- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784054004450
感想・レビュー・書評
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BGMは、谷山浩子さんの「王国」で。
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ちょっと狂気。ミステリーではない。コンスタンス、メリキャットの姉妹。
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学研ホラーノベルズ版を読んだ。
自分の中の掟に従って生活を営む主人公、事件以来身体を壊し歳もとって健康状態にむらがある叔父、2人を慈しむ姉の静かで排他的な生活に、ある日従兄だという闖入者が現れる。
この話のホラー要素は悪意を剥き出しにして隠そうともしない人々で、怪異や魑魅魍魎は出て来ない。はなからそういう話だと思って読めばもうちょっと楽しめたのかもしれないが、いつホラーらしい展開が来るのかと期待しながら読んだがために星3つくらいの感じ方になってしまった。 -
【ネタバレ】
この物語なら、姉が主人公になるのが一般的ではないかと思う。
狂った妹に人生めちゃくちゃにされ、従兄弟と立ち直れるかと思いきや、更に悲惨な境遇へ。
一大悲劇に出来る。
ところが、終始妹の目から語られるため、誰が狂っているのかが見えにくく、こちらまで頭がクラクラしてくる。
そこが面白い。
結局、妹も姉も伯父も従兄弟も村人達も、みんなどこかおかしい。
読者も多分どこかおかしいんだろう。
悲惨なはずなのに、あっけらかんとした結末なのが印象的だった。 -
'97.9図書館で借りて読了。
メリキャットの動機がわからない。 みんな狂ってる。 -
孤独な女性の病んだ心理、錯乱と狂気が作者のテーマあること、作者自身もそれに苦しんでいた、ということがよくわかる。
それにしても、狂うってこういうことではないように思う。こんなふうに自分勝手な狂い方はしないんじゃないだろうか。妹の狂気の描写は少し疑問。 -
読解力不足からか、事実がはっきりわからないままだったのが、マイナスだけれども、全編に漂う不穏な空気が好き。
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最近やっと古本で入手した、最高の「狂気」小説。
シャーリイ・ジャクスンの作品





