小学生のまんが語源辞典 新装版 (小学生のまんが辞典シリーズ)

金田一春彦

• 学研教育出版 (2015年7月7日発売)

作品紹介・あらすじ

さつまいも・サンドイッチ・五右衛門風呂など，由来の分かっている言葉を集め，国名から・人名から・形や様子からなど，由来をジャンルに分けて漫画で分かりやすく解説する。言葉の語源を知ることによって，言葉が正しく使えるようになる。

感想・レビュー・書評

[akiuwaさんの感想 · 2016年11月29日]

[江東区図書館]

前回このシリーズを初めて見かけて、「ことわざ」、「四字熟語」、「カタカナ語」と三冊借りてきたら思ったよりも(読み始めたら)食いつきが良かったし、他のも読み違ったので、続いて数冊借りてきてみた。

この本は、もっとも気に入った「四字熟語」とは違ってまんがの量が減るし、言葉も分かりづらい？からか少し読みが進まなかったみたいだけど、一応本人は読んだというので一旦返すことに。

まぁ実際私も全部読むのが面倒になってかじり読みしたけれど、「手こづる」が「てこがずれる」から来ているとは知らなかったし、「演劇、音楽からできたことば」のコーナーでは、ちょうど歌舞伎を見に行ったんだけど折よくその歌舞伎(など)が由来の言葉(「板につく」、「打ち合わせ」、「大当たり」、「大詰め」、「おはこ」、「音頭を取る」、「黒幕」、「三枚目(二枚目)」、「どんちゃんさわぎ」、「どんでん返し」、「派手」、「花道」、「見得を切る」、などなど…)が沢山あって、それでどちらも覚えたりしたわけではないけれどちょうどタイムリーなネタが重なって良かった。

著者プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター（北京）、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

「2016年 『美しい日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」