語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。
- Gakken (2023年2月24日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784053056443
作品紹介・あらすじ
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語学書ベストセラー100冊をいいとこ取りして作った最強の英会話本。
学習法と英会話力習得の両方を1冊で全部実現。
例文暗記不要。
基本単語50個の理解と本書独自メソッド「英会話専用の日本語力強化」が上達のカギ。
今まで挫折した人でも、今度こそ大丈夫★
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別にサボったり手を抜いているわけでもないのに、努力しても英会話が上達しない。
英会話教室に通ったり、いろんな語学書を読み漁ったり、あるいは留学までしたのに…。
そんな方が、いつの時代も後を絶ちません。
それは努力不足でも、センスがないわけでもありません。やり方が大きく間違っていただけなのです。
まさか、単語や例文をたくさん暗記したり、英語音声をシャワーのように浴びれば上達すると思っていませんか? もちろんそれでも上達はできますが、膨大な苦労のわりに、なかなか報われないことがほとんどです。
同じく英語学習で苦労してきて、結果的に語学書300冊も読み込んだ著者が、その中から選りすぐりの100冊を選び出し、その100冊のいいとこどりと、
さらには著者の成功と失敗の経験を踏まえて、最強の英会話学習本を作りました。
これ1冊で「勉強法習得」も「英会話力増強」も全部いっぺんに行えます。
本書の主だった特徴は次の通り。
★「やらないこと」を決めるほうが大事だとするため、中学レベルの超基本単語50個に絞って、徹底理解するという方針をとっています。
★本書ならではのオリジナルメソッドとして、「英会話専用の日本語力の強化」を最優先。多くの人がつまずいているのは、日本語力が弱かったのが原因だったのです。
<目次>*****
●第1章 単語を覚えたいなら単語帳は捨てましょう。
【1】単語は数より深さ
【2】最強の単語の覚え方はこれ!
●第2章 そのまま英語に直訳するな! まずは日本語を噛み砕け
【1】英語が話せない原因は「英語力」ではなく「日本語力」
【2】覚えるべきは「英文法」ではなく「英文の組み立て方」
【3】最強の英会話習得法はこれ!
●第3章 最短で最高の成果を出す50のトレーニング
感想・レビュー・書評
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【感想】
本書は300冊以上のベストセラー語学書の中から100冊をピックアップし、そのうちの重要ポイントだけを厳選して1冊にまとめた本である。だが、きちんと研究したのかと疑問を抱いてしまうような構成だ。
本書には、「100冊のうちのどのメソッドを厳選した」のかが全く書かれていない。語学学習書を網羅的に研究したからには、多くの書籍で紹介されていたメソッドを抽出し、「これらが統計的に裏付けのある学習法である」として紹介すべきだと思うが、そうした「母数の提示」が一切ない。本書は「英単語は基礎的なものに絞り、数ではなく質を追求しろ。その単語を使った英語表現を徹底的に覚えろ」という内容だけで終了しているが、いくらなんでも100冊で紹介されている方法はもっと多岐に富んでいるはずだろう。一応、引用した書籍を巻末に記載しているが、その書籍のうちのどの内容を使用したかがボカされているため、本のつくりとしては論外である。
そもそも、学習「方法」として何も詳細なことを述べていない。本書の大部分は、基礎単語50語の意味とフレーズを羅列しているだけであり、「学習法」として全く体系立っていない。リーディングやライティングといった要素を度外視して「英会話」という分野のみに絞っているにも関わらず、実践方法の紹介が少なすぎるように見受けられる。また、「最強の英会話本」を謳っておきながら、リスニングの練習法にまったく触れていないのも致命的である。
残念ながら、学習書としては失格だ。他の本にあたることをオススメする。
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【まとめ】
1 上達のコツは「余計なことをやらない」
英語の自己学習がうまく行かない原因は「余計なことをやりすぎているから」。やらないことを決め、最低限必要な基本要素を丁寧に習得することが肝心である。
ただし、「余計なこと」というのは自分の目標地点によって異なってくる。本書の目標は「言いたい内容が英語で口から出てくるようになる」「英語が話せる状態になる」ことである。「英語ができる」の定義は人それぞれであり、最低限の会話を指す人もいれば、様々な状況を瞬時に英語で言える、発音がきれいである、ということを指す人もいる。その人のゴールによって、やるべき勉強は変わってくる。
本書では、ゴール地点を「自分が言いたいことが英語で言えるようになる」と設定した。
そのためにやるべきことは、次の3ステップだ。
【ステップ1】単語をたくさん覚えるのをやめる
【ステップ2】日本語を英語に訳すのをやめる
【ステップ3】文法を学ぶのをやめる
①単語は数より深さ
多くの学習書に「英会話は簡単な単語だけから成る」と書いてある。だが、ほとんどの人は簡単な単語すら使えていない。
make,have,takeなどの簡単な単語には複数の意味がある。英会話はそのような単語を使いまわすことで成り立っている。語彙力を伸ばすためには、単語の数ではなく単語への深さ、つまり単語の別の意味を知ることが重要になる。
・文章などで出会った知らない単語の意味を調べる
・その単語と関連する単語も一緒に確認する(例:moveと反対の意味の単語は?同じ意味の単語は?動詞以外の使い方は?似ている意味を持つ単語は?moveを使う表現は?)
・何度も見て記憶に残す
②文法書を使って勉強するのはやめよう
文法学習は不要ではないが、「英会話に困らないレベル」に行くには、正確な文法はそこまで必要ない。文法書は、英文を見てわからないところだけを調べる、辞書のように使うのがおすすめ。
③フレーズ丸暗記を止めよう
人間は、自分が「それを言おうとするシチュエーション」に遭遇しない限り、脳が必要と判断しなくなるため、記憶に残らなくなる。フレーズの丸暗記をしても、実際に使う場面が来ない限り忘れてしまう。
効果的なのは、自分が言いたいことが頭に浮かんで、それを英語に変換し、口から発するというプロセスである。自分が話したいと思うことを妄想して、英語で独り言を言うのが上達の近道である。
例:英語学習書の「起きてから寝るまで」シリーズを使い、自分の毎日の行動を英語で表現する。最初は「目覚まし時計って英語で何て言うんだろう?」などと単語から始めて、だんだん「今から学校へ行きます」などの文を英語で考えるようにしていく。
ふと思った自分の気持ちや今日あった出来事、あるいは友だちや彼氏とカフェに行って話しているのを想像して独り言を言う。「瞬間英作文トレーニング」にも、日本語を見て英語を口にするトレーニングがたくさん掲載されているが、一定期間これをトレーニングすることで、英作文回路を自分の中に作っていくことが必要だと書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[墨田区図書館]
筆者は英語ができなかったのを様々な勉強本のやり方とかも参考にしてペラペラになったらしい。特に同じ女性としては、「子育て中に~」というのがすごい!
朝起きてから全てのことについて英語表現を実践しようという方法で身につけたらしい。同じように悩んで、模索して、更に同じような時期にも自分なりに工夫しつつもどうやれば、、、と悩んでいた自分にとって、まだまだ工夫も努力も足りなかったんだなと思わされた。ざっと見た限りでは参考にした本などもほぼ知っている本(笑)ということは、同じように「頑張りさえすれば」私も同じようになれるはず、なんだよなー、、、、、
https://raise-lifework2033.com/lp/sayaka-takechi/
一念発起して、日本にいながら独学で英語を習得。1年後には英検準1級を取得。英語講師、通訳の仕事を得る。その後、妊娠中に独学2ヶ月で英検1級、TOEIC940点。そして第一子の子育て中に独学10ヶ月で英語唯一の国家資格の全国通訳案内士試験に一発合格。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1329278 -
医学部分館2階書架 : 837.8/TAK : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410169881
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特にコメントなし
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独り言がいいことだけわかった
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「最強」の意味が分からない。10,000語をどうやって身につけるか説く本がある一方で基本単語の重要性を語るのは良いが、数十頁をさくべき重要基本単語が、わずか数頁で50個羅列されている。どっちつかずでバランスが悪いが、入門書的な使い方はできるのかもしれない。それにしても、対象とする読者層が分からない。
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3月29日新着図書:【単語は数より深さ。英語は動詞を大切にする。など勉強のポイントを「最短で最高の成果を出す50のトレーニング」に凝縮。使えそうな例文が多く、英語苦手な方こそ読んでほしい本です。】
タイトル:語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。
請求記号:837:Ta
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28211327