アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート よりよいソーシャルスキルを身につけるために (ヒューマンケアブックス)

  • 学習研究社 (2002年12月10日発売)
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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784054018907

作品紹介・あらすじ

知的な遅れがなく、言語のある自閉症の人々、アスペルガー症候群、高機能自閉症と呼ばれる人々はかつて殆ど知られることがなかったが、社会に出てから通常の人とのコミュニケーションの困難から様々な問題があった。彼らへの理解と実践的な支援を集めた本。

感想・レビュー・書評

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  • 就労前の支援の在り方、について書いてある本を探していましたが、ガッツリ読み応えがあります。
    特に、採録されているニキ・リンコさんの手記は、10ページもありませんが、「人と違っているが劣っているわけではない。何が違っているかを理解できると不適応の多くが解決できる」というアスペルがーの特質をよく表わしていて、教育現場で「アスペルガーって何?」と言っている人に是非読んでほしいと思いました。

  • 本書は、児童青年期精神医学の専門家である杉山登志郎氏による編集で、月刊「実践障害児教育」の2回にわたる高機能広汎性発達障害の特集をまとめた本である。

    本書は第一章でアスペルガー症候群や高機能自閉症の特徴について説明がなされ、第二章では指導や支援の具体的な手だてについて、現場での体験談に基づいて様々な方法が述べられている。第三章では問題行動へのサポートについて、こちらも豊富な具体例のもと解説がなされている。

    著者による別著「発達障害の子どもたち」では総論・理論的な解説が中心であるのに対し、こちらは多数の著者によって書かれた解説や体験談の集合となっている。自閉症やアスペルガー症候群の当事者、その親による手記や、青年就労者による座談会の内容は、非常に興味深い。

    現場で活躍されている方および、当事者らの貴重な体験を垣間見ることができるという点で高く評価したく、★5つとする。先ほど紹介した「発達障害の子どもたち」とセットで読まれるといいと思う。

  • 内容が具体的で、事例もわかりやすく、とても参考になりました。印象深かったのは、告知に2年はかかるということ、あとは実際の病者の手記でした。

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  • アスペルガーの人を支援する側の人だけでなく、本人にも役に立つ。就労のことなども書いてあり、将来のことを不安に思う人には特に読んでほしい。

  • うーむ、さすがに日本の事例は参考になる。いくら同じ症状とはいえ、対応する周囲の環境によってまったく事情は変わるからだ。

  • 幼児期から就労まで幅広い扱い。
    概説書として。
    高等養護学校の事例は読んで欲しいかも。
    「今、普通学級にいるASやHFAの子は、高等養護学校に行くことになる子もいるのです。普通学級の教師には一度、高等養護学校を見に行って欲しいのです」

  • 幼児期から就業まで全体的に書かれている

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著者プロフィール

福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授

「2023年 『そだちの科学 40号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉山登志郎の作品

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