器と料理 盛り付け秘伝 現代作家の器に盛る

  • 学習研究社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054025080

作品紹介・あらすじ

和洋中の名実共にトップ・シェフ3人が国宝クラスを含む一流現代作家15人の器に料理を盛り付け、その手法や器の見方・考え方を相互批評を交えて解説する。和洋中の垣根を超えた器と料理の競演は臨場感にあふれ、厨房のプロには必見必読の書

感想・レビュー・書評

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  • 料理にしてもアートにしても、写真がメインの本って、和書、洋書かかわらず、ぱらぱらっと眺めて終わりということが多い(それでもすごくためになると思うから買う)んだけど、これは隅々まで一文一文飛ばすことなく、じっくり読んでしまった。全174ページ、160ページまではカラーの本で、分厚い本ではないけど、写真だけざーっと見て、もう一度読み返して、読破するには結構時間がかかった。非常に密度の濃い本。
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    タイトルが『器と料理〜新しい器づかいの極意』で、内容もそのままそういうことなんだけど、構成がおもしろい。15人の陶芸作家の作品にイタリア料理、日本料理、中国料理、それぞれの世界で第一線で活躍する3人の料理人、日高良美、野崎洋光、河田吉功(敬称略)が、器と対峙し、料理を作って盛り付ける、そして、それぞれについて3人が自分の作品も含めて器のこと、仕上がりについて批評するというもの。器の写真→料理の写真とシェフのコメント→陶芸家の紹介と料理が盛り付けられた自作を見ての感想の三段仕立て。
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    どれも一流の人の作品なので、器や料理の写真だけでも見応えがある(ブログに載せた写真は写真が小さめのページで、1ページ全部写真っていう構成も多い)のだが、違う料理のフィールドのシェフ3人が、器を見た第一印象、何をどう盛るかを決めるに当たっての思考錯誤の過程についてのコメントが押さえられているのが素晴らしい。
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    眺めるだけでも楽しいし、和・洋・中の料理と皿、盛り付け方のジャンルとシェフの個性の比較がためになるし、私だったら何を作って盛るかなぁって想像するのも楽しい。
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    器は非常に個性的で、器というより、アートとして床の間に飾っておきたいタイプ(笑)から、どこのご家庭にも似たものがありそうなシンプルな椀やお重まであるので、「こんなユニークな形でもお料理に使いやすいものなのね」とか、「あら、お椀にパスタやワンタン、トマトスープ入れるのもありなんだー」と、日々の暮らしに役立つ。
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    そして、そして、巻末にはなんと各料理のレシピと各作家の作品問い合わせ先付き。いや〜、この本、素晴らしい!こんなに沢山じっくり考えて料理を作った上に一品一品コメントもしたシェフもご苦労だったと思うし、それを全部まとめた学研の編集の人も、ライターの人も、大変な労力だったに違いない。すごい大作。素晴らしい本です。プロ・アマ問わず料理やフードコーディネーションに関わる人、器を作ってる人、器が好きな人は堪能できると思います。

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著者プロフィール

福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校を卒業後、東京グランドホテル(和食部)に入社。5年の修業を経て、八芳園へ。1980 年に東京都港区西麻布の「とく山」の料理長に就任。1989 年、西麻布に「分とく山」を開店し、総料理長となる。和食の伝統に現代のエッセンスをプラスした新しい料理を探究、わかりやすく丁寧な指導が人気。テレビ、雑誌、講演、料理教室などを通して、家庭料理の大切さ、家庭でしか作れないおいしさを唱えている。著書多数。

「2020年 『分とく山 野﨑洋光のおいしい小鍋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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