- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054027961
作品紹介・あらすじ
ロックンロールがうまれて50年の節目である本年、その世界を原点から解きほぐす。ボ・ディドリーなどの元祖からの流れ、ルーツ。さらに日本のシーンまでロックンロールのエッセンスを網羅。執筆はシーナ&ロケッツの鮎川誠ほか精鋭揃い。
感想・レビュー・書評
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鮎川誠とラジオをやっていた人たちで選んだロックCDガイド。
鮎川誠はやはりパンクとブルースなんだなと。
以下が知れてよかった。
●ガレージ
・カウントファイブ
サンホセの学生が結成したグループ
・ヘイゼル・アドキンス
奇人ロカビリアンの初期傑作集
・クエスチョンマーク&ザ・ミステリアンズ
好きな色がオレンジであること以外一切不明
・ザ・ソニックス
必要以上にシャウトが多い
・ダウンライナーズ・セクト
初期のキンクスから向上心を抜いて、悪ふざけの要素を強めた感じ
・スワンプラッツ
・ジュニア&ヒズソウレッジ
ムーア家の黒人兄妹による驚愕のファンキーバンド
・チャンツR&B
R&B三傑を選ぶなら、プリティシングス、ダウンライナーズセクトとこいつら
・デイヴィ・アラン&ザ・アロウズ
サーフミュージックを歪ませてエンジン音を加えた
・ザ・ライジング・ストーム
センチでうつむきがちの真心いっぱいのラブソング集
・ザ・スタンデルズ
「Nuggets」で再評価。営業パンクの代表選手
・フレイミン・グルーヴィーズ
ストーンズ、ビートルズの衝撃を永遠にリセット
●パンク
・ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ
パンク時代のブルース希望の星
・J・B・ハットー
パンクロックブルース
・ヤングマーブルジャイアンツ
インダストリアル、無機質な
>ソニックユースは完全に影響うけてますね。
●ロック、ロカビリー
・デイル・ホウキンス
チェスに吹き込んだ白人アーティスト
・ドン&デューイ
オリジナルダブルダイナマイト
・エスケリータ
リトルリチャードとタメを張った男
・ディオン&ザ・ベルモンツ
・ハンク・バラード&ザ・ミッドナイターズ
ジャンプブルースに8ビートが加わるとツイストに
●ビートバンド
・ミッチライダー&デトロイト・ホイールズ
●クラッシックロック
・メディスンヘッド
後のトーキングヘッズのような曲を
・ジョーイーリー
テキサスロッキンホンキートンク
・カーリーンカーター
ニューウェイブロカビリー
●ブルース
<戦前>
・チャーリーパットン
ロバートジョンソンの師匠格のデルタブルースの巨人。スプーンフル。
・ボ・カーター
大らかかつ繊細。
弾き語り。広くて深くて、暖かくて。
・トミー・マクレナン
生粋のデルタブルース
・ガスキャノン
ジャグバンドの代表格
・リロイカー
厭世感のあるピアノブルース
・クリップル・クラレンス・ロフトン
抜群のリズム感で、縦横無尽に鍵盤を操るピアノプレイ
・ビッグ・ビル・ブルーンジー
・タンパ・レッド
膨大な仕事量の芸達者
・ビッグ・メイシオ
巨漢だが演奏は繊細でダイナミック
<戦後>
・ジョー・ヒル・ルイス
戦後メンフィスの人気者
・リロイフォスター
バスドラの”気”の強さ
・フロイド・ジョーンズ
サイケデリックブルース
・リトルウォルター
・J・B・レノア―
ブルースを時事的な問題を扱ったティピカルソングへ変える力
・ジミー・ロジャース
ベーシックの美学
・ジョンリーフッカー
「ブーンブーン」のオリジネイター
・クリフトン・シェニエ
ザディゴの王様。ザディゴはアコーディオンで演るロッキンブルース
・ライトニンホプキンス
弾き語りのときの擦ろうブルースのささくれだった深見、ギターの名人芸。
・ロスコーゴードン
・ローウェル・フルスン
・クラレンス”ゲイトマウス”ブラウン
とても芸術性の高いギタリスト
・ギタースリム
ブルーノートを弾かないから、フレーズの構成が全然違う
・スリム・ハーポ
ブルースの持つ暖かさを代表する
・ライトニン・スリム
地の底に響くような声
・ジミーリード
・T-ボーン・ウォーカー
真のイノヴェーター。ブルースの枠組みを超えてエレクトリックギターの世界に変革をもたらせた。
・スリム・アンド・スラム
キャッチ―なのに幻想的
・モーズ・アリスン
・リーバー&ストーラー
・カミール・ハワード
きらびやかなブギウギピアノ。
・ジョニー・オーティス
・ビッグ・ママ・ソーントン
・プロフェッサーロングヘア
・マジック・サム
70年代ブルース界の希望の星
・エディ・テイラー
ブルースを志すギタリストの必須科目。生きた教科書
・ロバート・ナイトホーク
エレキを使わせたらナイトホークに誰もかなわんね
マディの師匠、アール・フッカーの師匠
・アール・フッカー
ギターの達人。ジョンリーフッカーの従弟
・ジュニアウェルズ&バディ・ガイ
モダンブルースの傑作
●90年代のR&R
・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ
40年代からのゴスペルグループ
・ケニー・ヴァンズ
アメリカ人の生活に寄り添ったドゥーワップ
・ポール・バーリンソン
ハードロカビリー
●日本のロックンロール
・布谷文夫
ブルースクリエーションやDewで唄っていた
大滝詠一プロデュースの「悲しき夏バテ」
・酒井俊
ジャズシンガー、坂本隆一プロデュース
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まだこの本が出た頃はシーナさんが亡くなるなんて…。ブルースは詳しくないので参考になった。キングジョーさん節が読めて嬉しい。
著者プロフィール
鮎川誠の作品





