アリスの人生学校

  • 学習研究社 (2002年10月1日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054016453

作品紹介・あらすじ

アリスは淫らな秘密の書に耽溺した罪により、継母から暴虐の折檻を受けつづけた。そして異常性癖の貴族との強制的な結婚は、彼女をさらなる地獄に突き落とす! 澁澤龍彦が絶賛した幻のポルノグラフィー作品を初書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • ムチによる至極の快楽

  • 澁澤龍彦の本で紹介されていたので買ってみた。

    加虐趣味がある男性にとっては良質のポルノグラフィだろう。女性に対する(性的)抑圧が中心となる物語。過激なエロスはないが、少しずつそそられる。

  • 両親に死なれ、家庭を顧みない叔父に変わり、叔母から「キリスト教徒の上流階級の教育」の名の下に鞭やその他様々な折檻を受けて育った少女アリス。或る日、友人から借りたヴォルテールの小説『カンディード』を読んだ事を叔母に知られ、折檻には猿轡が使用され、日に日に酷くなる。アリスを折檻する事に性的快楽さえ感じている叔母は、勝手に決めた年の離れた相手にアリスを嫁がすが、その相手は叔母よりも酷いサディストで、アリスを奴隷として扱う。奇譚クラブに掲載されたポルノグラフィーだが、教育(躾)という名の下の折檻(この場合明らかに虐待)はワタシは激しく許せないので、読んでいて震える程怒りを覚えた。アリスは勇気ある友人やその家族に救われるが、自分を虐げた叔母や結婚相手を、穏便に扱って欲しい、という、心優しい、悪く言えば暗愚な気持ちがどうしても解せなかった。フィクションに憤っても仕方がないのだけど。

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