入試現代文 読解と正解のルール (学研合格新書)

  • 学習研究社 (2009年7月21日発売)
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本棚登録 : 34
感想 : 9
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  • 本 ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784053029980

作品紹介・あらすじ

思わずナルホド!の連続。生徒と超カリスマ講師のやさしい対話によって、現代文の秘密、入試問題の作られ方、そして最短で身につく攻略法がつぎつぎに明らかになる。なぜ点が伸びなかったのかもこの本ならよくわかる。基礎強化入試現代文の最新版。

感想・レビュー・書評

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  • これは、おそらく良書です。
    おそらくとしたのは、現国で正解を導き出す具体的ノウハウがあるのを初めて知ったのと、それでも私が完全に理解納得できたわけではなかったから。
    現代国語の問題で毎回ほとんど満点を取る生徒が存在するという事実は、問題に対する解答が帰納的に導き出されることを意味する。つまり、数学のように理路整然と。
    中学生にしては、高橋和巳全集を読んでいたりと、おませな文学少年を気取っていた当時の私は、恥ずかしながら現国の点数はそれほど良くなかった。
    まず、文章を批判的に読む癖がついていたので、問題文の内容が絶対的に正しいのかというところからつまずいていた。さらに、「この場面で主人公の気持ちは?」などという問題は、私の気持ちを優先し回答する始末。
    たかが試験問題なのに作者のロジックを素直に受け止めることが難しい屈折した生徒でした。
    本書を読んで極端な話、内容が破綻していても賛同し難いロジックであっても、その不完全な文章を前提に読み解くのが肝だとは理解出来ました。もちろん、筆者はそこまで言っていませんが、こんな記述があります。
    《設問が本文理解を試す問題であることから、本文は自分の主観が混入しないように客観的に読まなければならない。小説ならば主人公に思い入れたり、同情したりせず、冷静に観察するような気持ちで読むこと。評論では筆者の意見を受け入れる立場を堅持し、批判や共感などの感情的な態度に流されないように心がけることを老婆心ながら注意しておこう。》(P28)
    本書の最初の方に書かれていた初歩的決まりごとを頭でわかっていても実践しようとしなかったのが問題だったのは明らかですが、公の試験で出す以上、出題者の選択する文章も完璧なものであってほしいと思うのは、負け犬の遠吠えでしょうか。
    また読後改めて思ったのは、模試テスト終了後に、正しく解答を導くノウハウを先生が解説すれば、本書の様な解き方テクニックを身に付けられたのではとも。少なくとも、私の通った公立中高ではそうした試みはありませんでした。
    PS.
    ちなみに、筆者は河合塾の名物講師です。
    一応本書の問題全問解答してみましたが、正解率70%ほどでした。トホホ、進歩ないね。

  • ゲームかψ(`∇´)ψ

  •  大学受験に向けて、現代文を一から説明した参考書。それこそ「なぜ問題文より先に設問を読むのか」から始まって、いわゆる「現代文テーマ」の内容まで踏み込んでいる。ビジュアル的には見づらい部分も多くあるし、誤字脱字の類が目立った印象もあるけれど、書かれている内容は高校生にはそれなりに役立つんじゃないかな!

     森永先生が哲学畑の人間であることも手伝ってか、言っていることの多くが、以前レビューした永井均さんの『子どものための哲学対話』と重なっており、「あー、やっぱり永江さんの言うとおり、批評の基礎には哲学があって、入試現代文っていうのはその流れを汲んだものなんだなー」ということを再確認しつつ、本書を直近で読んだ『子どものための哲学対話』と永江朗さんの『批評の事情』に絡めちゃうあたり、このレビューもなかなかなもんだと自画自賛。


    【目次】
    はじめに
    第一章 現代文とは何か
    第二章 社会論の『パラダイム』
    第三章 文化論の『パラダイム』
    第四章 芸術論の『パラダイム』
    第五章 言語論の『パラダイム』

  • 夏休みに読んだけどよく覚えていないので再読予定

  • 読み物として面白かった。

  • #2#3#10 実戦形式になっているので保留。受験生向けで、一般向けの読み物としての面は狭い。

  • 読み物として面白かった。

  • いつもお世話になっている先生

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