ぼくらの心霊スポット

  • 学習研究社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054032385

作品紹介・あらすじ

中国山地のふもと、有麗村で起こる数々の不思議な心霊事件の謎に、五百蔵弘樹、牧田大地、大井川和也の3人の少年たちが立ちむかう。2002年4月発売の『ぼくらの心霊スポット』と2004年2月発売の『首つりツリーのなぞ』の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 店で安売りしていたのを見つけて購入。あさのあつこさんはNo.6しか読んだことがなく、またこの話は元は児童書だということで、どんなものかとワクワクした。児童書ということだけあって、とても読みやすい。それなのに話はしっかりしている。流石あさのあつこさん!!首吊りツリー、最後にはそんな名前じゃなくなって良かったね。面白かった!

  • 中学生のときあさのあつこさん作品片っ端から読んでて、その中でも特に有名でも目立つわけでもないのにうわ〜すき〜ってなった本。

  • 懐かしい…。

  • 良かった。こういうものが読みたかった、という感覚で、読み終えるのが勿体無かった。
    小学生男子三人組が駆け回る物語で、まるで彼らと共に遊んだり冒険したりしているかのように思えた。内容自体というより、その感覚を味わうべく、夏になったらまた読みたい。
    児童書に多い、ファンタジーに偏ったものでもなく、大人のエゴが描いた爽やかと甘酸っぱさ溢れる青春小説でもなく、好感が持てた。
    時にケンカしたり怒られたり、大発見をしたり、いつかは一緒に居られなくなるんだという思いも抱きながら、今目の前のことに夢中になっている、そんな主人公たちの夏のある日を描いたもの。
    あとがきでも書かれているように、いつか来る別れがあるからこそ彼らの時間は輝いているのかもしれない。
    人は別れなければならず、子供から大人へ自ら歩く時が来るが、だからこそ他人と肩を寄せ合って過ごした濃厚な時間がその土台を支えていくのだと。
    そして、子供の自殺が度々報道されている今日、本書の三人がそれぞれの違うところを個性や魅力であると受け入れているように、当たり前にそれが出来る社会になれば良いと思う。

  • 2007年6月16日読了。

    またまた「バッテリー」あさのあつこさんの作品。児童書なのに大人が読んでも文句なしの内容。恒例?少年たちの物語。きましたねー。また台詞が岡山弁っぽいよ。今回は小さな村に住む三人の小学六年生たち。

    語り手。いつのまにか不思議なものがみえたりきこえたりするようになった、ヒロ。村で唯一の医院の一人息子、長身でクールな切れ者、マッキー。小さな頃から育てた愛犬タマを自在に扱う、大きな体で物静かな、かっちゃん(なにげにマッキーとかっちゃんあわせて永倉豪って感じ?)。このキャラクター設定だけでもうドキワク。

    探偵ものじゃないけど、怪現象をおりまぜて事件は始まる。収録されているのは、無人の家に見える人影と事件、そして怪しい噂のある桜の木にまつわる事件、の二話。たったの二話だけど、これがまさにリアルな小六の話だね。

    やはり続きは、ない方がいいのかも。あると某探偵モノみたく何年も同じ年齢を続けてしまいかねないから。三人の歩いた一ページ、それでいいと思う。

  • いいなあ小6…

  • 主人公は小学6年生の男の子3人組。

    『ぼくらの心霊スポット』というタイトル通り、怪談話から始まるお話が2話。
    物語の中の3人と一緒に怖がりながらも読破。最後は優しい気持ちになれた。
    家族よりも長い時間一緒にいるかもしれないと言える親友だけあって強い絆で結ばれている3人組。
    喧嘩をしても大好きで、認め合っていて、相手の言うことを絶対に疑わない。
    本当にすごい。
    たくさんの勇気をもらえた。

  • 面白かった。

  • 職場の同僚に「怖いよ」と薦められ読んでみた。怖い話はあまり得意ではないのだけど、あさのあつこの著作はもともと好きだったので、そこまで怖いとは思わず、すらすら読めた。表紙にも描かれている小学生の男の子3人の友情と、タマという名の白い犬が、これまた絶妙に良い関係を保って進んでいくストーリー。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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