- 本 ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054027114
作品紹介・あらすじ
クラシック音楽初心者にむけ、「スコアを読むこと」にテーマを絞った入門書。クラシック鑑賞力を深める一冊。優しい語り口でスコアの読み方をわかりやすく解説。「スコア」を通してクラシック音楽の楽しみ方、聴きどころを理解できる。
感想・レビュー・書評
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スコアの読み方伝授を通したオーケストラ入門(鑑賞面でも,多少は演奏面でも)。スコアを図形的に見てみたり,ヨコに見たりタテに見たり。なるほどと思ったのは,音色の似合う楽器どうしの組合せや,たとえばオーボエ2本フルート2本に4声のハーモニーを担当させるとき,どの組合せにするかとか,ダイナミズム指示の方法が時代とともに変化したこと(古典期は「そう聞こえてほしい」,ロマン以降は「そう演奏してほしい」)とか。池辺さんなのに意外にもダジャレが少ない。もしかして1カ所だけか? 演奏記号「solo」の説明で,「二人以上だったらsoli(ソリ)。トナカイが引いているわけではない。」
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スコアリーディングの入門もそうだし、オーケストラとはどんなものかの理解を深めるにはいい本。恥ずかしながらこれを読んで木管楽器と金管楽器の違いを初めて知ることができた。スコアはまずベートーヴェンの交響曲第5番読んでます。
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オーケストラの演奏を聴くのは大好き。
でも、専門的な知識はない。
もっと知りたいけど、どうしたらいい? という場合に、うってつけの一冊。
それは自信をもって断言する。
だって、私自身がそういう迷える愛好者なのだから。
スコアとパート譜のこと一つにしても、レンタル楽譜に書き込まれる書き込みのことなど、面白い話が満載。
解説されるのは、スコアの構造、主要楽器の特徴、同族楽器、ステージ上の配置、編成、音部記号に移調楽器などなど。
スコアを見る方法も、大づかみにこんなところを見てみましょう、と提示される。
全部のパートをひとしなみに見るのではなく、同じ動きや働きをするパートをまとめてみよう、ということだ。
メロディパートを見る、低音楽器の動きを見る、対旋律を見る、木管楽器や金管楽器のそれぞれの組み合わせ方など。
解説のために取り上げる楽曲も、有名なものばかり。
我々シロートの状況を知悉しているというかなんというか。
難しい内容もあるけれど、最後まで楽しく読ませてしまうのがすごい。
池辺さんが希代の名解説者であることを、改めて思い知った。 -
おかげで基本が少し理解できた。移調楽器、ハ音記号あたりが今ひとつ不明だったが、落ち着いてみたらOK。スコア例も多く、参考になったが、少しその例が小さく、もう少し版が大きければと思う。
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吹奏楽やポップスである程度楽譜が読める人には、オーケストラとそのスコア入門として便利な本です。
四分音符って何?ホルンってどんな楽器?など、全然楽譜が読めなかったり、楽器のイメージがわかない人の場合は、少し難しいかも知れません。最近はyoutubeなどでクラシックの演奏会の動画が多数上がってますので、参考にしながら読むと分かりやすいでしょう。
バッハからストラヴィンスキーまで、幅広い時代を扱っているのも面白いです。 -
かなり面白かった。お勉強になりました。
これで、池辺晋一郎氏の著書が面白いことが分かったので、
他の本も少しずつ読み進めていこうと思った。
今、『〜の音符たち』シリーズを積ん読中。 -
平易に書かれているので、あっという間に読み終わりました。スコアを見ながら交響曲を聞いてみたい気持ちになります。
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著者の意気込みどおり、素人にも優しい音楽世界への道しるべ。ここが知りたい、と思うこと(「上吹き」「下吹き」なんてことさえ、説明してくれなきゃ門外漢にはわからないんである。しかるに、「入門書」と銘打たれたものをいくつか読んできたが、はっきりと教えてくれたのは本書が初めてだった)を、実に的確なタイミングで解説してくれる。語り口も軽妙で、読みやすく親しみやすい。スコアを読む楽しみに目覚めそうだ。
実例が豊富に挙げられるが、よほどの通以外は、すべて網羅はしていられまい。最近多い「本から生まれたCD」をつけてくれたら、とは思わないでもなかった。
2011/11/18読了 -
ホルンの読み替えについて調べたくて購入。意外と役にたちそう。
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さすが池辺先生。すごくわかりやすい。けど、ほとんど読めなかったので、日を改めて借りる予定。
著者プロフィール
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