- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054001404
作品紹介・あらすじ
エレキギターの練習中、17歳の若さで感電死した山田かまち。絵と音楽と詩の世界に生きた著者の作品集。著者特有の迷いや不安、挫折感、そして恋への憧れを胸に秘めた著書の熱いメッセージが現代の若者の心をとらえる。
感想・レビュー・書評
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5lackの絵はやはり、かまちに影響を受けていると思う。
ブルーピリオドで言うところの原色が多く暗い絵は、自身がなく攻撃的なかまちの心境を表すのだろうか。
時を支配し、支配されるウルトラマン。シン・ウルトラマンではカラータイマーがないらしい...詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何かを表すといふこと。
それが絵にしろ、ことばにしろ、音楽にしろ、果たして彼が表したのは何であつたのか。何かを表現せずにはゐられない、けれどそれが何であるのか摑めない、焦燥ともどかしさ。ただひたすらに表し続けることしか彼にはできなかつた。
おそらく、筆やペン、手が動くより先に精神が働いてゐたのだと思ふ。その速さや流れに自身の身体がついていけないやうな。カラーで大判本だからこそ、彼の筆遣ひ、字体がくつきりと見える。
迷ひない筆触。けれど何度も塗り重ねられた色は、まるでひとつひとつを否定しながらも塗り続けることしかできないそんな苛立ちのやうにも思へる。何かを表したその瞬間から、彼はそれを否定する。けれど、表す、それ以外の何かはできない。
表したものを彼は見返すことはなかつたのではないかと思ふ。表したその時から彼にとつて否定の始まりであつたとするなら、できあがつたものは何よりも否定したいものであつたはずだ。しかし、表すことをやめられないのは、彼が社会の中で暮らしてゐた存在だからであつたのだらう。表現だけをして生きることはもはや難しい。テスト、受験、わからぬことを覚えないといけない。エルネストのやうにやめることもできない。
ランボーは彗星のやうに飛び出して決して詩作に戻ることはなかつた。それはひとりの詩人の死であつた。かまちもまた、いずれはその筆を折つてゐただらう。それが遅かれ速かれ、彼に訪れたのが17歳といふどこか特別な年齢だつたのだ。 -
山田かまち氏って氷室京介とかと一緒にやってた人なんか・・・・・・
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群馬県高崎市に山田かまち美術館があって、日記とかデッサンは見る価値があります。高校の時読んで、いいなと思った。
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若い時に戻りたくない
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山田かまち。
昔から気になっていた人。
久しぶりに読み返してみて、改めてすごいと思った。
溢れ出るパワーというか。
衝撃に近い。
圧倒される。
「海辺のライオン」が好きです。 -
ワタシには描けない絵。
愛がたっぷりだった、 -
かまちーーー
思わず叫びたくなりました。
会いたかったなぁ。
生きててほしかったのに。
こんなに素敵な少年もいるんだね。
17歳でこの世を去ったかまち・・・
でもかまちは生きてるよ。
かまちを想うみんなの心の中に。 -
かまちの美術館へ行った際に購入。彼は17歳で死んでしまった。自分の中にあるモノ、その表現力がすごい、力がこもっている。今、彼が生きていれば、どんな方法で自分を表現するのだろうか、うぅん惜しまれる。彼がBOØWYの氷室京介や布袋寅泰に大きな影響を与えたことはあまり知られていない。 “生きることを生きろ!”
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10代の頃に読むと衝撃的な作品