特別支援教育のためのアスペルガー症候群の医学 (学研のヒューマンケアブックス)

  • 学習研究社 (2005年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784054027916

作品紹介・あらすじ

昨今、その対策が急がれているアスペルガー症候群の子どもや大人への医学的な理解と支援を考える本。最新の脳科学の知見を分かりやすく紹介しアスペルガー症候群への的を得た理解ができる。特に本人の生きにくさが理解できる。

みんなの感想まとめ

アスペルガー症候群の理解と支援について深く掘り下げた本で、著者は具体的な症例を用いて子どもたちの心の内面を分かりやすく説明しています。特に、脳科学の最新知見や診断基準を紹介し、アスペルガー症候群と高機...

感想・レビュー・書評

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  •  アスペルガー症候群を説明するのに著者は実に見事な喩えで説明している。
     仕事のために一心に励んでいることを「勤勉」とは言うが,馬券を買うために競馬情報誌をいくつか集めて馬の特性を調べ吟味することを勤勉とは言わない。
     これらの子どもたちはこの区別がつかない子どもたちではないかと。
     DSM-Ⅳ等の判断基準や様々な解説がなされているが,本書の特徴は具体的な症例をもとに子どもたちの心の中をできるだけ具体的に説明している点にある。また,DSM-Ⅳに加えてギルバーグの診断基準も示しているので判断の参考になるだろう。

  • 一般向けのイラストが多いタイプではありませんが、
    脳の関わりやハンス・アスペルガーの発表した論文の
    易しい要約、臨床の場での高機能自閉症・アスペルガー症候群の
    違いなど、読んで大変勉強になりました。

    この本を書かれた方は大学病院の教授をなさっているそうですが、
    なるほどやはりアスペルガー症候群の診断は難しいのだな、と。

    アスペルガー症候群であれ高機能自閉症であれ、
    少しでも多くのみんなが生きていきやすい社会になりますように。

  • アスペルガー症候群に関する情報をまとめた本。

    アスペルガー症候群について
    診断基準、臨床の歴史、当事者の行動パターン、脳画像を使用した解析、
    などいろんな情報を脈絡なく結構詳細に取り上げて解説しており
    アスペルガー症候群とはどのようなものか、知識として
    ちょっと踏み込んで知りたい人に向けての本だと思われます。

    ただなんだか、実際悩んでいる人の声を取り上げることなく
    調べあげた知識をまとめただけの印象で、
    読んでて臨床医としてよりも
    研究者としての発言をきいているようでした。

    アスペルガー症候群にはこんなおかしな行動がみられます、
    アスペルガー症候群のこどもはこんなあたりまえのことができませんと
    当事者のおこないが欠点として語られたりして
    そんな態度で当事者たちの気持ちが理解できるのか、
    お互いの距離が縮められるんだろうかと読んでて違和感がありました。

    アスペルガー症候群といわれている症状を異質と捉えるのではなく
    一つの性格、ものの見方とみて認める態度がなければ
    間に溝ができたままで、アスペルガー症候群と呼ばれる人にとって
    社会にそぐわない者と烙印を押される苦痛が
    消えることはないんじゃないか。

    著者が意識してるのかわからないのですが、
    自らを健常の立場に置くおごりを感じました。
    アスペルガー症候群を特殊な性格だと切り離して考えるんじゃなくて
    性格のひとつであり、それを活かすこともできる、と考える
    社会になってほしいです。
    この本はそういうところから考えて、
    読んだ人にあまりいい影響を与えてくれそうにないなあと。

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著者プロフィール

東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部付属病院小児科医長。発達神経学、神経生化学を専攻し、小児科医として発達障害児の医療に携わる。

「年 『ナチュラルな赤ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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