- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054024960
作品紹介・あらすじ
がんから奇跡の生還を遂げ、想像を絶するトレーニングと家族の支えとで、自転車競技の最高峰であるツール・ド・フランスで、前人未到の5連覇を成し遂げた著者の半生記。生きることへの前向きなその姿勢は、。壮絶であり、感動的である。
感想・レビュー・書評
-
もちろん、ツール・ド・フランス7連覇のアメリカ人、ランス・アームストロングによる『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』の続編。ランスのツール2勝目から5勝目まで。キクとの間に生まれた子供との暮らしぶりなどもかいま見える。
前作よりも「自転車の話」のボリュームが多く、ファンとしてはレースの裏話的にも楽しめた。全盛期のU.S.ポスタルチームのチームメイトとの交流なども読み応えがある。たとえば、2勝目のときの有名な「三味線」(アシストの調子が悪く、ハダカに近い状態に陥ったランスが、いかにも苦しそうな演技をしてライバルを油断させた)の背景とか、全く他をよせつけなかった4勝目のチームワーク、5勝目・沿道の子どもが手に持ったサコッシュに引っかかって落車したあとでライバルをごぼう抜きにしたときに考えていたことなど、ランスの戦績を知っていればいるほど楽しめる。
……と、これを書いている時点で、7連覇を達成して引退したランスが、2008年9月に復帰、そしてTDFへの参戦を希望というニュースが。再び伝説が始まるか。そして、3冊目はあるのか。期待したい。
※追記:以上は初読時の感想で有り、ランスのドーピングを知った今となっては、もちろんまた違った感想を抱くと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作の方が読み応えはあったが、ツールドフランスでのレース中の事が書かれていて楽しめた。が、内容的にはどの部分も中途半端な気がした…
-
癌から復活してからツール6連覇までの記録
癌治療のおかげでロードレーサーに適した肉体を手に入れたが、それが問題となった。
復活してからのランスには、ドーピング疑惑が
付きまとうようになった。
癌が治ったとはいえ、再発の恐れは拭い切れない
ここでもまた、家族・仲間の励ましや助けを得て
完治まで辿り着いた。
昨年、前人未到ツール7連覇という大記録を打ち立てて引退をした。
癌から7連覇、絶望から歓喜へ
生きることがこれだけ大変でありまた素晴らしいことであるとランスの人生を通して感じました。 -
生きる事の意味を再度確認させてくれた。
たった今、自分にできる事を一生懸命行わなくては
という気持ちにさせてくれる -
前作『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』では癌との闘病に焦点がおかれ
レースはおろか自転車すら殆ど登場しませんでしたが、近作は2003年までの
ツールについてランスが振り返ります。
・2000年ツールのパンターニぶち切れ事件
・2001年ツールの調子が悪い演技
等のツールの歴史にのこるエピソードをランスが語ってくれるのはこの本だけでしょう。