学研現代新国語辞典 改訂第六版

  • 学研プラス (2017年12月5日発売)
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本 ・本 (1824ページ) / ISBN・EAN: 9784053045799

作品紹介・あらすじ

言葉を使うため、表現するための総合国語辞典。基本語から連語、慣用句、カタカナ語、アルファベット略語などまで豊富に、77000語を収録。定型表現や決まった言い回しがある語は、用例に印をつけて示した。高校生から一般まで広く役立つ1冊。

感想・レビュー・書評

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    ── 金田一 春彦/金田一 秀穂《学研 現代新国語辞典 改訂第六版 20171205 学研プラス》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4053045797
     
    ── 《現代新国語辞典 第6版 2018‥‥ 三省堂》
    https://lpt.c.yimg.jp/amd/20181029-00000021-zdn_n-000-view.jpg
     
    …… 「ギガが減る」「写真を盛る」「推しメン」など、SNSでよく見る
    さまざまな言葉を載せた辞書が登場した。発売後、「こんな辞書がある
    とは」「時代の流れを感じる」などとネット上で話題を集めている。
     
    【画像】「今年の新語」に選ばれても、辞書に入るとは限らない
     
     SNSと切っても切れない関係にある「ハッシュタグ」や「エゴサーチ
    (エゴサ)」もあれば、スマホでよく使う「スクリーンショット(スク
    ショ)」、「orz」や「草(www)」のようなネットスラングもある。
     
     もちろんくだけた言葉だけではなく「フェイクニュース」や「キュレ
    ーション」など、時事性の高い語も多数収録されている。「暗号通貨」
    「シンギュラリティ」「IoT」といったIT用語も満載だ。
     
     しかし、現代新国語辞典がもともと新語やネットスラングに強い辞書
    だったのかといえばそうではない。むしろ「第5版までは俗語の収録に
    は抑制的だった」と三省堂の木村晃治さん(国語辞書出版部)は言う。
     
     現代新国語辞典のメインターゲットは高校生。これまで力を入れて収
    録してきたのは、一般的な辞書では対応しきれない教科書用語や評論用
    語だった。
     
     ではなぜ、第6版から突然新語やネットスラングも多数収録するよう
    になったのか。木村さんは「高校生が『こんな身近な言葉も載っている
    のか!』と思うような語を入れることで、辞書に対して親近感を持って
    もらえたらと考えた」と話す。
     
     評論用語のような“お堅い”言葉だけでなく、高校生にも身近な言葉
    を入れることで「退屈そう」という辞書のイメージを取り払い、若者の
    辞書離れを防ぐ狙いがあったという。
     
     また、新語の収録はSNSの利用層や社会的な影響力の拡大も鑑みた結
    果でもある。木村さんをはじめとした編集担当者は、本や新聞、雑誌、
    テレビなどあらゆるところから収録語の候補となる言葉を集めているが
    「極力新しいものまで候補にできるよう、SNSは毎日チェックしている」
    (木村さん)という。
     
     集めた言葉は編集委員と選定。「老若男女を問わず広く使われている
    か」「俗っぽすぎないか」「寿命が短くはないか」などさまざまな観点
    から検討を重ね、収録する語や語義を選出した。ふるい落とされた言葉
    の中には、ニュースでも目にする「爆買い」や三省堂の「今年の新語
    2016」に入った「エモい」などもあったという。
     
     「爆買い」が選考からもれた理由について、木村さんは「この言葉が
    下火になったという面もある。新語の寿命は推定するのが難しい」と振
    り返る。そうした課題がある中で、現代新国語辞典が手厚く新語を収録
    できたのには、高校生向け辞書ならではの理由もあった。改訂頻度が他
    の辞書と比べて高いのだ。
     
     「一般的な辞書の改訂には7、8年ほどかかりますが、現代新国語辞典
    は教科書の改訂に合わせて4年ごとに改訂しています。短い分、新語も
    入れやすい」(木村さん)
     
     一方で木村さんは「都合の良いことを言ってしまうと『この語は寿命
    が短いな』と思ったら次の版で消すこともできなくはない」と明かした。
    第6版に追加された新語は、4年後にどうなっているだろうか。
     
     20181029 10:25 ITmedia NEWS
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000021-zdn_n-sci
     
    (20181029)
     

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著者プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

「2016年 『美しい日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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