに青春らしいこともやれず介護に負われる日々の少女が、同じ境遇のクラスメイトと仲良くなる話。
『変わってる』とか『よくわかんない』と言われてしまうことに恐怖を覚え、学校に馴染めず不登校になった少女の話。
どれも胸を揺さぶられたり共感できる話で、最後は希望がみえるような終わり方になっていてよかった。
身近にあるけど、でも普段は目を向けないようなことが題材にされてるから、この機会にそういうことを考えるきっかけになったと感じる。興味のある方はぜひ一度読んでみてほしいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3つの短編でそれぞれ独立した話です。いずれもPTSDや自傷、ヤングケアラーに不登校と、多少重ための話ではありますが、普段自分の周りにそういう人がいないだけで、あるいは周りの人が話そうとしないだけで、実はこういう人がいるんじゃないかな?と想像するキッカケになる本だと思います。そうやって想像力の幅を広げてくれるという意味で是非おすすめしたい本です。
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両親に愛されたい少女の自傷行為、ヤングケアラー、不登校等、現代の病理が詰まった一冊。
重苦しい‥‥。 -
アンソロジー。YA世代のまわりにはなかなか言えない悩み事などを抱えた少女たちの物語。
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今問題になっているテーマが取り上げられた小説集。
子どもの気持ちがよく伝わってきた。