現代文・小論文対応 読解キーワード

樋口裕一 山口雅敏

• 学習研究社 (2007年9月25日発売)

作品紹介・あらすじ

入試現代文は知識力で決まる！　正解のヒントは問題文中にあるとよく言われるが、実は知識で解ける設問が多い。本書は、入試現代文でよく出る課題文では、何が語られ、何が問題になっているか、入試の設問のツボを開示。ライバルに差をつけられる一冊。

感想・レビュー・書評

[massyさんの感想 · 2012年3月13日]

「大学受験ポケットシリーズ 現代文・小論文対応 読解キーワード」樋口裕一 他
評論読解の参考書。

たまたま別件で文学批評の類いを探していた時に、立ち読みで見つけて買いました。
大学受験の参考書ではありますが、古代ギリシャ哲学からポストモダン思想に至る、人間の思想の流れを非常に分かりやすく説明してくれています。
つまり、思想・哲学・倫理そのものを取り扱う参考書ではなくて、現代文評論読解のためのキーワード解説なので、手頃な充実度。
社会人が読むのにもうってつけだと思います。

・近代合理主義と東洋思想を二項対立で捉える時点で、西洋哲学に陥っている？
・共産主義の実験は失敗した。…しかし、社会民主主義の展望は？c.f. 北欧、インターナショナル
・自我の視点から捉えた世界観。己の認識の外に在る上位概念の、実在／不在の証明。。

良書です。(4)

[ramses1010さんの感想 · 2007年12月27日]

読解力は知識量に比例する。群を抜くわかりやすさ。教養として必ず必要な知識である。普通このような知識は読書を通じて自然に身についていくものであるが、読書の絶対量が少ない人にとっては福音の書である。

著者プロフィール

樋口　裕一（ヒグチ ユウイチ）
作家、小論文専門塾「白藍塾」塾長、多摩大学名誉教授
作家、小論文専門塾「白藍塾」主宰、多摩大学名誉教授
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。多摩大学名誉教授。小学生から社会人までを対象にした通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長。
著書に250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『小論文これだけ!』(東洋経済新報社)、『読むだけ小論文』(学研)、『ぶっつけ小論文』(文英堂)、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『人の心を動かす文章術』(草思社)、『音楽で人は輝く』(集英社新書)、『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)など多数。

「2022年 『小論文これだけ！　人文・文化・思想・芸術・歴史　深掘り編』 で使われていた紹介文から引用しています。」