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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784053060358
作品紹介・あらすじ
◆◇◆現代の子育てに迷う親たちへ送る「引き算の子育て」のすすめ◆◇◆
情報があふれるネット社会。
「子育て」と検索すれば、
「〇歳までに〇〇を」「子どもを伸ばす〇〇法」といった
善意の子育てアドバイスが次々と目に飛び込んできます。
膨大な選択肢の中から比較検討し、最善のものを選び取らなければならない
――選択肢の多さに迷うこと自体が、現代の子育てのストレスの原因の1つです。
そんな時代に必要なのは“引き算”の発想です。
「子どもには自ら育つ力が備わっている。それを親が見守るだけで十分。」
そう語るのは、注目を集める2人のベテラン教育者です。
◆◇◆教育のカリスマ2人が奇跡のコラボ!◆◇◆
宮本哲也(宮本算数教室 主宰)
無試験先着順の入室にもかかわらず
卒業生の約80%は首都圏トップ校に進学。
カリキュラムも教室所在地も非公開。
謎に包まれた算数教室としてMBS系「情熱大陸」など多くのテレビ番組に出演した。
井本陽久(いもいも 主宰)
数学オリンピック上位入賞者を多数育てた元・栄光学園教師。
東大に何十人も送り込む超進学校にいながら
大学受験度外視のユニークな授業を展開。
NHK「プロフェッショナル?仕事の流儀」でも、その教育哲学が特集された。
◆◇◆「子育てに不安を抱える人」「情報過多に疲れている人」必読の1冊◆◇◆
一見異なる教育スタイルの2人に共通しているのは、
「余計なことはしない」という信念。
「これをやるといいよ」「あれをするといいよ」といった
“足し算”の発想が重視されがちな現代だからこそ、
本書では、子育てにまつわる「余計なこと」を徹底的に仕分け!
親が「余計なことをしない」勇気を持つことが、子どもの可能性を引き出す秘訣だと説きます。
親にとっては耳の痛い話も多いのに、
なぜかゲラゲラ笑いながら読めちゃう「ぶっとび教育論」!
◆◇◆教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏の最新刊◆◇◆
本書は教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏も共著者として参画。
幼児教育から中学受験、名門校、不登校、教育格差、教育虐待まで、
さまざまなテーマで教育現場を取材したおおた氏も、
宮本氏と井本氏の哲学に深く共感しています。
ときには読者の目線に立ち、ファシリテーター的役割を担います。
読者の目線に立ち、ファシリテーターとして話を紡ぎながら、
終章では「余計なこと」の仕分けを通じても絶対に削れない、
「子どもを見る」という本質について深く考察します。
感想・レビュー・書評
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生きる力は、
「いまある手持ちで何とかする」
「何も教えてもらえない環境で自分でなんとかする」
「結果的に自分が生きてきた人生を自分でちゃんと引き受けて、ちゃんと、そこに意味づけをできる」ことだなよなぁと、しみじみ感じました。
「子どもは自分を伸ばしてくれる大人を見抜く本能を持っている」ことは、本当にそう思うので、子育てを家庭や学校だけに閉じず、多様な大人と出逢う機会は大切だと思う。
ただ「逢わせよう」とかすると本末転倒なので、子どものやってみたいの衝動を共に楽しみ、その衝動の横に、そっと環境を置けるような取り組みを続けていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮本さん、井本さん、おおたさんの三者から見る子育て。子供の目の輝きをありのままに見る。いやー、親の不安を子供に押し付けないとか、書かれていることはその通りなんだが…子育てって難しい!毒親って簡単に言うけど、誰だって子供のためって根本に思っていることは同じだと思う。そこに自分のエゴが混ざっているから毒なんだろうけど、でも自分の過ちは犯してほしくない、子供にはいい人生をって、まあ誰でも思うよなあ、
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とても面白かった。
ーどんな人生送りたいかではなく、結果的に自分が生きてきた人生を自分でちゃんと引き受けて、そこに意味づけをできる。そんな子どもになっていればいいんじゃないか。
ー子供は結果を見られるより自分が踏んでいるプロセスを見られると安心する。褒める必要はない。頑張りを評価するわけでもない。頑張り評価はポーズ評価。見せかけだけ。どう学んでるかではなく、時間をかけてやるとか量をやったとか、そこを評価してきるだけ。子どもは評価されたいので、頑張ることが評価のためのポーズになっちゃう。
ー子を信用してないから不安になる。親から心配さらると、子どもは自分が信用されていないことに気づくから嫌になる。しかも、親が先回りして心配していたら、子どもはずっと他人事でいつまでも自分ごととして捉えない。
私自身子どもの時、大人に見せるためのポーズが得意だったし、親が先回り心配する人で確かに自分ごとに出来ていなかったので納得感がありました。自分の人生を引き受けて意味づけをできる人でありたいし、子どもにもそれを願います。 -
私の理想とするところが書かれている最高の本。だけど,それを我が子に実践するのは意外と難しく、ナチュラルにできる境地に至らない…。子育ては続くなぁ。
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いい事は書いてあったけど、表現?言葉が少し汚くてちょっと嫌でした……
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読みやすくて、心に響く言葉が沢山。
特にイモニイの話に励まされたり共感したりすることが、多かった。 -
おっしゃっていることが素晴らしい。感動するくらいに素晴らしい。素晴らしいんだけれども、その通りに子育てしていこうとなかなか思えないのはなぜだろう。そんな思い切ったことできない、と思ってしまうのはなぜだろう。それができたらどんなにいいだろう、と思ってしまうのはなぜだろう。
教育の成果を数値化して、数値化しやすい価値にばかり教育が吸いよせられてしまい、どんどん子どもたちの実存がおきざりになります、ということ。高い偏差値、難関校合格、自由研究で表彰など、表面上は評価されているけれど、その裏にどんな実態が隠れているのかは、実は外からは見えない。あそこのお子さん優秀ですごいね、が実は、大きな爆弾を抱えていて、それが中学受験前に爆発するのか、進学後に爆発するのか、大人になって爆発して、鬱や自殺になるのか、それは絶対に見えない。
だから、表面的に成果が出ていないんです。成績悪いんです、出来が悪くて、というのは、実はそっちの方がまだまともだった、なんてことはあるのではないか。
”外の評価軸は外の評価軸。でも自分は自分。そういうスタンスを貫けることが生きる力だと思うんですよね。生きる力って、何かの手持ちを増やすってことではまったくない。むしろいまある手持ちでなんとかする、そういうたくましさのことをいうんじゃないかなと思いますね。” -
子どもに「〇〇ができるようになってほしい」「何をさせたらいいんだろう?」と考えていたら、この本に辿り着いた
ありのままの子どもも見る
足りないものをつけたそうとしない
大人が矯正しようとしない
子どもが自分が思うとおりに育ったら嬉しいの?
勉強ができる子を見てきた先生たちが「勉強できなくてもいい」という考えなのが面白い -
子育てって、子どもをどう変えたかじゃなくて、自分がどう変わったか。
わが子のしあわせを願うなら、よその子たちのしあわせも願うべき。よその子たちは、わが子とともに社会をつくるチームメイトだから。 -
足すことばかり考えてしまう育児だけど、あえてかまわない、手を出しすぎないというのは本当に大事だなと思った!
バランスが大事! -
印象に残ったこと
・子供は最初から色々持っているから、与えるのではなく引き出す
・高校受験、大学受験は傾向と対策でできちゃう。中学受験は面白い問題が多い
・親ができることなんてほとんどない。子供を信じること。
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