こうすればピアノは弾ける 日本人の手のために

  • 学習研究社 (2007年4月17日発売)
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感想 : 1
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  • 本 ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054029323

作品紹介・あらすじ

長くピアノを続けているレスナーやピアノ教師でも、意外と知らずにいる効果的な練習方法や弾き方のポイント。日本はもとよりプラハを中心にヨーロッパ各地でも活躍中のピアニスト永冨和子が、弾きやすくするための工夫を解き明かした、「弾き方」指南書。

感想・レビュー・書評

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  • 中級くらいのピアノ学習者にとってとても助けになる一冊だと思う。沢山出ているこの類の本の中で、この本が特化していることがある。それは、著者自身が、身長150cmに満たず、手も小さいという点だ。私も似たような体型で、手のサイズも小学生中学年並みしかない。高学年の小学生にはもう手のサイズは抜かれている。やや小さめではなく、はっきりと小さい、小さすぎる手にとって、一般の手の大きさの人と同じように弾くにはきっと計り知れない難しさがある。手が大きくなったことがないからはっきりとはわからないけれど…。だけど、小さい手でも素敵に弾きたい。どうしようもないんだから、言い訳しても仕方がない。そういった著者が、コルトー系の教えを受け、経験をもとに書いているところが良いと思う。

    でも、手の大きい人にも勿論親切な書だ。
    私が習った先生は誰も教えてくれなかったことが沢山書かれている。教えてくれなかったので、自分であれやこれやと工夫して、もうここに書かれていることは、(完全に習得できてはいないけれど、こうすれば良いということは)大抵知っていた。重音、オクターブ、トリル、同音連打など、項目に分けて、その練習法も親切に教えてくれている。

    丁寧に教えてくれる師に出会った人なら習っているのかもしれないけれど、そうでない人には、なんて優しく丁寧に教えてくれる先生なんだと感動すると思う。そして、ピアノを教える側からしたら、もう当たり前になっていたり、自然とやっていることなので、わざわざ生徒さんに教えるということを忘れているかもしれないので、改めて生徒さんにちゃんと伝えられているか、見直す良いきっかけになると思う。

    こんな先生に私も出会いたかった。この著者の先生、好きです。

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