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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784052057786
作品紹介・あらすじ
お母さんにゲーム機を没収されてしまった、小学6年生の海斗。うかない気持ちで塾に向かう途中、駅にあるピアノで美しい音をつむぐおじいさんに出会う。
「このピアノは、だれが弾いてもいいみたいだよ。」
翌日も、海斗はそのおじいさんとピアノが気になり、駅に向かうことに。学校や塾、習い事にいそがしい現代の小・中学生におくる、小さな「変化」の物語。
巻末には、国内にあるストリート・ピアノの場所や、主人公が作中で弾いている曲の譜面を紹介するコーナー「ピアノが弾きたくなったあなたへ」を収録。
★★★第31回小川未明文学賞大賞作品!★★★
もくじ
1.駅のピアノ
2.お姉さんと『別れの曲』
3.おじいさんとの再会
4.カフェへの冒険
5.今がチャンスなんだよ
6.ピアノレッスン
7.だれのために?
8.今、できることを
9.ピアノ・ピアーノ
10.二人のクリスマスコンサート
11.海斗のそれから
あとがき
ピアノが弾きたくなったあなたへ
小川未明文学賞について
感想・レビュー・書評
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ベスト『今日もピアノ・ピアーノ』 | 教文館ナルニア国
https://x.gd/acni8ベスト『今日もピアノ・ピアーノ』 | 教文館ナルニア国
https://x.gd/acni82024/05/22
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塾に空手にスイミング、小学生の海斗はとても忙しい。けれどどれもどこか中途半端な自分に気づいてもいた。そんなある日、海斗は駅でストリートピアノを弾いているおじいさんに出会う。
なんとなく日々を過ごしていた海斗の世界がこの出会いによって大きく変わる。
やりたいことに出会い、真摯に向き合う姿は本当に美しいと思う。そして、海斗にピアノを教えてくれる青柳さんのスタンスがまた素敵で、良き指導者に巡り会えたことが、海斗くんの幸運のひとつでもあったのだろう。
素直に感動できる本だった。 -
街角ピアノっていいよね
TVで見るのも好き
自分もいつか弾けたらいいなと思う
子どもの頃習っていたけれど人に聞かせるような腕前ではない
簡単でもいいから素敵な曲を一曲レパートリーにしたい
練習をしてみたくなる一冊 -
誰のためにピアノを弾くのか
ピアノに限らず、なんでも、自分のためって堂々と答えられたらいいなぁ。
小学校高学年向けの本だけど、私たち大人こそ読むべきだと思いました。 -
評価を⭐︎3にしたが、物語が面白くないわけではなく、今の私の読書欲にマッチしない内容だったという意味だ。
小学校中学年、高学年あたりが読みやすい物語と字数ではないかと思う。現に、主人公も小学校6年生だ。なかなかに真面目な少年が、今となってはあり得ないであろう「見知らぬ人」と親しくなる話だ。
もしかしたら、この「今では普通にあり得ない」見知らぬ人との出会いの話というシュチュエーションそのものが、今の子どもたちにとっては真新しいことなのかもしれない。
入学したばかりの中学一年生あたりにも、おすすめ。軽く手に取れる分量と内容の話だと思う。 -
5.6年から。塾に習い事に気持ちの入らない海斗が出逢ったのは、駅のストリートピアノをひくおじいさん。ピアノの音に魅了され、おじいさんとの出逢いが海斗の何となくな生き方を変えていく。
言葉がとても優しいリズムで紡がれていて、読んでいて心が安らいでいく。物語も大人も子どもも変わりなく通じる出逢いや音楽の良さ、ピアノ・ピアーノのに含まれるメッセージも心に沁みる。 -
高学年~。現代のこどもたちはいろんなものがあふれている。こうして自分の好きなものを選び取っていけたらなと思う。
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ストリートピアノ弾ける環境と勇気。好きなことを周りに認めてもらう事の難しさ。たとえ趣味の範疇だって夢中になれる事がある人生はキラキラしてる。
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いいなと思うものに出会えたら、思う存分やってみる。いいな、キラキラしてるなと思いながら読み終わった。海斗がやってみたいと思えるピアノと青柳さんに会えたこと、自分からやろうと行動したこと、すごく素敵。ピアノ・ピアーノ。ゆっくり、少しずつ。そんな風に進めたらいいなぁ。