- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784053028211
作品紹介・あらすじ
「現代史(戦後史)まで終わらず、入試を迎えた」というのが、世界史で失敗する典型パターン。本書では代々木ゼミナールの佐藤先生が、「ザッと読めば現代史の流れがわかる」をコンセプトに、軽妙かつ本質的な講義を展開! 得点源になる一冊。
感想・レビュー・書評
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中国、朝鮮半島、中東について知りたくて読書。
今年は世界史を勉強しようと考えている。特に今の世界情勢に大いに関連する現代史が重要なのは、日本史でも同様だといえる。
特に中学レベルの知識であるヨーロッパ、アフリカ、中東が特に弱い。中国に住んでいる以上もっと中国にもついても知りたいと思う。
はじめにに書かれている通り、歴史は継続中であり、世界史の入試問題で、現代史が半分を占めることも不思議な光景ではないという。確かに、社会へ出て、もし、国外で仕事をするときに役に立つのは、現代史の知識だと思う。
ソ連が崩壊して20年も経過しているに世界には、まだまだ共産国が多数存在している。日本は、国家的に社会主義ではないが、制度や思考の面で多くの影響が残ってしまっていると感じる。
(そして、それが今足かせになっているのではっと思う。)
スターリンの個人崇拝を真似した毛沢東と金日成。そのスターリンや毛沢東死後の後継者に批判された姿を見て、金日成は、親子で権力継承を考えといわれる。やはり現代史は国を超えてつながっているようだ。
独裁者スターリンが、当時の国際法すらも無視して侵略した北方領土は、国家が変わった今も返還される兆しもない。ロシアでのスターリン評価はどうなっているのか。誰も疑問に感じないのか。
アフリカの現状を見ると、旧宗主国のヨーロッパ諸国の責任は重いと考えざるを得ない。そのヨーロッパって一体何なのだろう。
対話形式なので、まだ自分のスキルでは苦手。
読書時間:約1時間40分
本書はお借りしました。有り難うございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今のところ、知っている限りにおいて現代史を知るうえで最良の本です。今までの現代史の本は米ソの対立、それに対する第三世界の台頭を軸に、各国各地域が所々に付随するような感じでしたが、この本ではそれまでの概説書では取り上げられなかったような国や地域の通史(数ページではあるが)や大きな事件の“その後”も書かれていて非常に参考になります。例を挙げれば、文化大革命後の中国通史(2つの天安門事件を軸に華国鋒→胡耀邦・趙紫陽→李鵬→江沢民の流れ)、スリランカ史、アフガニスタン史(もちろん、ソ連によるアフガン侵攻はどの本にも書かれてあるが、アフガニスタン史の流れで語られることはほとんど無い)、ブラックアフリカ(ガーナやギニアだけでなくケニアやローデシアなども書かれている)などです。また、イギリスやフランスもサッチャーやド=ゴールはどの本にも書かれていますが、イーデンやマクミラン、ウィルソン、ポンピドゥーやディスカールデスタンにも少しとはいえ触れている現代史の概説書はそうはないでしょう。現代史について、教科書よりワンランク上の知識をつけたいという人にはお薦めの本です。
著者プロフィール
佐藤幸夫の作品





