四谷シモン 創作・随想・発言集成 (前編)

  • 学習研究社 (2006年12月5日発売)
3.93
  • (6)
  • (2)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054020689

作品紹介・あらすじ

人形作家・四谷シモンのエッセイ・小説・詩を総集成。2冊の書籍「シモンのシモン」「機械仕掛の神」の全文章を収録するほか、単行本未収録の文章、インタビュー、また書き下ろしまでを収めた、現時点における四谷シモン全集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 羽をもがれた天使

  • 「四谷シモン前編」

    ドールや澁澤関連を読んでいると、必ず出てくる四谷シモンという名前。
    奇しくも鎌倉という地の古本屋で発見したので、衝動買いしたもの。

    偉大な才能を持った人なので、「言葉」はあまり必要ないのだなぁと感じる。
    言葉で整理思考することなく、直感的に創作して、すばらしい人形が作れる。
    そしてあふれる「創作熱」みたいな衝動は、なかなか整理された言葉としては残せない。

    人形愛とは自己愛である、という澁澤の命題を、実現した作家、という感じ。

    人形と写真によるアートを混同してはいけない、という指摘は、なるほど、と。
    暖かいものよりも、冷たくつるつるしたものを、という志向にも、なるほどなるほど、と。

  • 四谷シモンの発表した文章、澁澤龍彦等との対談などを網羅した中身の濃い一冊。「求道者」としての氏の姿勢が伺える。ワタシ人形作る時「神」の問題とか考えないし、好きだから作っているし、それは「衝動」という事だと思うが、それではいけないのか、と、思いつつ読んでいたが、『あとがきにかえて』の中に「つくっているとき、そこに喜びがあるかということ」の一文を見つけてほっとしたのが本音。

  • (・<・)

全4件中 1 - 4件を表示

四谷シモンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×