子を愛せない母 母を拒否する子 今増えている愛着障がいが教える母と子の絆の大切さ (子育てサポートブックス)

  • 学習研究社 (2004年10月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784054024908

作品紹介・あらすじ

体を触れあい、絆を深めあうことで脳が育つ『愛着育児法』をわかりやすく解説。最近の若年層の多くの事件から身近な育児まで多くの例をとりあげ、いかに親子の愛情の絆が大切か最近の脳科学の情報も加えて子育てをサポート。

感想・レビュー・書評

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  • 反応性愛着障がいについて、分かりやすい説明で、とても参考になりました。

  • 乳幼児期に大きなストレスがかかった時、発達にどのような影響が出るのかを分かりやすく解説している。妊娠したら手にとって、夫婦で読みたい本。
    または、「もしかしてこの子に愛情表現が足りなかったのかな?」と気付いた時にも手にしてほしい。
    小学生までになんとかして!
    高校に入ってからでは手遅れですよ!やり直しにはものすごく長い時間と痛みを伴いますから。

  • ・親が子どもに与えるいちばんの財産は、お金や不動産でなく、自信を持って独立し、人生に立ち向かえる能力ではないでしょうか。安定した愛情関係は、子どもを一生幸福にする「鍵」であり、すべての親が子どもに与えることができるプレゼントなのです。

  • 反応性愛着障がいについての本。
    思考が幼い、という点で、はっとさせられました。

    仕事を通しても、また、子育て中の身としても、実感として、かなり多いのではと思います。

    子どもと関わる多くの人たちに知っていただきたい内容です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    見知らぬ人の前では良い子なのに、母親に攻撃的で自制がきかない子が増えている。親の思い過ごしとか、しつけに問題がありとされがちですが、適切な時期に母と子の間に「愛着の絆」が形成されなかったことによる人間関係の障がいであることがわかってきた。本書ではその実例をとりあげ、なぜそうなるのか、「脳科学」の知見もふまえ、わかりやすく解き明かしている。

  • 愛着が正しく築かれた子ども……将来困難な目に遭っても、自分を励ます「親の目」を背中に感じ、自信を持ってそれに挑戦していける。

    「私には守ってくれる人がいなかった。だから自分で周りの環境や人をコントロールしなければならなかった。 知らない人は、私をずっとはコントロールしないので安全だ。でも、お父さんやお母さんは、私を『愛情の規則」 でしばろうとする。この人たちを信頼し、自分が相手をコントロールできなくなることは危険だ。どうせまた捨てられてしまうだろうから」
    脱抑制型愛着障害の子どもの心理。

    PTSDの症状p23
    悪夢に怯える「再体験」
    トラウマが起きた場所を極度に避ける「回避症状」ボーッとする「麻痺症状」
    過剰な警戒を示す「過覚醒症状」

    マタニティブルー

    愛着障害を持つ子が非常識な行動を取るのは親を信頼せず、自らの規範として見ることができないから。
    考える脳が発達せず、感じる脳に反応して行動する。

    アメリカのシリアルキラーは、幼少期に愛着障害があり、治療を受けずに大人になった人たちに多いと言われている。p31

    愛着障害を持つ子どもは「自分を守る」ということに専念するため、人との関係は、常に支配-隷属の結びつきになります。

    『安全な港』としての親 「私を受け入れてくれる人たちがいる所」という意味の「家」p70

    インターナリゼーション……両親の価値概念や行動を自分の中に取り入れる

  • 愛着障害(この言葉はしっくりこないが)についてわかりやすく解説されている。
    他職種と連携する際に参考になる表現が多く、勉強になる。

  • 愛着障害の本。
    薄くて読みやすい。
    この本を読む限り、まだ愛着障害ではないかと笑

    父親の取り組みなども書いてあり、母親のサポートも書いてあるところがまたよい。
    本書を読むと、特に乳幼児期の親子関係による愛着形成は重要なのだとわかる。
    アメリカの事例が多く載っていて、充実しているなぁ、と思った。

  • 「愛着障害」を理解する入門書としては最もお薦め。読み易く分かり易い。
     一見、ADHDのようにもに見えるが、ADHDとして優しくあたたかく接しても、行動に改善は見られないばかりか、さらにエスカレートし問題行動は深刻化する。
    このような子どもたち(愛着障害)が増えている。
     この障碍自体は特に目新しいものではない。激烈な児童虐待、養育の放棄、養護施設で育つなど、乳児期に愛着を形成できなかった子どもたちに、しばしば見受けられたものだ。
     今、改めて問題になっているのは、この障碍が児童養護施設やいわゆるハイリスク家庭でなく、傍から見ると普通に見える家庭でも見られるようになってきたことだ。
     今、子育ての現場では、まさに「児童虐待」という第4の発達障害の典型が静かに蔓延しつつある。
    一体何が、親を、そして子を追い詰めているのだろうか。
     さらに困難なのが、その対処法。「愛着の再形成」つまり、「育て直し」しかない。しかし、これまで、問題からは敢えて目を逸らし自分以外に原因を求めようとしてきた親たちが、現実を素直に受け容れるのは、極めて難しい。様々な働きかけをし、結局、放置せざるを得なかったのが大部分だったのだから。
     原因や責任を自分以外の外部に求め、激しく学校を攻撃してくる保護者に、自らを省みる機会を提供する方法はあるのか。
     この障碍の予後は、余りにも暗く、数も多い。
     子ども自身、そして社会防衛のためには、そのような親から強制的にでも引き離す制度が必要になってくるかもしれない。
     「愛着障害」についてさらに詳しく知り、具体的な修復の方法を学ぶには「愛着障害と修復的愛着療法 -児童虐待への対応-」ミネルヴァ書房 をお勧めする。

  • 「愛着障がい」について書かれた本です。愛着障害とは、適切な時期に、母親と子どもとの間に、愛着の絆が形成されなかったことによる、人間関係の障がいだそうです。

  • 愛着障がい。今の日本でどれだけのことが出来るかだな。

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