200CDザ・ロック・ギタリスト 憧れのギタリスト名演ディスクガイド

  • 学習研究社 (2006年5月30日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054031159

作品紹介・あらすじ

ジミヘン、キースなど有名ロックギタリストの名演奏が聴けるディスクガイド。ロックギター演奏の基礎技術も解説する、弾きたい人も楽しめる本。若いロックファンはもちろん、40~50代の回帰ファンも満足できる中身の濃い一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい。

    こういう「名プレイヤー紹介本」は、
    ライターの思い入れが空回りした結果
    読み手に伝えることよりも
    書き手の愛憎が先走ってしまうものが多いのだが、
    この本に携わっているライター陣は見事だ。

    古今東西、沢山のプレイヤーを
    1ページ程度の文章で紹介し、
    「技」「独自性」「影響力」「笑」「味」それぞれの要素で
    0から4の5段階でチャート付けしている。
    (ジョン・マクラフリンのみ「技」の値が
    表の外まではみ出してしまってる・・・
    というちょっとした洒落も盛り込んでいる)

    では、どのように素晴らしいのか、
    耳の肥えた人なら先刻承知、しかしあらためて文章になど
    したことがない・・・そんな忘れられがちなパズルのピースを
    見つけてくれるのだ。

    例えば、デュアン・オールマン。
    「(「ステイツボロ・ブルース」のイントロは、)
    たった縦3センチ、横5センチの動きだけで・・・」

    ピーター・グリーン。
    「ロック・ギターの教本の殆ど全ては左手について書いてある。
    それではグリーンの右手の妙にいつまでも気づくことができない」

    マイケル・ブルームフィールド。
    「字余り気味」で「着地点を通りこしてしまい」がち。

    といった感じ。
    ジェフ・べックについてもピート・タウンジェントの弁を引用し
    「音楽としての魅力にかなり欠ける」と両断。
    エリック・クラプトンは「名演がない」。

    一方、歴史の中に埋もれがちな
    日本のアンダーグラウンド・シーン、またグループ・サウンドに至るまで
    的を射た表現で高く評価し、
    読者に聴いてみることを熱心に薦める。

    CDの解説書を書くライターは
    どう頑張ってもおもねるようなことを書いたり、
    無理に結論を急いだりしてしまう。
    こういう本こそプレイヤー志望の若いリスナーに読んでほしい。

    映画「NANA」に足を運び鑑賞してきて、
    その場で心酔する若い世代を見つめて
    「マズいことになっている。
    薄々気づいてはいたが、ロックはすでに
    生き方がクールであることを演出するための
    ブランドになり下がってしまった。」と
    警鐘も鳴らしている。

  • 複数のライターによって書かれているので各ライターの力量の違いがハッキリでている。くだらないライターの個人的な印象を読まされるのは辛い。
    あまり取り上げら得ることがない日本人ギタリストの部分は新鮮に読んだ。(図)

  • あまり聞かないギタリストのお薦めCDなんかがわかればいいなーと思って買いましたが、私のあまり好きではないギタリストの方が評価よかったりするので、こだわりのある方は内容をぱらぱら見てから買いましょう。

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